八月三日
“智識の開発は霊魂の進化を促進させるのでせうか。頭脳を使ふ者程永生きするのはそれによって霊魂が進化する為、現世に生存する価値が多いからでございませうか。
“こういふ理屈もありますがね。然し、又一面、霊魂が進化すると知識が開発されるんです。だからどっちとも言へないんですね。「生存の価値があるから永生きする」といふ事も大いにありますが、人間の体は活動した方がいゝんです。殊に頭は全体の支配者ですからね、だから頭を使ふ程頭が発達するから永生きするんです。これも今迄は反対でしたがね。然し、心配事で頭を使ふんぢゃいけませんよ。それから、麻雀、碁、将棋なんかも非常に頭を使ふ。殊に碁なんかは頭を使ふもんですが、然しあれをやってると生産が出来ない、私も好きだったんですがあれをやり出すと全く何も出来ないんでねえ。（笑声）あれは怠けの罪ですよ。怠けの罪っていふのも大きいんですよ、何もしないでブラブラしてるのはね。人間は働くのが本当です、働かないんなら生きてゝも無駄ですよ。
（御光話録第五号参照）
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“他の分会より転入会した人の御守りを受けさせかへる分会がございますが、之は如何でせうか。
“こりゃあ、間違ひですよ、飛んでもない。御光りはどの分会だって違ひありませんよ。これぢゃ、まるで各分会で違ってる様ですね。
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“葬式の時、神棚に半紙を貼って遮蔽する習慣がありますが、之は如何でせうか。
“これはね、今迄の神様にはこうしたらいゝ、神様が違ふんだから。（笑声）今迄は死を汚れと言ってましたが、之は神様に力がなかったからです。人間は誰だって死ぬんだし、神様だって昔死んだ経験があるんだから、（笑声）むしろ遮蔽なんかしないで、御光を頂いた方がいゝ位ですよ。
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“睡眠不足の為気力減退の状態で御浄霊をさせて頂いた時、或は飲酒して御浄霊させて頂いた時には効果がありませうか。又、神様に対して失礼ではないでせうか。
“気力減退なんて本当ぢゃないですよ。私はなるたけ睡眠を少くしてるんです。その方が活動力がありますよ。睡眠が不足すると気力が減退するっていふのは、医学でそれを強く教育されてゐるからです。それでボンヤリした気がするんです。然し、本当はそうぢゃないんです。芸者を見てごらんなさい。芸者ってのは一番睡眠不足ですが、日本女性の中で一番頭がいゝ、（笑声）あれで見ても判りますよ。（御光話録第五号参照）飲酒といっても、そう、これも臨機応変ですよ。けど、この道の信者で 酒を飲んでヘゞレケになるのは未だ腹の御客様、――霊が萎縮してないんです。だから、そういふ人は信仰が浅いんですね。信仰が深くなれば或程度しか飲めない筈のもんです。無信仰者なら酔ったって差支へないですがね。
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“我と執着のない人は霊気が強いと言はれる方がありますが、之は如何でせうか。
“そんな事はない、我と執着がなくちゃいけない。けれども又、これを外へ出しちゃいけない。（笑声）大本の御筆先に「我がなくてはならず、我があって出さぬがよいぞよ」とありますが全くうまく言ってますね。――我がなかったら駄目ですよ、アンポンタンになっちゃふ。（爆笑）我を腹にしまっておいてその上で素直になるのが一番いゝんです。
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“御道の偉大さを知り又大浄化を信じられる私共にとって、結婚は御道の方を希望致しますが、不幸にも御道を信じられず、大浄化も信じられない人と恋愛が進みました場合、之は仮の結婚と思ふべきでせうか。どうしても大浄化を信じられない人、特に医者や学校の先生等と結婚した場合は、その二人は大浄化に際しどの様な御浄化を頂くでせうか。
“こんな事は気にしないでいゝですよ。愛する様になったら結婚したらいゝ。むしろ、この道を信じてゝも、自分の嫌ひな人と結婚するのはいけません。今は信じなくたって、今にみんな信じる様になるんです。やっぱり愛するって気持になるのは結婚しろって事ですからね。――安心したでしょ。（爆笑）
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“夫婦仲が悪くてもよい子供が出来たり、仲がよくても悪い子供が出来たり致しますが、之は霊的にどの様に考察致すべきでせうか。
“子供がいゝ悪いといふのは親の罪によるんですよ、だから夫婦仲とは大して関係ありませんね。然し、ま、幾らかは――仲が悪いってのは想念が悪いんだから、それが子供に影響する事はありますね。
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“夫婦が互に憎み合ふ様な間柄を子供が知って、その親達をも憎む――といふ生活をしてゐる人もあり、之は宿命とは存じますが、神様が人間にその様な組合せを御与へになるのは何かを教へて下さるものと解すべきでせうか。
“教へるとか教へぬとかいふんぢゃなくて、その人がそういふ霊的な地位なんですよ。霊的の地位がそれだけの者は、やはりそれと同じ位の地位の配偶者が出来るんですよ。今の人は大体皆地獄に居る様なもんだから、みんな苦しむんですよ。だからこの地位は宿命ぢゃなくて運命ですね。だから、霊的に向上すればね、よくなるんですよ。
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“夫婦が性格的に一致出来ず、別れた方が御互に幸福になれると考へられた場合、離婚する事は如何でせうか？
“合意で離婚するんなら構ひませんよ。一方的ぢゃ怨まれて障りますがね。
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“糖尿病患者がいくらでも喰べたくなりますのは何故でせうか。又、その食欲のまゝに食物を摂っても宜しいでせうか。
“糖尿病といふのはね、こゝに膵臓ってのがあってこれが糖分を処分する働きをするんですが、そこに毒素が集って膵臓が圧迫されると、糖分が体に廻らずに小水になって出てしまふんです。その為に糖分が不足するので又糖分を要求する、要求するから喰べたくなるんです。だから甘いものを喰べたらいゝんですが、他の物では糖分が少いからどっさり喰はなけりゃならないんです。だから喰べたらいゝんです。――何と言っても糖尿病を治す一番いゝ方法は膵臓の所の毒をとる事なんです。之は浄霊すれば簡単に治りますよ。医学でも、構はずに糖分を摂らせて治す療法がありますが、これは気が利いてますね。
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“十五才の男子、二才位の時靴下のゴムバンドを強く締め過ぎた為とかで、そこが火傷の跡の様に禿げ、足の発育も悪く、現在も右脚の膝から下が細くなって居ります。歩行には余り差支へませんが疲れ易いそうです。今からでも御救ひ頂けませうか。
“治りますよ、これは。やっぱり強く締めつけたんですね。ただ締めたゞけならいゝけど、そこへ毒が寄って固まってしまふんです。人間の体ってのは厄介なもんでね、こうやって圧すとそこへ毒が集って来るもんですよ。
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“最近メチルアルコールの合成酒を飲む人が多くなり、その結果視力を失ふ者がありますが、之は如何なる訳でせうか。又、御浄霊で治りませうか。
“これは飲まない方がいゝですね。「先代萩」ぢゃないけど、毒と知りつゝ飲むなんてねえ。（笑声）――然し、視力を失っても治りますよ、治らないのは間違った療法をするからです。あれを飲むと目の裏にメチルアルコールの毒が寄るんですよ、あんなのを飲んで麻雀でもやれば目を使ひますからね、目に寄るんです。ですから打棄らかしてゝも治るが、浄霊すれば勿論直き治りますよ。然し、普通の人は目薬なんかをさすから、メチルアルコールの毒と目薬とその共同作用で悪くなるんです。
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“酒やビールには防腐剤が入って居りますからその点ドブロクの方が宜しいと存じますが――
“そりゃあ、ドブロクの方がいゝですがね。然し、あれ作るのはやかましいんでしょ？（笑声）公然と作れるんならいゝですよ。けど、そうぢゃないんだから、法律にふれる様な事はしちゃいけませんね。
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“脊髄カリエスは霊的の病気と伺って居りますが、排膿箇所に違ひがありますのは何故でせうか。
“これは膿が出いゝ所から出るんですよ。例へば柔い所とかね、そういった出易い所に孔があくんです。まあ、主に腰の周りですがね。
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“私の家の近所で一ツ目小僧が生れましたが、之はどの様な因縁でせうか。
“こういふのは怨みの為もあるし、神様への罪の為もあるんです。例へば、真ッ二つに殺されたりした場合、片方だけ切れてしまったのが霊界で浄化し切らぬ中に生れて来たとか、又神様に御無礼をすると、神様の刑罰としてそうなる事もあります。目ってのは神様を表すんですからね、日月になってゝね。
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“牛馬猫蛇等を故意に殺した場合は罪になる事と存じますが、如何に祀るべきでせうか。又、自然死した場合はいかに祀るべきでせうか。
“そうですね。――蛇は殺してもいゝですよ。私は蛇を見ると殺して人の踏まぬ所へ埋め、祝詞を三回上げて幽世大神様に御願ひして「今度は人間に生れ変って来る様に」って言ってやるんです。蛇は殺される事を喜ぶんです。だから今言った様に祀ってやったあと、私自身とても気持がいゝんです。これは何故かといふと、蛇は自分の姿を醜いと感じて、早くその一生を終りたいんです。だから蛇が出た時「人間にそんな醜い姿を見せるな」って言ってやるともう出なくなりますよ。この間もそこの石の所にゐたんで、私がそう言ったらそれっきりもう見ませんね。然し、人間が執着の為に蛇になったのも沢山あって、これは殺すと祟りますよ、よく古い家には青大将がゐますが、あれは殺しちゃいけませんよ、祖霊ですからね。それから、猫は殺しちゃいけませんね。牛なんかは殺しても仕方がない。然し、一年に一回供養してやる事ですね。之は自然死でも撲殺した時でも同じですね。
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“蜃気楼は光線の彎曲によって起きると言はれますが、この原因に就て御教示を御願ひ申上げます。
“之は光線の彎曲ぢゃありませんね。よく新潟附近の日本海側で見えるそうですが、あれは朝鮮の景色が虹みたいに映り合って来る訳なんです。だから彎曲ぢゃなくて反射ですね。今はないでせうが、昔は朝鮮には城があったので、それが映ってあの龍宮城の様な景色が見えたんですよ。
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八月十三日
“檜は御神木と伺ひましたが、庭木として植えてあります場合、手入の為に梢を切ったり致しても宜しいでせうか。
“これは差支へありませんよ。
“上を止めたりしても宜しいでせうか？
“えゝ、差支へありません。上を止めたりしたゝめに枯れてしまったっていゝですよ。桧を普通の建物なんかに使ふ事がいけないんです。私なんかもどんどん切っちゃいますよ。
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“結婚した相手の婦人に、結婚前既に他に関係した男性がありました場合、御道の信者としてどの様に考へるべきでせうか。
“差支へありませんよ。（笑声）だって、結婚前ですもの。結婚後なら罪になりますがね、前なら差支へありませんよ。その男と結婚する意志だった所が、その男が死ぬとか何とかして駄目になったのでその人と一緒になった――といふ事も考へられますからね。
“結婚後三角関係に陥った場合は如何でせうか？
“それはいけませんよ。然し、若しそんな場合には神様に御任せしなさい。（笑声）ちゃんとうまくやって下さいますからね。人間考へでやったのでは決してうまく行きませんよ。
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“御位牌の祀り方について重ねて御伺ひ申し上げます。一、他家に嫁入りした場合、その実家の位牌は「先祖代々」だけで宜しいでせう か。
“実家の分は実家で祀らせたらいゝんです。他へ嫁に行ったら、もうそこの家に入ったんだから実家の心配までする必要はないでせう。
“二、夫婦共に死亡した場合、その戒名を一基の位牌に並べて書くのと、二基の位牌に分けて書くのとでは何れが宜しいでせうか。
“どっちも同じ事ですがね、が、却って一基の方が手数がかゝらないでせう。どうせ夫婦だって霊界では別々になるんですから。そして或程度救はれると一緒になれるんです。
“三、夫婦の位牌は並べておく様にとの御言葉でございましたが、亡夫 に後妻があった場合その後妻の位牌はどこにおくべきでせうか。
“これは霊界で三角関係になりますね。（笑声）之はそばにおいたらいゝんです。けれども順序は正しくしなければいけませんよ、全然霊線が離れる訳ぢゃないんですから。供養する時には霊は来ますからね。そして、来ても順序が正しくないと、霊は却って苦しんだりするんです。
“四、兄が幼時に死に、弟が成人してから死んだ場合でも、兄の位牌を 上にすべきでせうか。
“そうですね。これが本当ですね、赤坊の時死んだんでも兄の方が上です。
“五、祖父母と父母とでは当然祖父母の方が上座に（従って中央に近 く）なるべきと存じますが如何でせうか。
“これは勿論です。
“六、自分の兄弟姉妹の位牌と自分の子供のとでは何れを上にすべきで せうか。
“兄姉は上にし、弟妹は自分の子より下でいゝんです。――位牌を祀る場合、仏壇に向って、真中が先祖代々、向って右が祖父母、先祖代々の左へ父母、祖父母の右に自分の兄弟の位牌をおき、更に出来るんなら父母の位牌の左に妻の先祖代々を御祀りすればいゝでせう。
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“分家で新たに仏壇をしつらへ、先祖の御祀りを致し度いと存じますが、祀り込みは天津祝詞と善言讃詞のみで宜しいでせうか。別に坊さんを御願ひする必要はございませんでせうか。
“これだけでいゝですね。坊さんに頼む必要はありませんね。もう、霊によっちゃ御経を嫌って善言讃詞や御讃歌を上げて貰ひたがってますからね。
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“三十五才の婦人、一年前子宮癌にて子宮を摘出、昨年十一月入信、現在右脚全体がむくみ、下腹部には嬰児の頭大の固結があり多少嘔気があります。御浄霊頂いて居りますが如何でせうか。
“さあ、これは子宮をとってしまったんだからねえ。脚がむくんでるのはその為ですよ。癌なんてのは滅多にないから、これは屹度他の毒の固りですよ。おまけにこの人はまだ三十五才ですからね。癌になるのはどうしても四十才以上ですよ。
“御浄霊を続けましても宜しいでせうか？
“いゝですよ。けど、治るかどうか一寸請合へませんね。
“親類の人は反対して居りますが、 本人は御縋りして居りますので――
“本人が縋るんならやって上げねば――
“若しその人が死亡した場合、その為に御道の発展に悪影響がありはしないかと存じますが――
“それは臨機応変にやったらいゝんで、だから治るって事は請合はなけりゃいゝでせう。
“御浄霊する様になりまして排尿が多くなりました。
“いゝですね。一週間位やってみて、少しでもよくなればいゝですね。生命は請合へないけど苦痛はなくなりますよ。
“只今でも苦痛は全然ありません。
“でも、むくんでるでしょ？
“はい。
“それが苦痛ですよ。
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“熱心な一信者、或る会社の社長でしたが、昨年の金融停止の為経営困難に致り、止むなくその会社を解散し別の事業をいくつか計画致しましたが、それが九分九厘まで行くと壊れるので之も神様の思召に添わぬものと諦め、只一心に、光明如来様を念じ平静に窮乏生活致し居りますが、却ってその友達が心配し或る行者に見て貰ひました所、祖父の時家が破産しかけたのを某稲荷を信仰して救はれ、以来ずっと祀つてゐたのに父の代から祀らないのでその祟りだから早速祀る様にと言はれたそうですが、之は信じられませうか。又、この障りを除く事は出来ませうか。
“これは少し変だな。事業がうまくゆかないから平静に窮乏生活をしてゐるって言ふけど、そんな事ぢゃいけませんね。これではうまくゆきっこありませんよ、大いに努力しなけりゃ。そして、たとへ稲荷が祟ってゐても、この道によって人を救へば稲荷なんか手もつけられませんよ。どんな稲荷でもね、観音様に一寸ひねられりゃ屁でもない。（笑声）けど、その人にそれだけの資格がなければ駄目ですよ。人間の罪の中で一番大きいのは怠けの罪で、これ位大きいのはないんです。何故って、頭だとか手だとかを神様から与へられてゐるんだから、之を役立てないってのは間違ってる。出来るだけ使ふ可きですよ。そんな行者なんかこっちから見れば小僧にも当らないんですよ。そんなのにかゝり合ってるのは、この人が折角信仰の門に入ってるのに未だマゴマゴしてるからです。もっと徹底しなけりゃ駄目ですよ。却って反対にその行者を救ってやる位でなけりゃ。――自分が行者に救はれるっていふんでは、全く小僧以下ですよ。（笑声）
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“河童(ｶﾂﾊﾟ)は事実存在するものでせうか。
“河童は大いに存在したんです。河童についての話もあるし、私も研究した事がありますがね。河童はイタチが化けたんだっていふ説もありますが、河童は事実あったんで、人間に似てゐて感情も同じ様に喜怒哀楽があるんです。だから、河童を助けてやると恩に感じますよ。河童は一番蛙に似てますね。だから触るとヌラヌラしてゝ青くなるし、頭の真中に皿があって、これが乾くと苦しいんですね。そして角力が好きで、投げられてもいくらでもかゝって来るんです。くたびれるって事を知らないんですね。だから人間の方がへばってしまふんですよ。ま、いろいろありますが、河童のある事はたしかですね。
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八月二十三日
“御浄霊により蛔虫が出ましても、その卵は尚腹に残りませうか。若し残りますならばそれがやがて成長するものでせうか。又、蟯虫は何百匹もあとからあとから出ますが、之は何故でせうか。
“蟯虫は沢山居るから何百匹も出るんです。あるだけ出ますよ。あれは小さいもんだから、二、三百匹だって一寸一つかみですよ。――蛔虫は食物から卵が入りますが、浄霊すれば大丈夫ですよ。然し、前の卵が残ってゐれば又大きくなって出ますね。つまり虫なんてものは汚いものがあるから育つんです。けど、卵の方はそうはいかない。浄霊したって直ぐには綺麗にならないから前の卵は少しは育ちますよ。
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“子供が蚯蚓(ﾐﾐｽﾞ)に小便をかけますと男根がよく腫れますが、之は霊的に原因がありませうか。
“蚯蚓の霊が怒るんですよ。蚯蚓ってのは龍神ですからね、だから地龍と書くでしょ。土龍と書くともぐらですがね。つまり汚される事を嫌ふんですよ、と共に一つの誇りを持ってゐるんですよ。
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“四十五才の男子、十年前より性欲がありません。御浄霊により普通人と同様になりませうか。
“こんなのは治りますよ。これは腎臓が萎縮しちゃってるからです。浄霊すればホルモン注射よりよく効きますよ。（笑声）これを見れば浄霊といふ事がいかに有難いか判りますよ。腎臓の所に固りがありますからね、そこをよくやる事です。この人、四十五位ぢゃまだそんなぢゃないから、大いに楽観していいですよ。（笑声）あれは困るんですよ、女の人に不感症ってのがありますが、あれを浄霊して「どうです、結果は？」って訊いても、はっきり返事しないんでねえ。（笑声）
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“私は最近非常に健忘症になったと言ひませうか、新聞書籍等を読んでも内容が記憶出来ませんが、之はどの様な御浄化でせうか。
“これはね、頭に毒が寄ったんですよ。自分でこの前頭部をよく浄霊すればいゝですよ。まだ耄碌(ﾓｳﾛｸ)する程の年でもないから。（笑声）
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“乳児（一才）教修を頂きましたが、御光を小さく折りたゝんで掛けても宜しいでせうか。
“そんな事をしちゃいけませんよ。教修を受けるのはまあ、五つすぎですね。こういふのは親が御守りを頂けばいゝんです。小さな子供は御守りに小便を引っかけたりするから却って勿体ないですよ。
“もう頂いてしまったんですが――
“頂いたのは仕方がないから、大きくなる迄しまっておくんですね。ま、六ツ位からでせうね。
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“御開眼頂いた大黒様の塗りが剥げた場合、塗り直しても宜しいでせうか。
“えゝ、塗り直していゝですね。
“その場合、再度御開眼を頂いた方が宜しいでせうか。或はそのまゝで宜しいでせうか。
“目さへ手をつけなけりゃそのまゝでいゝですよ。
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“最近御浄霊中に患者が意識を失ひ、霊が浮び出て来る事が時々ございますが、之につき御教示を御願ひ申し上げます。
“これは霊界の浄化が劇しくなって来たので、霊がどうしても落つけないもんだから、早く救って貰はうとして出て来るんです。だから、これからはこんなのが殖えて来ますよ。こういふのは前頭部を一番よくやって上げるんですね。そして余り出る場合には、「御鎮(ｵｼﾂﾞ)まり御鎮(ｵｼﾂﾞ)まり」って言って手で抑へる恰好をすると、その言葉の働きで割合に効果のあるもんですよ。当人が半意識で、霊が出そうでなかなか出ない場合も「鎮まって鎮まって」とか「御鎮まり」とかやると、元へ戻るのがありますよ。それから合掌した手を上下に振るのは狐ですね。鳥の霊だとこうやってゝ、それからこうなって、こうなるんです。（最初の合掌から拍手を打つ姿勢になり、それを続けると共に次第に大きく動かし、遂に鳥が飛ぶ如く両腕を左右に伸ばして上下に振る恰好を御示し下さる）そして飛び上りますね。一尺でも三尺でも平気で飛び上りますよ。ひどいのになると天井を突き抜いたのがありましたがね。それでゝすね、霊が浮いて出た時に口をきかせるのはよくないんですよ。口をきかせるのは邪道なんです。何故かって言へば、あれは醜態ですからね。醜態を見せて恥をかく様な事はいけない事なんです、神様は愛ですからね。だから口はきかせない様にしなくちゃいけないんです。然し、之は人によっていろいろあってね、意識を失ふとすぐ口をきくのがありますが、こんなのはそうしろっていふ神様の御意志だし、或は正守護神がさせるんですから、之は口をきかせていゝ事もあります。口をきゝ始めたら「あなたは誰方ですか」とか「何者だ」とか聞くんですよ。そうするといろんな事を言ひますがね、中には嘘を言ふのもあるんです。然し、最初から言ふ事を疑ってかゝっちゃいけないんで、言ふ事をそのまゝ信じていゝんです。で、誰だって事が判ったら「何の為に出て来られたんですか？」とその目的を聞くんです。そうすると、祀って貰いたいとか、こうして貰ひたいとかいろんな事を言ひますから、その要求が無理がないと思ったらその通りにしてやるんです。そうしてやると喜びますからね。然し、中にはこっちをたぶらかそうとするのもありますが、これはその言ふ通りに聞いてゐていゝんで「わしは何代前の祖先で武士であったがどこの戦ひで戦死をとげた」とか言ったら、「御生れになったのは何時ですか？」なんて訊くんです。そうすると「二百年前」とか答へるでせう。そしたら、「その時代は何将軍でした？」とかいふ風にだんだん訊いてゆくんですよ。その霊が本物だとチャンと答へますが、ニセだと答へられなくなって狐だとか何だとか本音を吐きますよ。だから、始めッから疑ってかゝらない方がいゝですね。（御光話録第七号参照）
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（或人、信者の神懸りに就て御報告申し上げた所、次の如き御言葉を頂く）
“こゝで神懸りに就て注意しときますがね。神懸りなんてものには決して高級な霊は出て来られない、神様なんか殆ど絶対に出られないんです。神懸りっていふのはそういふもんですよ。中には正統なものもあるにはありますが、永く、くどくやるのはきっと狐やなんかですからね。本当の神様だったら簡単なもんですよ。そりゃあ、実に簡単なものなんです。本当の神懸りってのは私が一年に一遍か二度なりますがね、――一寸、どうにも判らない事を御伺ひするんですが――決して永いもんぢゃないんですよ。神懸りっていふのはそういふものなんです。普通の人は之が判らないんでたぶらかされてしまふんです。立派な人が之でやられますからね。此の間も、古い教導師で相当やられた人があったので、私がガンと一遍言ってやったら、それで目が覚めて改心しましたがね。然し、浄霊するとたまに出て来ますから出て来ればとり合はぬ訳にはゆかないんで、やはりそこに審判(ｻﾆﾜ)としての心得も要る訳です。兎に角、くどいのは駄目ですよ。人間でもくどいのは駄目ですよ。よくぺラペラ喋りまくるのがありますがね、あんなのは狐ですよ。だから議論しても向ふがペラペラやりだしたらもういけない。もう、狐の相手になる様なもんですからね、相手になっちゃいけません。「いずれ又」って言って、敬遠すればいゝんです。偉い神様程簡単なんです。霊界で一番高級な霊はたゞ想念だけで御互に通じて意志交換をするんです。それから一段下ると少し言葉を使ふんですね。それから次は人間が人間普通の言葉を使ふんです。そして動物霊になるとペラペラやるんです。だから、くどくて長くやるの程動物霊ですね。之は心得といていい事です。之を知ってりゃ間違ひはありませんよ。
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“私は本年一月に教修を頂きましたが、三月に光明如来様を頂き、三月三十日に分会長先生に来て頂いて例祭を致し、又四月二十六日にも分会長先生に来て頂いて例祭を致しましたが、その際、突然御三方の上においた割目のないコップが割れて、中の水がこぼれてしまいました。所が同じ御三方の上の御屏風観音様はどうした事か少しも濡れませんでした。コップの割れた事、御屏風の濡れなかった事に何か意味がある様に存じますが如何でせうか。
“例祭って言ふけど、日は決めてないんですか？
“決めてございます。
“幾日に決めてあるんですか？
“三月三十日に決めて致しました。
“いや、毎月幾日に決めてあるんですか？
“はあ、それが……
“いや、例祭って言ふんだから、毎月何日っていふ事は決めてあるんでしょ？
“はあ、ございます。
“だから幾日に決めてあるんですか？
“二十八日でございます。
“二十八日？――所が之は違ふぢゃない、三十日なんて。決めた日より早いのはいゝけど、遅れるのは非常に悪いんです。之は知っとかなければいけない事です。すべて神仏の事は早くなるのならいゝが、遅れるのはとてもいけない。この遅れたのはどういふ訳です？
“それは、分会長先生の御都合があったものですから……
“分会長の都合で神様の事を遅らすんなら、分会長の方が神様より上になってしまふ、甚だ御無礼千万ですよ。それから次のは四月二十六日で、之は早過ぎてる。本当は早過ぎるのもよくないんだけど、遅れるのよりかずっといゝんです。この、早くしたのはどういふ訳ですか、又分会長の都合ですか？
“いえ、それは書き間違ひと存じます。 四月は二十八日に致しました。
“之は書き間違ひですか。――何しろ、例祭をすると決めた日を絶対に守るっていふ気持ちがあれば、御守護があってちゃんと都合よく行くんです。所が、心にゆるみがあるといろんな差支へが起ったりするんです。熱海へ来るんでもそうですよ。この次は何日に熱海に絶対に御詣りに行くと決めたら、何の故障もなく来れるものなんです。それを、都合がよかったらとか、その時の都合でどうとか思ってると、屹度故障が起るんです。邪神が何時も邪魔しようと狙ってるんですからね。心にゆるみが出来ると邪神に隙を与へる事になるんです。雨が降っても、槍が降ってもどんな事があっても行くっていふ心構へだったら決して邪神は邪魔出来ない。固く決心すれば間違ひの起る事はないんです。それから「御三方の上の屏風観音様」とあるけども、之はどういふ訳で御三方なんかに入れてあるんです？
“はい、仏壇がないものですから、御三方にのせてお祀り致して居ります。
“それは間違ってる。あれは仏壇に入れるものなんです。他の所に祀って拝むなんて間違ってますよ。ちゃんと仏壇の中へお祀りする様に決めてあるんだからその通りにやんなさい。その通りにしないんなら祀らない方がいゝ。神様が決めた事を人間の方でどうするっていふのは、人間の方が神様より上になりますよ。コップが割れたのは、こんな間違った事をしてるのに対する神様の戒めですよ。
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“近所の○○教の布教師が私の再縁の妻に向って「あなたの夫はあなたに絶対的に服従しなければ目が潰れる」とか「○○教に入らぬと夫婦ともやがて死ぬ」とか申します。所がその布教師は人の顔を見たゞけで家族の事までいろいろ言ひ当てますので、妻は内心非常に怖れて居ります。如何致すべきでせうか。
“こんな、目が潰れるなんて事は絶対にありませんよ。こんなのは脅迫信仰と言ってね、大変な誤りなんです。こんな風に脅迫する場合は必ず邪神ですから怖るゝに足りませんよ。脅かすって事は邪神がよくやるんで、本当の神様は絶対邪神には負けやしませんからね、一寸も問題にしなくていゝですよ。私なんかも昔からどんなに脅かされたか全く判りませんよ。――信仰ってものはね、決して脅かしてやらせるものぢゃないんです。だから、こんなのは気をつけなけりゃいけない。それから、くどくしつっこいのはいけませんよ。神様は全くあっさりしたものなんです。「神様に二言なし」で、一言(ﾋﾄｺﾄ)しか言はれませんよ。私はよっぽどの時だけ神様に伺ってみるんですが、その時神様はたった一言ですよ。全く、そりゃあ簡単なもんですよ、たった一言ですからね。人間でもそうで、天皇から勅語が下るんでも決して繰返しやしない。「朕惟ふに何とか何とか」って全く簡単なものなんです。しつっこいのは本当ぢゃないんです。だから、この道の宣伝もあっさりやらなくちゃいけない。あっさり言って、それで先方が判らなければ、未だ時節も来てなければ因縁もないんですよ。時期が来れば先方から求めて来ますからね、その時によく話せばいゝんです。
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“私の姉は○○教の布教師で、その関係上私もそれに入信致して居りましたが、一昨年七月この御道に入信致しましたものゝ、未だ家には以前の神様が御祀りしてあります。私の主人はその○○教が嫌で早く返せと申しますが、神様を返すと一家が大変な事になると聞いて居り、又、観音様とその神様とは同じだとも伺って居りますので、私は返さなくてもよいと申して居ります。之は如何でせうか。
“これは返すべきですね。両方って事はいけないし、それから、「この教へから抜けると一家死に絶える」とかいろんな事を言ひますがね、そんな事は絶対ないんです。こんな脅迫による――つまり脅迫信仰ですね、之は間違ってるんです。神様ってのは大慈大悲なんですからね、こんな事は絶対ない。正しい神様の御働きにはないんです。こんなのは必ず邪神ですよ。然し、信仰をよしますね、すると――邪神ってのはどうにかして出来るだけ人間を苦しめようと始終隙を狙ってるんですが、それが今迄は神様の御守護によって隙がなかったが今度信仰しなくなって隙が出来ると、そこへ邪神が災ひを与へるんです。それが丁度、罰が当った様に見えるんです。脅迫して信仰させるっていふのは間違ひですよ。そんな事をすると、脅迫する人の方へ災ひが来るんですがね。だから、信仰でも何でも正しいっていふ事が何よりの強みですよ。信仰しなくたって正しい人には災ひなんかない筈なんです。然し、本当に正しいのは、信仰でなくちゃ続けられないんです。見えざるものを信じなくちゃ、本当に正しくはなれないんですよ。誰も見てないからこの位の事したって構はないだらう――って間違った事をしようとする心がどうしても人間は起るものなんです。所が、信仰してると、神様が見てらっしゃるからこんな事は出来ないと思ひますからね。だから、どうしても信仰が、正しい信仰が必要なんです。
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“最近私共の方に、話で病気を治す人が現れて村や町で大変な評判です。何でもその先生は二十年間修業したとかで、そこの道場に行くと、唖や聾や盲が治るとかで押すな押すなの盛況だそうです。之は何でせうか。
“こんな事は嘘で、たゞの宣伝ですよ。話で治すっていふのは日本ばかりぢゃなくて、アメリカにもありましたよ。アメリカのは病人が「もう治ったもう治った」と自分に言ふんですね、それで相当の効果があるんですよ。相当流行したそうですがね。私もやった事がありますよ。話をして治すっていふけど、つまり言霊で治すんですね。例へば腹が痛い時に「腹の痛み去れ！」って言ふとフット痛みがなくなってしまふんです。けど暫く経つと又痛くなるんで、私よしましたがね。それから、何とかいふ医者で、やはり話で病気を治すって人がありましたよ。これは一時間も二時間も話をするんですが、いろいろ精神方面の話もするんです。そして医学の方は第二にして薬なんかもほんの一寸したものを使ふ程度にしとくんです。之も或程度効果があったんです。それから昔、今言ふ肺病を治す先生は太鼓持ちみたいな役で、病人を笑はせるんですよ、滑稽な事を言ってね。こんなのでも大変よくなるんです。この人はどの部に属するか知りませんが、若し治るとしても決して根本的に治りゃしないんです。病気は浄化ですからね。こういふのは一時的なもんで、決して長く続かないですね。又、そんな事で唖や聾や盲が治るって事は絶対にありませんね。人寄せの為の宣伝ですよ。第一、聾には話が聞えやしないぢゃないですか。（爆笑）
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“よく、相性がよいと申しますが、男女の年齢に関係ありませうか。
“これは十干や十二支で決められる様なもんぢゃなくて、もっと深いもんですよ。又、性が合って仲がいゝから、それがいゝとは決まりませんね。余り仲のよいのもよしあしだし、悪いのは勿論いけませんしね、ま、いゝ加減が一番いゝですね。あんまり仲がよすぎるんでは、のべつ「ベッタベッタ」してゝ能率が上りませんよ。（爆笑）又、夫婦っていふのは神様が決めるんだから、こんな事は問題になりませんよ。矢張り、その人の御霊(ﾐﾀﾏ)がよければそれに相応して御霊の悪いのは来ませんしね。結局、自分の資格ですよ。それ程御霊の違った者が夫婦になるって事はないんですから。それから身分のいゝ悪いは余り関係がありませんよ。だから恋愛結婚でも、見合結婚でも、自然になったのならいゝですよ。いろいろ相手を調べて、まあこの位なら構はんといふんだったら早くやったがいゝですよ、ま、二度か三度で決めるんですね。あんまりよく選んで待ってるのはどうもいけませんね。
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“死者生前の写真を記念に壁や仏壇に飾っておく事は差支へないでせうか。
“死者の写真はね、一年位は外しておいた方がいゝですよ、写真を見ると始終死んだ人の事を思ひ出しますからね。所が思ひ出される事は霊にとって必ず迷惑になるんです。例へば、その霊が天国に救はれる様な場合でも、思ひ出される度に現界へ引っ張られますからね、天国へ行くのが遅くなってしまふんで頗る迷惑なんです。然し、全然忘れちゃったんではあんまり薄情な奴だと思ひますからね、まあ、適当に思ひ出すんですね。（笑声）殊に、供養する時には一生懸命に誠意をこめるんですよ。普段始終思ひ続けるっていふのはいけないんです。写真でも拝むと死者の霊がやはり写真に来るんですからねえ。それに、霊だって一々面倒ですしね、嫌がりますよ。だから、まあ一周忌のすむ位まで外しておいた方がいゝですよ。それからなら差支へないですがね。こういふ事はよくあるんですよ。子供が死んでしまふと親がその子供を思ひますね、そうするとその親の執着によって子供が早く生れ変ってしまふんです。よく子供が死んでその翌年とか、翌々年の祥月命日に子供が生れるって事がありますがね、これなんか明瞭にそれですよ。そしてこういふのは、霊界で充分浄化しない中に生れ変るんですからいけないんですよ。だから成るべく思ひ出さない方がいゝんです。けどね、又こういふ子供もあるんです。先に海軍大佐の人でしたがね、その人の最初の子供が非常に体が弱く頭も悪くて親に大変心配をかけたんです。で、学校に上っても成績が悪くてね、十才位で死んだんです。所がその翌年の丁度命日に子供が生れたんですが、その子が大きくなってみると、とても頭がよくて体も丈夫だし親孝行なんですね。然もそれ以外の性格や顔立なんか死んだ子にそっくりなんですよ。之は死ぬ時にね、僕は本当に親に心配かけて申訳なかったから、今度は丈夫ないゝ子に生れて来て、親に孝行しようって思った想念が固く残ってたんで、それで直ぐ一年で生れて来たんです。これなんか子供が自覚してる場合だからいゝんですが、普通は滅多にありませんね。
“執着によって早く再生する場合も前世の副霊とは違ったものが憑くのでせうか。
“別なのが原則なんですがね、あんまり早く生れ変ると同じ場合もあるんです。赤ン坊にはそういふ事はありませんがね、相当大きくなってからのでは、生れ変って来るのが早いとそのまま憑くことがあるんです。之は本当はいけないんですがね。副守護神が人殺しをしておいて、又すぐそのまゝ憑くなんて場合は、殺人罪を犯したのが憑くんですから危険至極ですよ。
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“妊娠中に火事の夢を見ると痣(ｱｻﾞ)のある子が生れるといひ、信仰するといゝ子が生れると申しますが本当でせうか。
“妊娠中に火事の夢を見たって大丈夫ですよ、こんな事はありませんよ。痣っていふのはこんな単純な原因ぢゃないんです。之は迷信ですね。それから信仰すればいゝ子が出来るっていふのは、之は決ってますよ。信仰すれば心が神仏に向ひ、悪い料簡を持たなくなりますからね。子供は親の想念を受けるものなんです。みんなではないけど、ある点は必ず受けるんです。だから、親が心のいゝ状態の時に出来た子供は矢張りいゝですよ。親の罪穢れの多い少い、心持のいゝ悪いが子供に非常な関係があるんです。親が間違った事をしながら、子供をいましめるっていふのは滑稽ですよ。親は幹で、子は枝ですからね、幹がヒョロヒョロしてゐて、枝だけよくなる訳はないんです。先づ親が大いに徳を積むんですよ。そうすりゃ子供の不良も出なくなりますよ。親が妾を囲ったりしてゐながら、子供が放蕩するのを叱りつけるっていふのがよくありますがね、こんなのは何にもなりませんよ。だからね、人間っていふのは間違った事は出来ない様に出来てるんですよ。間違った事をすれば必ずそれだけの酬ひが来て自分自身が苦しむんです。然も、苦しみには利息がつきますからね。溜れば溜る程利息がついて、それが一遍に返って来る時にはひどい目に合ひますからね。だから早く解決しないと困るんですよ。
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“私は昭和二十一年十二月教修を頂きましたが、教修の一週間後に夢を見ました。それは庭のありもしない所に一本の松が立ってゐて、不思議だなと思ってゐる中に松が龍に変り、その龍は天に昇って行きました。之は如何なる訳でせうか。
“これは、この人に憑いてゐた龍神が、この人が信仰に入った為に救はれたんです。こういふ龍神はもう相当修業が出来てゐて、あと僅かばかり残ってゐた所を、この人が教修を受けてくれた為に曇りがとれて昇天したんです。で、その事を知らせる為に夢を見せたんです。よくある事ですね。
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“或る婦人、死んだ子供の夢を見ました所、顔は生前の顔そのまゝで首から下が太さ六、七寸、長さ一丈程の鰻で、海の中から母に抱かれようと一生懸命になってゐるといふ事でした。この家は以前魚屋をして居た事があり、その子はその時に生れたとの事です。之は如何なる訳でせうか。
“はゝあ、これはあなごか鰻――海にゐる鰻もありますからね、そういったものが祟ったんですね。長さ一丈っていふんだから随分大きなもんですね。然し、蛇みたいなのは伸縮自在ですからね、大きい蛇でも小さくなれるんです。頭が子供で首から下が鰻っていふのは、人間が蛇になる場合も一度にならないんで、下の方から段々蛇になって行くんです。だから之もだんだん経つと頭まで鰻になりますよ。屹度魚屋をしてた時に殺して喰ったんですね。実際、龍神ってのは――鰻、あなごなんてのも龍神ですからね――何をするか判らないから気をつけなくちゃいけませんよ。
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“或る婦人、病気で寝てゐた時枕元に大きな蛞蝓(ﾅﾒｸﾁﾞ)が居りましたが、その婦人が死んでからその御墓に枕元にゐたのと同様の蛞蝓が居りました。……
“こいつは気持が悪いね。（笑声）
“その後赤飯を炊いて神様に御供へ致しました所、どこからともなく沢山の蛞蝓がやって来て その赤飯の上を一杯に埋めてしまいましたが、少し経ちましたら一匹も見えなくなりました。之は何か意味がありませうか。
“ありますね、これは。蛞蝓とこの婦人と関係があるんですよ。屹度この婦人の子供か何かゞ蛞蝓になってゐるんですね。つまり肉親の者の死霊が蛞蝓に憑依したんでせう。蛞蝓だとか虻(ｱﾌﾞ)だとか蜂、蝶、蜻蛉(ﾄﾝﾎﾞ)なんかには憑依する事がありますからね。で、その子供なら子供の霊が、自分の部下だとか何、だとかの蛞蝓をつれて来て赤飯にたかったんですよ。兎に角、蛇、蛙、蛞蝓は「三すくみ」って言ひますが、あんまり気持のいゝものぢゃありませんね。こんなのは一遍蛞蝓に生れたんですね、それから人間の子供に生れたけども未だその因縁が離れないんですよ。実際こういふ事があるんですから、随分神秘なもんですね。
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“「御光」を頂いた方と、阿弥陀様の御守りを身につけてゐる方と木のそばで写真を撮って貰ひ、阿弥陀様の御守りを持ってゐる人は木に登り、御光を頂いた人は下に立ってゐて撮りましたが、焼付けた所御光を頂いてゐる方のみ写り、他のは少しも姿が見えませんでした。（焦点は実によく合って居りました）之は意味がありませうか。
“大いにありますね。矢張り間違ってるから間違った方を消したんですよ。之は面白いですね。その写真持って来て雑誌に出したらいゝ。いや、実際、写真には奇蹟があるもんですよ。
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“年忌、年祭は何年まで行ふべきでせうか。
“何年でも構ひませんよ。よく五百年祭、千年祭なんてやりますが、あれも結構ですね。それ位経てば大抵の霊は生れ変ってゐるから、やる必要は無い様なものゝ、生れ変って今生きてゐればその生きてる人に功徳が行きますからね、それだけ生きてる人にいゝ事がありますよ。何度も生れ変ってゐても、やはり霊はずっと繋ってゐるからそうなるんで、やってあげる方がずっと功徳になっていゝ訳です。よく、突然思ひもかけぬいゝ事があるなんて場合にも、そういふ関係がなきにしもあらずですよ。
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“墓標が壊れて未だ墓碑を立てゝ居りませんが、自分で墓標や墓碑を作って立てゝも宜しいでせうか。
“差支へありません。早くやった方がいゝですね。何にもなければ御墓詣りも出来ませんよ、霊の来る所がないですからね。どんなのでもいゝから早く作ってやったがいゝですよ。
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“肺結核の霊的原因には猫と長虫があるとの事ですが、之は事実でせうか。
“関係ない事はないけど、そんなにはないですよ。霊的原因は兄弟が一番多いんです。一人死ぬと淋しいもんだからよく連れに来るんで、その為に伝染した様に見えるんです。夫婦の場合もありますね。親子もあるにはあるがこれは極く少いですよ。こゝにある猫は咳を出させますから、それが肺結核と間違へられるんですが、然しこの咳は本当の肺病の咳とは違ひますね。それから長虫――之は蛇ですがね、蛇は肋間神経痛を起すんで胸が痛くなる、それを肺だといふんでせう。そう言った様な少し判断しにくいのは、ぢきに肺病だって言はれますからね。
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“昨年五月入信した教導師の人、肺結核にて死亡致しましたが、死後死体が硬直し納棺の際困りました。今までは御浄霊すると誰でも柔らかくなってゐましたのに、今度初めて柔らかくならない場合を経験致しました。この原因は何でせうか。
“珍らしいですね。浄霊すれば必ず柔らかくなるものですがね。これは余程の訳があるんですね。余程大きな罪か、或は余程強い薬が固まって居るか、そのどっちかですね。こんな時は矢張り頭をよく浄霊するんですが、こういふのは万人に一人位でせうね。もう、一回やったゞけでも、ずっと楽になるもんですがね。
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“十八才の時子宮内膜炎を患ひ、半年入院して快方に向ひ、二十四才と二十六才の時又子宮を患ひましたが結婚し、現在三人の子の母でございます。御恥しい事ですが不感症で何も感じません。御救ひ頂けませうか。
“治りますよ。之は腎臓が萎縮してるんですからね、子宮も子供の子宮と同じなんです。腎臓をやれば必ず治りますよ。脊髄と肋骨と三角になってゐる所ですが、そこに薬毒の固りがありますからね。で、後ろの腎臓部が柔かくなって、萎(ｼﾅ)びたのがふくらんで活動する様になると子宮も大きくなるんです。それから腰と腹も浄霊しなくちゃいけませんね。之は浄霊する人に相当の霊力がないと早くいきませんから、長くやってる先生にして貰ふといゝですね。
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“私は十三年前、産後の具合が悪く血の道となり、昨年一月より御浄霊を頂き大分宜しうございますが、血の道は不治の難症とされて居りますので、全快するものかどうか御伺ひ申し上げます。
“必ず治りますよ。血の道って言っても症状はいろいろありますがね、要するに子供を産んで血が全部出切らない中に体を使ったり、頭を使ったりするんで血が使ふ所に寄るんです。腰を使へば腰に固るし、眼を使へば眼が悪くなるしね、よく産後に精神病になるっていふのは、その血が心配事や何かの為に頭に寄るからなんです。そしてこの血は普通ではなかなか外へ出にくいんでそれで不治だって言ふんですよ。之は知っておいていゝですね、子を産んだ後は一週間は寝たッ切り、一週間すんだらそろそろ起き出して二十一日間は余り体を使はぬ事、それから三十五日位から大体普通に動く様にして、本当は七十五日経ってから常態に戻るのがいゝんです。産後に無理して体を使ふとそれが病気を起すもとになりますから、之は大いに気をつけなくちゃいけませんよ。
（註――「産後七十五日を経過してゐない婦人は、浄霊を受けるのは差支へないが、余り他の人を浄霊しない様に、却って腕などに毒血が集まってあとで神経痛等になる事があるから」との御言葉を以前頂いた事がございます。御参考迄にこゝに附記致します。――係）
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“最近私の妻は姙娠して流産致しましたが、その後月経が中絶してしまいました。又姙娠かと思ひました所、月経が出る様になりました。之はどういふ訳でせうか。
“これは姙娠ぢゃないんですね。想像姙娠ってものでせう。之はよくあるんです。子供が出来るだらう、出来るだらうと思ってると、月経が止ってしまって、大抵五ケ月か六ケ月ですが、だんだんおなかゞ大きくなるんです。之で見ても人間の神経作用がいかに大きいものかっていふ事がよく判りますね。でも、どうせ月経が溜ってるだけなんですから、月経が出てしまへば、風船の様につぶれてしまいますがね。実際、流産って言っても想像姙娠の為のがよくあるんで、ほんとの流産は必ず血の塊りがあるものなんです。こんな人は信仰に入って少し徳を積むと、子供さんが立派に出来る様になりますよ。未だ二十六才、――これは御亭主ですね、そんなら奥さんはもっと若いんでせうから、大丈夫出来ますよ。
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“生後三月位の女子で、月経と丁度同じ様な事があり、近頃そのやうな事をよく聞きますが、之は何故でせうか。
“こんな事ありませんよ。之は少しの間の事ですよ。之は生れる時に親の古血を飲むんです。殊に月なんかゞ充分多い場合などはそうで、生れて二月か三月してからよく喀血するんですよ。そういふのを医者は胃潰瘍だなんて言ひますが、そんな小さな子が胃潰瘍なんかになる筈がないんですよ。たゞ、古い血を出すだけなんですから、何でもないんです。こういふ子は、その古血が下から排泄されるんですよ。だから直きに当り前になりますからね、何も心配したもんぢゃありませんよ。
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“医学で言ふ敗血症とはいかなるものでせうか。その原因、浄霊法を御教示下さい。
“敗血症ってのは非常に濁った血があるんです。そしてその血が血管を破って出るんですよ。最初はよく皮膚一面に斑点が出来ますがね、つまり皮膚の下で血管が破れて血が外へ出るんです。で、どこか一寸切ると血がいつまでも止らないし、歯を抜くと血が出通しに出て死んでしまふんですね。非常に血が濁ってるんですよ。そして之は薬毒の為です。非常に毒素の多い薬の為ですね。浄霊すりゃ直き治りますよ。浄霊すると血の濁りが減りますからね。
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“水虫は昆虫の霊の憑依と伺って居りますが、田虫、インキンも矢張りそうでせうか。又、水虫が足に多いのは何故でせうか。
“水虫は昆虫霊の憑依なんかぢゃありませんよ。虫が湧くんですよ。虫が湧くのは毒があるから湧くんで、之は薬毒ですね。重い毒は下の方へ下がるんで、極く重いのは足の裏近くに集まるんです。水虫は足の裏の一寸上ですが、そこに薬毒が溜って水虫が湧くんです。だから人間、薬を飲んでなければ水虫にはなりませんよ。だから水虫は人間が作る病気で、人造病ですよ。それから、インキンや田虫もそうで、やっぱり薬毒です。
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“爪に現れる半月はその人の健康と関係ありませうか。
“大いに関係ありますね。殊に拇指のがそうですが、健康な人程白くはっきりしてますよ。私も疥癬の時はこの白いのが全くなくなりましたがね。今は大分元に戻って来ましたが、然し未だ元通りにはなってませんね。
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“人間の臍は成長後に於ても何かの役目があるものでせうか。
“ありますよ、人間でも中心がなくちゃ困るんで、その中心が臍になるんです。だから臍は大変な働きをするんですよ。目に見えない働きをしてる訳です。臍は人間の胆力、勇気を出す所なんで、つまり神道で言ふ荒魂(ｱﾗﾐﾀﾏ)が臍に当る訳です。この眉間を天帝と言ひますが、上の天帝と下の臍とで天地になるんです。天帝は奇魂(ｸｼﾐﾀﾏ)になるんで、天帝から智慧、臍から勇気ですね。天帝で考へて臍で「やれ！」って訳ですね。だから中心になるんですよ。日本は龍神の型をしてますが、富士山が日本の臍になるんです。だから、富士山はたゞいゝ恰好をした高い山といふだけぢゃなくて、非常に重大な意味があるんです。（御光話録第四号参照）
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“春夏秋冬は地球の呼吸によるとの御言葉ですが、今迄の学問では地球が自転し乍ら太陽の周りを回転してゐるからだと説明して居りますが、この点如何でせうか。
“之は学問の説明が間違ってるんですよ。地球が公転してるんぢゃなくて、太陽の方が公転してるんです。何故かって言へば宇宙の中心が地球ですからね。あらゆる天体の中で地球は一番高級なものなんで、本当を言ふと太陽や月は地球以下なんです。で、位の高いものが廻る訳はないんですからね、位の高いものは動いてはいけないんですよ。だから私は、主人たるものは動いちゃいけないって言ふんです。戦時中に東条がよく陣頭指揮だとか言って町を廻り、ゴミ箱のフタをあけたりして、しょっちゅう動き廻ってゐましたがね、あんな事ぢゃいかんって、私はよく言ったんですよ。位の高い人程じっとしてるのが本当なんです。それで地球は主人なんですから、他のあらゆる日月星辰が地球の周りを廻って動くのが本当なんですよ。
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“去る五月十一日の夜十時半から十一時にかけて、月の周囲に実に美しい七色の輪がかゝりましたが、今迄こんな美しい光景を見た事がありません。之は何か霊的に意味がありませうか。
“私はね、この月の周りの虹の様な輪を、太陽がかぶってるのを見た事がありますよ。昼の十二時頃約一時間に亙ってゞしたがね、茨城県の霞ケ浦を蒸気船で渡って鹿島、香取へ行く時でしたが、実際、月の虹の通りの輪でしたよ。太陽は薄暗く鼠色になってましたがね。で、この説明はこういふ事になるんです。太陽の光は非常に強いんで、それが月に当った場合、いろんな色が出るんです。月が水分を非常に強く放射してる場合、つまり、太陽の光線と水素と両方が強力な場合に虹の現象が起きるんです。そしてそういふ現象が起るのは、やはり人間の住んでる地球上に起る何かの事を示してるんで、決して偶然ぢゃないんですよ。何かゞ人間界に起る時には、その前に霊界でいろんな変化が起るんで、それが天体にも映って非常に神秘な事が起るんです。霊界に起る事は一寸見えませんが、いろんな天文上の変り方は余程注意して見るべきものなんです。それが現界に映るんですからね。
（光話十四号 昭和二十四年十一月二十日）