野菜それ自体の自然の味わいを発揮するから実に美味である。私は無肥料野菜の味わいを知ってから、人生の幸福感を如何に増したことであろう。(別著「無肥料栽培法」)
和歌山県 H・K
明主様日々お蔭を頂き有難うございます。謹んで御報告申し上げます。
明主様の自然耕作御教えにつきましては、諸先生の御熱心なるお導きを頂き、水田の方は今年で二年目にて、有肥田と比較して一割―二割の増収をさせていただきました。御礼申し上げます。当地はみかんの栽培が主でございます故、どうかしてみかんの方にも好成績を頂きたい念願でございましたのでございます。その間自然農法の本を拝読させて頂くと共に、T先生より熱心なる御指導を頂き、又名古屋の中教会へ参り会長先生より明主様の御教えを微に入り細にわたっての御話を承ったのでございます。先生の言われた「信仰を深考―進行―深耕すれば振興する」とのお言葉通り、山野の落葉を拾い集めて深く打ち込みました。有肥栽培の時代からの肥毒が余り多量のため、浄霊は土と木だけをさせて頂きました。一月二月と何等の変化もなく無事に過ぎ、やがて五月ともなれば芽と共に花が見え始め、今年は有肥園は真白く、花ばかりでございました。これに比べて我が自然園は丁度良い程度に着花して、百花百結といったような実状でございました。又七月より干害に備えて一生懸命に草を刈り、乾草にして全面的に約三寸ばかり敷詰めました。その効があったのか、相当な干害に見舞われても順調に成育させて頂きました。併し、八月中頃より虫害による浄化も面積にして約三割程度ですませて頂きました。全面的に見て、有肥園と何等変りなくつやつやとした光沢のある蜜柑が、自然栽培にして貰った喜びを自分に告げるかのように結実しております。自然栽培初年度にも拘りませず、このような御蔭をいただきましたのでございます。一二月九日会長先生御来和の節は特にお願いして無肥園を見て頂き、「これは良い成績ですね」とおほめの御言葉を頂いたのでございます。来年よりは自然栽培園をもっともっと増やさせて頂き、明主様の御教えの下、果実の自然耕作に精進させて頂き、尚今後はこの尊い御力を世の未知の人々に一人でも多くお伝えさせて頂き、明主様の御神業の万分の一にもお報いさせて頂きますようにお祈り申し上げます。
明主様御守護を誠に有難うございました。
(昭和二八年二月一五日提出)
静岡県 Y・H
大豆は普通田の畔や土手等に播いておりますが、私は昨年より定植法に切替え、四月中旬田圃へ播種(発芽四月二三日頃)いたしまして、前作の麦の刈入れ前の五月一五日、麦の間へ定植いたしました。(畝巾四尺、株間二尺、一本植)
手入れといたしましては七月初旬と中旬の二回土寄せをいたしましたのみで、浄霊はいたしませんでした。発育状況は概して順調で開花は七月下旬より始まりました。土地は普通地で三年前より自然栽培に切替えております。(前作甘藷麦)
左に掲げました有肥との対照表は、有肥の播種六月中旬に対し、自然栽培は五〇日早く、有肥は直播三本立に比し、自然栽培は定植一本植であります点が相違致しますことと、(土地は何れも畑普通地)枝豆として完熟前早期にとりました為に、収穫期一〇月下旬(枝豆としては一〇月上旬とり入れ)までは相当収穫量も変っております。
気付きました点は、株間二尺としました為空莢が多く、来年は三尺の株間にいたし、試験的に定植時に摘芯をしたいとも考えております。
大豆自然 有肥対照表
自然栽培 有肥栽培
耕作者 Y・H(45) I・E(60)
自然年次 種四年目
全重量 約三八六匁 約二一〇匁
丈 二尺六寸 約二尺
莢数 三粒 七三莢 一莢
二粒 三二七莢 一〇三莢
一粒 一五四莢 五一莢
空莢 四五莢 一〇莢
合計 五九九莢 一六五莢
総粒数 一〇二七粒 二六〇粒
幹周囲 八分 二分
播種 四月一五日 六月中旬
耕作 五月一五日定植 三粒位直播、耕作せず、施肥灰
一本植土寄せ とヌカ、過燐酸
七月上旬中旬
土地 普通、畑 普通、畑
開花 七月下旬 不明
刈入 ○月下旬 一○月下旬
次に里芋の自然栽培に好成績を頂きましたので御報告申し上げます。
里芋(赤目芋)の自然、有肥対照表
栽培者氏名 Y・H S・T
施肥 堆肥 元肥、追肥
廐肥、加性肥
品種 赤目 赤目
種子 自然二年 有肥
草丈 五尺八寸 五尺二寸
全重量 二貫八三〇匁 九四〇匁
箇数 七九箇 四三箇
親五、子七 親一、子四二
作付面積 二〇坪 三〇坪
株間・畝巾 二尺五寸×四尺 一尺五寸×三尺
土寄回数 三回 二回
前作 麦
栽培法 自然
種子芋を芽の出る方を上にして周囲へ堆肥約一貫目施し、二寸厚みに土をかぶせ軽く押さえる。本葉五寸―七寸位の時第一回土寄せ、一本葉が一尺以上になって第二回の土寄せ、三回目の土寄せは土用前に終る。その際植付時と同量の堆肥を施し土寄は最大限にする。土地は砂質土
有肥
四月上旬種下し土寄せ三回、元肥―廐肥、追肥―加性肥料、土地は保水力ある砂質土。
◎自然、有肥共に収穫期は一一月中旬、対照表数字は収穫期前の一○月下旬早掘の成績。
◎赤目芋の茎は太干(ふとぼし)として副食となります。
◎写真の資料(略)は有肥は畑中で最も成績のよいものを選びました。自然は中位のものです。
明主様誠に有難うございました。謹みて御礼申し上げます。
(昭和二八年二月二六日提出)
岐阜県 I・K
私は昭和二三年一月二二日に教修を受けまして以来、種々御利益を頂いて感謝致しております。僅かの畑で疏菜を作っておりますが、痩地なので何を作りましても余り良くできません。一昨年より全部自然耕作に致しました。その内今年は特に良かったのは胡瓜でした。胡瓜を作る畑に草を入れた丈で種子を浄霊して播きました。今までは胡瓜などは特に連作を嫌うものだと聞いておりましたが、私は三年目の連作でした。胡瓜は葉五、六枚の頃摘芯させねば駄目だと聞いていましたので、今迄は摘芯しましたが、今年は摘芯もせずその儘にいたして置きましたところ、適当なところから枝が何本か出て大変数がなりました。今までは元肥をし追肥も時々やりましたが、今年は何時までも元葉も青く、屈曲したものも少く、遅くまでなりました。収穫も驚く程で今までの五割以上の御利益を頂き、喜んで近所にも配り、光明如来様へも、長い期間お供えさして頂きました。自然耕作で立派な物ができるという事や連作が悪いということも絶対ないということが良く分らせて頂きました。
(昭和二五年一二月二二日提出)
岐阜県 M・Y
平島の里芋といえば近郷切っての有名なものなのにどうしたことか、それ程毎年でき栄えの良い里芋も、本年は葉が赤錆色になって伸びも悪く、勿論発芽も後れた私方は、尚更不良で、村の人々の失敗は有肥の事でもあるからとも思えるけれど、自然耕作など人々から蔑視され、罵られているので本当に心配していましたが、それでも土用明け時分から良好となり赤錆色も付かずスクスクと伸び出した時の嬉しさ……と言うものは、言葉にも筆にも尽されませんでした。石灰窒素アンモニヤ等化学肥料を使った人達の芋は駄目で、独り自然耕作の私方の芋のみは朝夕キラキラと露の玉を葉に受けております。
大根、白菜も自然栽培ですが、特に茄子の成績は飛切り良く、一畝半作り三〇〇本を本田に移植した直後枯死の状態になり、他の人達の茄子は日増に大きくなるにも拘わらず、私方のは一向に太らず心配し乍ら浄霊しました。草を入れると良いと聞いて早速草を刈り、穴に入れて蓋をし一週間位にして即製堆肥を作り、それを入れて毎日浄霊を致しましたが、約三〇本は枯れたが尤もそれは苗の時から不良のもので、他はそれから日毎に良好となり、遂に初めのうち好成績であった有肥の方々の茄子は殆んど枯れたりよったりして仕舞いましたが、私方のみは上等の出来栄えで物凄く結実しました。
甘藷も同様の好成績、稲作も自然耕作として御本部に報告の栄に接し、感激と喜びの中に神示の自然耕作に専心しております。
(昭和二五年一一月二二日提出)
長崎県 W・S
明主様、日々御守護戴きまして有難うございます。私達夫婦揃ってA先生によりこの有難い明主様の大慈大悲の尊い御教えに御導きを頂きましてより、日一日と病・貧・争の暗黒世界より健富和の光明世界へ生まれかわらせて頂いております。A先生より、常日頃から明主様の信仰をする人とせぬ人との田畑は一目見ても判ると御指導頂いておりましたが、今秋の大根の作にはっきり見せて頂きました。私達夫婦が主となって農業に従事するようになって以来三十有余年、毎年毎年殆んど先祖代々の農法を踏襲するのみで、多少は時代の風潮により改良は加えられましても、特筆すべき良結果は現われて参りませんでした。ところが本年六月有難い明主様の御教えに入信以来、僅かの月日で私達夫婦は未だ未だ信仰は日尚浅いにも拘らず大根の豊作をとらせて頂きまして厚く御礼申し上げます。
殆んど全部の大根が長さ二尺以上、三尺位まで真直ぐで、根虫も皆無、且又キメも細かく、肌も白く実に惚れ惚れするように出来ました。私達夫婦入信以来悪口嘲笑していた付近の村人も、この大根を見て「信仰の御蔭かな。御利益だろうか」と未だ半信半疑でもありますが愚鈍な頭をかしげております。それにまして有難いことには「近所の人がこっそり野菜市場より三輪車で御宅の大根を買いに来ると言っているから是非売ってやって呉れ」と頼まれるやら町までわざわざ担いで行かなくても良く、労力も時間もはぶけ、その上値段も良く、何と有難い事でしょう。これも偏に明主様の厚い御守護の賜物と感謝致しております。
それから入信前には四、五十斤の荷を担いで三日、四日続いて町へ商いにまいりますと、必ず一日、二日は肩腰が痛み仕事を休む状態でしたのが、入信以来現在では町に商いに毎日七、八十斤楽に然も、他の人より遅く行って早く売り上げ、値も必ず一円か二円位高く買って戴いております。露天で商いをします折には、必ず明主様に心から御願いし、御浄霊をさせて頂きますと他人のを通り越してわざわざ私のを買って頂けます。お蔭で早く売れてしまい、仕事が非常にさばけるようになりました。何と有難い幸福でしょう。
一二月二二日中教会本部例祭にはA先生に御願いして大根を御神前に御供えさせて頂きました。私達夫婦が力を協せて作った大根を中教会本部の御神前に御供えさせて戴けますこの光栄は、私達夫婦だけでなく、霊界に存します御先祖様もさぞお喜びの事と思われます。
曇り多き私達一家にも数々の御守護を賜わり万分の一の御用も行き届かない賤の身ではありますが、K支部のJ先生始めA先生の御叱嚀なる御指導に従い、一人でも多くの迷い悩める人達を明主様の尊い御教え大慈大悲の御救いの道へ導きさせて頂く覚悟でございます。
明主様有難うございました。厚く御礼申し上げます。
(昭和二八年一月五日提出)
茨城県 W・T
入信以来幸ある日々を送らせて戴き一度も御礼報告申し上げず、誠に恐縮に存じます。
昨年二月苦悩のどん底より歓喜に満ちた生活へ転換させて頂き、御神業の万分の一なりともお手伝いさせて頂き度く心に鞭打っております。明主様の御教えにより、自然栽培の体験と収穫の御守護に自信を持たせて頂きましたことを御報告させて頂きます。
私の入信以来、日頃手をかざしただけで病気を治して頂く事を目の前に見せていただいているにも拘わらず、未だ無神論者の家人ではありますが、どうやら了解を頂き、約一畝の土地に小豆を作付致しましたが、その上土地は長年何を作っても、まともな収穫をしたことがありません。家人もあきらめて木を植えてみたり、そばなど毎年繰返し作っておりましたが、入梅になると山からのしぼれ水で、収穫は全くありませんでした。日頃笑っております家人故に、そんな畑でない限り許してくれませんでした。私も毎年の不作を存じておりましたので、不安が先に立ちましたが、今後自然農法をお伝えさせて頂きますには、私に自信がなければと早速小豆を作付致しました。見放されたこの土地で見事な収穫を得たら、家の者にもお道がわかって頂けると胸躍らせて一生懸命に御浄霊致しました。種子を播いて三日乃至五日おきに御浄霊致しましたが、それ程土地が悪いので最初は葉が赤く、他の畑の様に伸び伸びとせず、又失敗かと思いましたがこの小豆が穫れなかったら家の者に笑われ、お道もわかって頂けないと、一生懸命御浄霊につとめました。僅か五、六寸位になった頃、例年通り洪水に遭い、皆んな一方に倒れてしまいました。甚しいのは葉が土に埋れ、根は洗われてしまい、御浄霊し度くも足が膝まで没し、片足抜けば、又片足入るといった有様で、どうすることも出来ませんので、隣りの畑から浄霊させて頂きました。一週間して水が引きましたが、畑は四、五日もぬかっていました。口に信仰を唱えながらも心は半信半疑の私、は半分あきらめておりましたが、最後までおすがりしてみようと思い、一生懸命御浄霊を続けました。処が何と、洪水前と違って段々伸びて来ます。他の小豆は一方に倒れたまま花を咲かせておりますのに、私の小豆はちゃんと起きて、枝から枝へと見事に花を咲かせながら伸びて行きました。処が私は一方からばかり御浄霊致しておりましたので、御浄霊に近い畑半分が特に良く伸びましたので、今度は悪い方から御浄霊致しましたら、収穫近くには皆一体となりました。これなら収穫も上々と喜んでおりましたところ、今度は病虫害に遭い、葉が全部縮み、さやに虫が喰いこんでしまいました。喜びも束の間かと私はがっかり致しましたが、肥毒の為の病虫害と思い、尚一層御浄霊に念を入れましたら虫にやられたのは一部分のみに止まり、丁度八間畝一〇本足らずで、六升余り収穫させて頂きました。
私の村では今年は小豆不作と申しておりますのに、これまで何一つとして収穫したことのない畑で他の畑に遥かに優る立派な収穫を得ましたことを、明主様に何と感謝致してよいか分りません。疑いつつおりました私が、自然栽培一年目よりこのような好成績を頂き、感謝の致しようもございません。粒の大きさは有肥栽培と同様でしたが、光沢は有肥栽培に比しすばらしく優れておりました。笑っておりました家の者は多額な金肥を費し、約二畝余りの土地で一斗五、六合の収穫にて、どうすることもできず弱っています。それを皆毎年繰返し、後々どうなるのかと思うと、今や迷いも疑いもなくなった私はじっとしていられない気持で一杯です。
明主様の御神業のお手伝をさせて頂き、明主様の御心に添える自分にならせて頂けます様お祈り申し上げます。
(昭和二七年一月一〇日提出)
新潟県 I・Y
明主様日々の御守護有難く御礼申し上げさせていただきます。
私は一家三人暮しの貧しい農夫でありますが、親類や近所の人の心からなる心配も他人の嘲笑もよそに、田も畑も二五年度より全部自然農法に転換、今では全く無肥毒、美味の食生活に感謝の日々を送っております。誠に有難うございます。
今回一株作りの甘藷を栽培致しまして好成績をあげさせて頂きましたので御報告させていただきたいと存じます。
自然農法一株作り甘藷
品種 農林一号
数量 三六〇箇、一九貫一〇〇匁
(有肥時代・七貫七〇〇匁)
面積 四坪(自然二年目土地)
植込 昭和二六年六月一五日
掘取 〃 一〇月三〇日
この一株作りの方法としまして、先ず一〇〇匁位の藷を四月一〇日他の藷と一緒に温床へ伏せ込み、それから沢山の芽の内、一番丈夫そうなのを一本だけ残して他の芽は全部取除いてしまいます。
残した一本の苗は特に大切に取り扱い、それから出た枝、又出て来る枝を四方に拡げて育てる方法でありまして、既に苗のときに温床六尺四方を領しております。
植込み畑は九尺四方を一尺位掘り下げ、落葉雑草の完熟堆肥を五貫目敷き込みます。そのところへ三寸位に土をかけ、更にその上へ乾燥藁三貫を敷き並べ、最初掘り出してある土を細かく切り、全部盛りあげて周囲は低目に土を取りますから二尺位の盛り土ができます。乾燥藁の上の土は八寸乃至一尺であります。
出来上った盛土は周囲を低目に均らし、前記大苗の切り口を中心に置き、四方へ枝を配り、葉一枚一枚を叮嚀に植えま