明鏡に照す如し
自観大先生質問に応う
これは自観先生、質問応答、第二回目の記事であるが、此時は去る六月十五日左の十八項目の質問に対し僅か四十分間で解答されたのである。
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【問】私は昨年春入信させていただき、昨秋光明如来様もお迎へさせていただきました、二年前霊友会に入り法座も位牌も霊友会の型に改めそのままにしておりますがどの様に処置したら宜敷いでしようか。
【答】元の通りにするのがよい、祖霊によつて怒るのがあるからで霊友会は日蓮宗である。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】当年二十二歳の女昨年十二月婿養子を迎え結婚式当日精神に異状を来たし結婚解消となり本年三月九日より一ケ月間四十回程の浄霊にて一旦治りましたが、本月一日夜再発し前夫を慕いどうしても諦らめられないと申します、発病の原因が何か霊的関係があるので御座いましようかお伺い申上げます、因みに同女には以前婚約者があり戦死しております。
【答】戦死した霊がその執着によつて結婚を邪魔したものだろう、結婚式当日異常者になつたのはそういふ意味である、その後浄霊によつて霊は恐れて一旦退散したのが諦めきれなく又憑いて来たのだ、入信して気永に精進すればその執着がとれる、信仰の眼目は執着をとるにある、執着がとれると先夫は生きてゐる人を思ひ切れずにつくのは罪といふことを知るから諦める、そうすれば妻女の執着もとれる、祝詞、御讃歌の言霊によつて執着をとるのが一番よい、必ず治る。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】私長男(二十二才)と共に約一年前教修を受けました、その長男が三年前より胸部疾患で、観音様にお縋りして一心に浄霊を致し、今日では元気で通学致しておりますが疲労し易く肛門より毎日少量ずつ排膿し痰も少々出る程度でおります、私は何とかして本人に積極的に此お仕事に従事させ浄霊にも出したいのですが学業を捨てゝでもお仕事にとび込んでくれる様な気になつてくれません、親としての心構へ及び長男の導き方をお教示をお願ひ申上げます。
【答】之は神様にはお任せしておく、早く判らせようとか、学業をやめさせ神様の仕事をさせようとか焦るのは本当でない、本人の思ふ通りにやらすべきである、自覚すれば本人が進んでやる様になる、その時機を待つのがよい、信仰は無理に勧めたり強制するのは大間違ひである「鳴くまで待とう」式が一番でやむにやまれぬ気持で入信するのでなくてはならぬ。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】私の家は旅館を致しており最近警官と娼妓の心中(青酸カリ)があり早速その室で善言讃詞を三度唱え浄霊しましたがそれでよいでせうか。
【答】一回だけではいけない、五、六回やればそれで救はれる。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】私は十七才と二十四、五才及び三十四、五才の時に三度とも次の様な夢をみました。「それは夕立の時私が雨宿りをしていると空から黒雲と共に龍が下りて来て向側にいる女の人をつかんで行こうとします、その人が救いを求めるので助けようとすると私も共につかみあげられる時に目が覚めました」
これには何か意味があるので御座いましようか。
【答】霊的意味がある、向う側にいる女は其人の夫というような極く親しい人が龍神になつて、自分の方へ連れて行こうとする。それを貴女が助けようとしたので余計な邪魔するから一緒に連れて行こうとした処、途中で目が醒めたのは御守護でそうされなかつたのである。
(昭和二十四年七月三十日)
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天国に向うこと
川を流れる夢の意味
【問】私は五月二十五日朝六時頃夢をみました、それは、寝ながら川の流れを上に向つて流れていました、すると他の人が私の真似をして川の中へ入つて来ますが皆沈んでしまひますのに私の体に捉まつた人は不思議に沈まずに流れて来ます、フト頭を上げて前方をみると本部の千手観音様をありあり拝みました、そこでハツと目が覚めました、それ迄例祭にもお詣りしなかつた私ですが急にお詣りしたくなりました、此夢は何と悟らせて頂いたらよろしいでせうか。
【答】それは川中へ沈まうとしたのが救はれ、上へ流れるのは天国に向ふ意味で、他の人が真似をして沈んでゆくのに自分につかまつた人が救はれるのは、千手観音様の御力のお取次をして多勢を救ふといふ意味で、急にお詣りしたくなつたのである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】私は営業のため牛、馬、羊、豚其他の家畜を相当殺すので之等の霊を供養してやりたいと思ひますがどういう方法で供養したらよろしいでせうか。
【答】之は家の中ではいけない、外へ小さい祠を立て木札に「諸々の獣霊の神」とかいて、年に一度牛馬の好む食物を選んで供えてやり、善言讃詞を唱えて幽世の大神様に早く人間に生れてくる様にお願する、畜生には人霊が畜生道へおちたものが多いからである。
(昭和二十四年七月三十日)
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信仰すれば安産
流産は必ず治るもの
【問】最近入信した或婦人(三五)姙娠する度流産致し今迄に五人流産しました、何か祖霊の戒告でせうか、又安産させて頂くには如何にしたらよいでせうか。
【答】信仰に入れば安産する、此人に霊的の罪あり子供が許されない、子供は神様から頂くのである、妊娠したら浄霊してもらい光明如来様をお祀りして、人助けするように心掛ければ安産するようになる、又肉体的にいえば腹部に固結あり、腎臓にも毒結あつて、姙娠すると子宮が膨脹する場合両方の毒結に挟まれて子宮が横へ拡がらぬため、胎児は下降し流産するのである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】三歳の女児、顔の三分の一の大きさの赤痣が右半面にあります、現在迄に四五回御浄霊を行つております、御両親は士族で未だ入信しておりません、結婚十年余りで初めて出来た子供で両親は大変心配しております、如何にしたらお救い頂けませうか、原因と浄霊法をお教へ願います。
【答】親が信仰に入らなければいけない。始終怠らず浄霊すれば相当薄くなる、前世の出血による死の痕跡が霊界で浄化すまぬうち生れたものである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】私は本月の初めより土地の龍神様にも御守護をお願いする意味で大光明如来様の横手の本箱の上にお祭りして大光明如来様を朝夕礼拝する時後で善言讃詞を奏げておりますが之でよいでしようか。
【答】いけない、どちらにしろ、龍神に如来様と同じように善言讃詞奏げるのは扱いがよすぎる、元来龍神は人間より下位のものであるから床の間へ祭るのはうそで、庭へ祭るべきである、屋外平らな所で人間が室内で座つている高さより高く祀つてはいけない、祀る位置は光明如来様に向い合う様に祀る。
(昭和二十四年七月三十日)
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権現様とは何か
仏の世の中の間の名前
【問】何々権現様と種類が幾つもありますが如何なるお働きをせられる神様で御座いましようか。
【答】権現とは仏の世の中の間の名前で仏と神の両方の働きをする、日本は神国であるとしていた時仏が入つたが仏名の如来とか菩薩等という称を用いず権現としたのである、これからなくなる、霊界では既になくなつている。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】廿八歳の男子肋膜炎で入院中「ストレプトマイシン」を四十本程注射しましたが途中より本教の信者である母親が郷里から馳付け退院させ半月程の浄霊にて大分元気になりました、此人を御浄霊するには如何様に致したら宜敷いでしようか。
【答】別に浄霊法は変つたことはない、大抵、頭か首のまわり腎臓等で、苦痛のところ、触つて熱のあるところをよく浄霊する、然し「ストレプトマイシン」の浄化が起るから、良くなつても油断出来ない、それに気をつけておればよい。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】家相方位の中に乾蔵が良いと言われますが入口が乾の方にあればそれで良いのでしようか。
【答】入口は辰巳がよい、本当から言えば蔵は坤が一番よい、坤は物質の方角になるから。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】生後六十日目から小児麻痺にかかり現在十三才になつている男の子供ですが全身ブラブラで蛙のような恰好で家の中を這つています、本月二日から七回ばかりの浄霊で十分間位は体を支えてやれば(頭部の浄霊の間位)坐つておれるようになりましたが続いて御浄霊をすれば次第に治つてくるでしようか。
【答】段々治る、気永に浄霊する、之は蛙で、蛙はよく人間につく、以前一日に何回となく倒れる子供があつた、倒れ方は蟇蛙を上からつぶした様な恰好をして倒れ、手の指も蛙の通りで倒れる時ギヤーという奇声を発するのである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】二才の女子本年四月頃より歩き出し気がつきましたら左足跛行致しますのでレントゲン療法を受けました処、左の座骨が離れているとの事でした、御浄霊により御守護頂けましょうか。
【答】之は霊的でない。又座骨が放れているのも間違いだろう、左足の足の裏に毒素の塊があり、それが痛いから跛行するので、ビツコ引くから座骨が悪くなつたのである、医者で小児麻痺という患者は殆んど右のようである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】(一)先祖の法事をするのは祖霊を慰める故善いと聞いておりますが本教の信者は如何なる方法でしたらよいでせうか、従来通りでよいものでせうか、又過日岡山県で次の様な事がありました、先祖の法事に際し墓参に行く途中自動車が断崖より転落して一人は死亡し、僧侶は左手切断他の人も全部負傷し、十五名中本教の信者のみ一人無事でありました、何か霊界からの暗示を受けた様に思ひますが法事の際かゝる惨事が起きると言ふ事は何か祖霊の気に入らぬことでもあるのでせうか。
(二)新しく別家した場合仏壇をお祭りするには如何にしたらよいのでせうか、今迄の習慣を排して観音様と位牌だけをお祭りしたらいけないのでせうか。
(三)最近各地に於て頻々として火災がありますが霊界の浄化の移写とみるべきでありませうか。
【答】(一)法事するのは今迄通りで只善言讃詞を奏げればよい、霊によつてはお経を嫌ふのがある、仏滅になつて来たからでお経は夜の時代の言霊であるから逆になる、善言讃詞は昼の世界の言霊で仏滅後の働きであるから気持よく救はれる訳である、坊さんの災厄も浄化作用であり他の人は御守護がないために皆やられた、五六七教会の人は御守護がある為、救はれたのである。
(二)これでも本当はよいが何かの場合にお寺に厄介になる事もあるから縁を切らないでおく程度にしておく方がよい。
(三)無論災難も浄化作用で病気だけが浄化作用ではない、火事なども物質的浄化作用である、其家で汚れた事をしたり、家を建てる時汚れた金を以てする場合、物質が汚れているため浄化がつよくなつた時焼失する事になる、よく城が焼けるがこれなど戦つたりなどして汚れているので浄めねばならぬからである、と言つても最善の注意はすべきである。
(昭和二十四年七月三十日)
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【問】本年十六歳の男子三歳の頃から「黒そこひ」になつたと申しております、右は先天的でせうか、若し先天的なれば如何なる因縁で御座いませうか。
【答】三歳だとすれば先天性とも言える。兎に角浄霊をしてみる事である、本当の「ソコヒ」なら治る、ただ薬が多く入つていると手間どる。
(昭和二十四年七月三十日)
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地獄の霊を払う
室外からの浄霊も威力
【問】三十五才の女、三年前から夏でも綿入を着て炬燵にあたり室内に火を起し戸障子雨戸を閉めきり、他人を入れず従って室の掃除も出来ず塵は一寸も溜つているかと思える位です、然し本人は寒い寒いと言ひながら汗をかきます、汚れますと次々に脱ぎ捨てて積み上げてあります、近所に住む知人で岡本と言う七十五才のお婆さんがおり病人は何かと此お婆さんを頼りにして毎日そこへ金子や食料品をとりにやり、食事は間食のみを採つております、そして金品をとりにくるのを拒めば忽ちその霊が来るのか茲数日来腰に一貫目位の重みがかかり立上れず、又その霊が身体の方々を廻り食事も出来ず霊の離れた時漸く乳一合卵、果物位を食べられるのです、岡本さんは最近に教修を受けた人で入信後右の病人の室に入り御浄霊をしてから斯様に悩まされておりますので、私は岡本さんを一日も早く助けてあげたいと存じます、如何にしたらよいでせう、又その病人を浄霊する時若しその病人が室に入る事を拒めば室外から浄霊してもよいでせうか。
【答】本人に知れないように室外から浄霊する方がよい、それでよく効く、之は最低地獄の霊である、これによく似た病人があつて霊界叢談にかいてあるが必ず治るから気長にすればよい。
(昭和二十四年七月三十日)