癌病に就て

前号に在米国の信者立松文二君よりの通信中に、同国人が現在最も怖れている病気は癌の病だというので、此病原に就てかいてみるが、之は甚だ簡単な原因で、肉食の毒素が溜るのである。此病気が若人になく、中年以後に発るにみても分るであろう。従って此病気を免れるには、野菜を多く食えばいい。以前もかいた事があるが、人間は肉と野菜と半々位が恰度いいのである。此理由はどういう訳かというと肉食は陽性食物であり、菜食は陰性食物であるから、偏ると天理に外れる事になる。従って万一癌病に罹ったとしたら、直ちに菜食に切換えれば長くはかかるが必ず治るのである。

然し茲に注意すべき事は、罹病するや薬を用いたり、ラヂュウムの療法などをすると、反って治らなくなるから請合えない。故に何等の療法もしなければ治るから心配はないのである。

序に他の病気の事もかいてみるが、同国に於ては癌の外小児麻痺にも以前から困っているが、之は擬似小児麻痺で、原因は注射其他の薬毒が足に固まるからであって、之を治すには浄霊より外はないが、今の処同国では不可能だから、先づ自然に放置しておけば、自然浄化によって僅かづつでも治るので、夫より外に仕方がない。だがそれを知らない為、医療によって拗らして了い、一生涯不治の病となるのである。次は結核であるが、之は今度結核信仰療法を出版し、同国へも頒布するから、之を読んだら救われるが、都合のいい事には米国人は進歩的だから、古い説に余り拘泥しない以上、案外早く認識さるるであろう。

(栄光百五十八号 昭和二十七年五月二十八日)