神経痛

神経痛は患部が一定してゐないのが特異である。然し大体は手足全体及び肋骨及び腰骨である。そうして、激痛あり、鈍痛あり、鋭痛あり、軽重も大いにあるのである。

原因は三毒が局所に溜結し、其浄化作用の為である。自然療法ならば、緩慢ながら必ず治癒するのであるが、薬剤其他既存の療法をなす時は一時的痛苦は軽減すれども、反って慢性に移行し、痼疾となり勝ちのものである。特に肋間神経痛は、肺結核、喘息、心臓病、肋膜炎等と誤診され易いから注意すべきである。

(医学試稿 昭和十四年)