世間よく、生れ乍ら痩せてる人で、太りたい太りたいと思って、色々な事をしても仲々効果がないので、悲観している人が随分多いと思う。又斯ういう事もよくある。目鼻立ちの、非常に美しい女性であっても、痩せている為に、天性の美を発揮されていない人があるがそれを見る度に、今少し太ったらどんなに美しいだろうと思い、実に惜しい気がする事があるが、誰でもそういう経験はよくあるであろう。又子供などにも腺病質と言はれ、カンの虫みたいな貧弱なのをよく見るが之等も勿論身体が弱い為でその親は太らせたいと思ってやれ牛乳だとか、肝油だとか、色々な栄養食をやるが、仲々思うように太らないので、歎いている者も世間ザラにあるであろう。
処が右のどちらも必ず太らせる法がある。同時に顔色もよくなるんだから、何と嬉しい話ではなかろうか、では其方法を教えて上げよう。
右のやうな人の肩を見ると、必ず固く石のようになっているもので、其部に必ず微熱があり、其微熱の為に食欲が衰へ、細胞が消耗される為であるから、右の塊りを浄霊によって溶かすと、その部が段々軟かくなるに従い食欲が増してくる。それにつれて太って来るという訳で実に百発百中である。之によってみても、神様の救いは人を健康にするばかりか、美しくもして下さるのだから之が世間に知れ亘ったら、美人がドシドシ殖へるという嬉しい事になる。勿論健康児童も殖えるから、世間の親達は如何に喜ぶ事であろう。
今一つ見逃し難い事は、右の如き男女並びに小児は、結核に誤られ易い事である。というのは、斯ういう症状の者は風邪を引き易く、常に痩せて元気がなく咳や痰が出るので、御医者さんは結核と見間違える。処が不幸な者は誤った療法などで本物となり、命を失くすものも随分あるであろう。としたら此方法を知る限りの人は、結核にならないで済むから命まで恵まれる事になる。何と素晴しい救いではなかろうか。
(栄光八十六号 昭和二十六年一月十日)