医学断片集(十) 体温計

今日一般の人で、体温計の御厄介にならない人は一人もあるまい。処が我メシヤ教信者になると、全然必要がなくなるから摩訶不思議と言えよう。それは何故かというと、発熱というものは、病源である毒素を溶かしてくれるものであるから、洵に結構なもので高い熱が出れば出る程、病気は早く治る訳である。してみれば熱は恐ろしいものと思うから、体温計が必要となるので、有難いものであるとしたら測る必要はない訳である。此点だけにみても本教信者になれば、如何に幸福を掴み得るかが分るであろう。

(栄光百五十八号 昭和二十七年五月二十八日)