此間結核新薬を嗤うという論文を出したが、第三者が見たらコチラの方を嗤うであろうが、それは事実が承知しない。而も効くとか効かないとか、副作用がどうだとか、売出すのは早過ぎるとか、何だ彼んだ煩(ウル)さく云われているが之を吾々からみると実に情なく思うのである。何となれば吾々の方では結核菌など問題ではないからで、浄霊の効果は菌処ではなく、短期間で雲翳などは吹き飛んで了ひ、綺麗サッパリになるからである。之こそヒドラジットの百倍の効果があると言っても過言ではなかろう。左の実例はそれを遺憾なく物語っているにも拘わらず之を読んでも専門家諸君の反響もあるまいから、全く豚に真珠である。勿論其理由は宗教なるが故であろうが、此考え方こそ全く科学迷信の虜となっている證拠であろう。若しそうだとすれば、恐るべきと言わざるを得ないのである。従って当事者は助かるべき療法に目を蔽ひ、助からない方を奨励している訳であるから驚くべき錯誤というの外はない。
奇蹟僅か八回の御浄霊にて
絶対安静の肺浸潤快復
(本文省略)
(栄光百六十八号 昭和二十七年八月六日)