私は無堆肥でやった

最も悪いのは稲田に草葉を入れる事で、これは断然廃めた方がいい。(『栄光』一九八号)

藁を使うのは土を温めるためで寒冷地には使っていいが、温暖地には必要はない。(『栄光』一九八号)

静岡県 K・T

私は永年の胃病を癒され入信の御許しを戴き、その後七カ年の数々の御守護を謹んで御礼申し上げます。数年前自然農法の御教えを戴き、神様の御守護を信じ乍ら一方既成観念に捉われ、当時は大きな不安と恐怖を抱き乍らも実行させて戴き、想像だに及ばない御守護を賜わり御詫びと御礼を申し上げます。実行させて戴きましてより四カ年、年毎に大きな御恵みを戴きましたが、昭和二七年度の水稲実況を御報告申し上げます。先ず苗代状況から申し上げます。「年を重ねることにより肥毒も少くなり藁さえ入れることも不必要となる」との御教えを戴きましたので、昨年は土も大変軟かくなりましたので何も使用せず、その儘整地し播種致しましたが、その後の生育状態は何等変化なく、唯幾分黄色(有肥田より)を呈しておりましたが、例年のごとく何等気にもせず植付期となりました。分蘖もよく三本程度で特に苗の硬いのには驚く外ございませんでした。

本田にも一本の藁も使用せず、六月一〇日無事植付を致しましたが、その生育状態は周辺の有肥田にも決して劣らない出来でございました。病虫害も心配する程のこともなく収穫期に入りました。次に調整実収を記さして戴きます。

一、品種 大正赤穂(四カ年連作)

二、苗代 (イ)水田苗代 (ロ)播種量 坪一合 (ハ)反当苗代面積 二三坪

三、植付 正方形(九寸)植 植付本数 一本

四、中耕 三回

五、分蘖 一八本乃至三〇本

六、玄米一升重量 四一〇匁

七、反当収量 八俵三斗

右の如き結果となりました。当地有肥田の反収は七俵半でございました。

少しの堆肥、一本の藁さえ昨年は使用せずこの収穫を見ました時に、肥料の必要性など何をか謂わんやであります。これにより尚一層意を強くいたし、労力も次第に減ぜられ、こんな天国的農業法はないことを実証させられました。

愈々強い意志をもって皆様に一日も早く御解りなられます様に努力させて戴きますと共に農業の革命を叫び、明主様の御心の一端にも報い奉りたく、謹んで御守護を御願い申し上げますと共に、この御恵の御礼御報告を申し上げます。明主様有難うございました。

(昭和二八年二月一六日提出)

埼玉県 Y・T

謹んで自然栽培二年目の結果を報告させて頂きます。一昨年一町三反歩余全部切り替えまして、思ったより良い成績を戴きまして、昨年は自信をもって実行に当りました。私の処は人手も無く、実労働人員三名でして、その上田圃があちこち広範囲に亘っておりまして、思うような手入れも出来ず、全くの無肥栽培も三反歩程ありまして、その外は藁少々と御教えに反して生草を反当五〇貫程入れました。苗代も順調に進みまして、植付後も順調に成育しましたが、意外にも当地一帯に亘り病虫害発生致し、一般有肥は一昨年より一俵半より二俵位減収しましたが、お蔭様にて早稲にて四俵半程ありました。一般有肥は三俵から四俵止りでした。早稲は病虫害後の立直りが遅れました関係と、期間が短い故少なかったように思われました。

中生種は六俵程でして、最高七俵半程あり、平均して五俵半程ありました。有肥ですと平均五俵位でしたが、御蔭様にて有肥を上廻る成績を頂きまして誠に有難うございました。

明主様の御教え通り藁や草に頼ってはいけない、ありの儘の自然で、無理して堆肥等入れる必要はないとの御言葉通り、全然入れない田圃が最高の成績を納めさせて頂きました。又、水田は水稲一方丈耕作すべきだとの御言葉に従い、一毛作田に切替えますれば尚一段の成績が上るものと思われます。本年こそは一毛作田にて完全な耕作をさせて戴くべく準備致しております。何卒御守護の程お願い申し上げます。

(昭和二八年二月二六日提出)