糖尿病は、甘い小便が出るとしてあります。症状は、疲労感と、喉が渇くのと、尿の排泄多量と、尿意頻繁とであります。又、歯の脱落も特徴であります。
此病は、患者自身の発見ではなく、医師に言はれて知る人が大部分であります。
此病の人を診査しますと、必ず胃から肝臓、腹膜にかけて水膿溜結があるのであります。そういった器能が一帯に圧迫されるのが原因であります。
特に、肝臓部が割合に酷いのであります。
膿結を溶解するに従ひ段々治ってゆきます。割合治りいい病気であります。
治癒の状態は、喉が渇くか渇かぬかで最もよく判るのであります。又、夜中に小便に行かなければ治ったとみても可いのであります。
尚医師で尿の検査をすれば確実であります。
(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)