というと恐ろしく、慢心していると思うであろうが、先ず心を冷静にして、此先を読んで貰いたい、それは私の抱負と仕事である、私の目的は言う迄もなく、此世から病人を無くす事、貧乏をなくす事、犯罪者を無くす事の三つである、処が、之は単なる念仏ではない、現に着々として実効を挙げつつあるので、嘘と思えば、先ず何よりも実地に当って、調べてみて貰いたいのである、若し嘘であったら私は謝まって逃げ出してもよいが、然し本当だとしたら、そちらの方で謝まって貰うが、之は逃げ出さなくともよい、逃げちゃったら元も子もなくなって了うからである、そこで右の三つの全部なら結構であるが、その中の一つでも、二つでも減るとしたら、どうであろうかを想像して貰いたい、先ず何よりも本当の生き甲斐を感じ、何となく世の中が楽しく、嬉しくて仕方がなくなる、一家中みんな達者で、薬とは縁切り、生計は楽になり、変な考えなど薬にしたくも起らなくなる、心配など何処吹く風となって了う、というように今迄とは、丸で異った世界の住民となる、としたら之こそ天国的人間生活でなくて何であろう。
斯んな夢のような事が、実際上出来るかと思うであろうが、出来るのだから大変だ、としたらどんなに威張ってもいいではなかろうか、だが待てよ、今一つの肝腎な事を忘れていた、それは西洋流にいえば、エホバという神様が私を選んで、思う存分使えと、素晴しい御力を貸して下されたのだ、之で相分ったであろう。
（栄光百二十七号 昭和二十六年十月二十四日）