医学断片集(二十二)

昔から自惚れと瘡気(カサケ)のない人はないとよく言われているが、之は満更意味のない事もない。何故なれば之は無論薬毒の事であって、今日どんな人でもそれのない人は、一人もないからである。而も想像のつかない程多量に有っている。一度病気に罹るや喀血、血痰、吐痰、鼻汁、汗、発熱、腫物、痔出血、白帯下(コシケ)、嘔吐、下痢、各種の湿疹等によって出るには出るが、其量の多い事は驚く程である。浄霊を受ける人でももう此位出たら、大体清まったと思って安心するが、どうしてどうして迚も生易しい事では半分も出るものではない。私などは五十年前の肋膜炎と肺結核の時の薬毒や、三十数年前一年位の間、毎日使われた歯の薬等がまだ相当あるので、毎日自分で浄霊している位であるが、之も時の経つにつれて段々減り、健康になるので楽しみにはしているが、私でさえ此位だから、一般の人は推して知るべきで、此事は大いに参考になると思う。

(栄光百七十六号 昭和二十七年十月一日)