神霊医学断片集(一) 浄霊の急所

浄霊の場合いつも私が注意している通り、急所を外れては、労多くして効少なしという事である。何病気でもそうだが、近来殊に多いのは頭の病気であろう。其原因は首の周り、即ち左右何れかの淋巴腺に固結があり、相当腫れているので、大抵は見ただけでも分るが、必ず相当の熱もあり、触ればよく分る。今一つは之も左右何れかの延髄部が腫れている。見ただけでも片一方が高くなっているし、触れば尚よく分り微熱もある。という訳で此部を浄霊すれば必ず効果がある。斯ういう人は常に頭重や朦朧感があり、特に意外なのは、腕や足の悪い人でも、此部の浄霊で治る事がよくあるから、全く不思議である。

又今一つの面白い事がある。それは痔疾のような肛門に関係ある病気の原因は、殆んど後頭部にある毒結であるから、其処を浄霊するとよく治るし、又歯痛によっては、其原因が盲腸手術の時の消毒薬が毒化し、歯茎から出ようとする為もあるから、盲腸部を浄霊すると、よく治るにみて明かである。次は 疽(ヒョウソ)の場合、その側の淋巴腺部、脱疽の場合は同じく股にグリグリがあるから、其処を浄霊すれば必ず治るのである。

此様に病気というものの苦痛は、其元があり急所があるのだから、其処を発見しなければならないが、それを知らない医学は、只苦痛の個所だけを治そうとするので仲々治らず、治っても一時的で本当に治らないのであるから、右の意味を教えてやりたいと思うのである。

(栄光百四十五号 昭和二十七年二月二十七日)