医学断片集(二) 闘病という言葉

此言葉程間違ったものはない。之では病気を敵と見ている訳だから、そんな気持が少しでもあると仲々治らないのである。信者はよく知っている筈だが、病気は最高の健康法であり、大いに感謝すると共に、歓迎すべきものであるから、人間は出来るだけ病気に罹るようにすれば、益々健康になり病気には罹らなくなるものである。最近の御蔭話中に信者であり乍ら闘病という文字があったので、之をかいたのである。

(栄光百四十七号 昭和二十七年三月十二日)