光第四号  妙智の業  講話集

乱麻を断つ明快

大先生  信徒の質問に答う

大先生には毎日午前十一時より十二時まで一時間多数信徒に御面会なされるがその際如何なる疑問難問にても質問せよとの思召しにて、信徒は質問条項を半紙にかき御答えを願うのである、随分奇問珍問もあるが、大先生には快刀乱麻を断つ如くいとも明快に一瀉千里に片づけらるるのである、それに就て本年三月七日七百余人の信徒集合の席場に於て左記の如き質問廿四ケ条を四十五分間に残らず御解答されたのであるから、実に驚くべき事で、古今東西を通じて恐らくこのような例を聞いた事がない、参考のためその時の質問応答全部を記してみよう。

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【問】本年三十七才の女、十四、五年前夫に先立たれ、或家へ後妻として嫁ぎました、それより頭が大変重く時折り気持が変になります。そうして「お山へ帰る」などと申し、浄霊するや頭と胃部が痛み、呼吸が止りそうに苦しみます、先妻の怨みや狐霊のイタズラ、夫の死霊ではないかと思います。浄霊方法をお教へ下さい。

【答】これは夫の霊に狐霊が憑き、二重の憑依と思う、これは善言讃詞をせいぜい聞かせ御讃歌や信仰雑話を読んでやるといい。そうすれば霊は段々改心して離れる事になる。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】甘藷の種薯の植付時期をお教へ下さい。

【答】これは所によつてみな異う、気候が異うからであるから、その土地の農夫に聞けばよい、すべて作物は適期が肝要で私は箱根で枝豆を試作した時、五月に播いたものは出来が悪く六月に蒔いたものは非常によく出来た、これでみても適期が肝腎である事が判る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】無肥料耕作で麦を蒔きましたが、黄色くなりました、ただし蒔付の時アンモニアを少量やり、その後無肥料に致しました。

【答】アンモニアの為に黄色くなつたので無肥料で放つておけば青くなつて完全に出来る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】昭和廿二年より光明一家になりました、但し九十二才の祖母さんだけはお守りを戴いておりません、この祖母さんは二十年前より聾と盲です、二月六日十三才の曾孫がお詣りに伺いました、其夜夢で観音様にお諭しをいたゞき、その時から祖母さんの左乳の下部に黒痣が出来ました、如何なる訳でしよう。

【答】近親者の霊が浄まれば祖母さんも良くなる、一家の者は皆霊線で繋つているので祖母さんがお守を戴かなくとも或程度の御霊徳はある、此理によつて一家の中一人が浄まると霊線を通じて順次他の者も浄まるのである。黒痣は心臓附近にあつた毒血が、浄化によつて皮膚面へ出たので本当の痣ではない。

(昭和二十四年四月八日)

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病気の原因探知

霊的か体的かの判別

【問】病気の霊的原因探知法霊媒によつて知る事の可否をお教へ下さい。

【答】病気の原因が霊的か体的かの判別は難しい、之は長い経験によつて漸次判るようになる、然し精神病、癲癇、真症小児麻痺は全然霊的である。よく教導師などが思うように治らないと霊的だと言いたがるが、之は謹しむべきで、嘘を言つてはいけない、判らなければ判らないというべきである、昔から「私にはあなたの病気は判らない」という医者は名医であるというが、之は嘘をつかない人格者だからである。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】みろくの御世になつても一年は三百六十五日でしようか。

【答】(大先生には大笑される)勿論変りはしない。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】三月六日地久節の意味。

【答】支那の古書に、天長地久という文字がある、そこで天皇の誕生日を天長節といい皇后のそれを地久節といつたので、勿論芽出度い意味である。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】音痴の原因。

【答】之は発声器能と頭脳との連絡神経の一部に毒結があり、それに妨害されるからでこれは浄霊によつて治る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】四十三才の母、結核の夫と死別し現在後妻として他家に嫁いでおりますが、昨春より胸が熱く締めつけられるような苦しみで、昨秋御光を戴き光明如来様をお祭りし、浄霊を戴いております、近頃大部良くなりましたが、不規則な苦しみあり熱もあり睡眠も不足であり治りましようか。

【答】死別した夫の霊が時々憑依するらしい。度々祝詞を奏げるようにして浄霊を怠らなければ必ず治る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】人魂がよく電柱等に当つてその個所によく菎蒻の柔かいようなものが附いていますが如何なる訳でありますか。

【答】神霊でも人霊でも、空間を移動する時は丸くなつて行く、然し物に当つて痕跡が着くという事は何かの間違いであろう。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】浦島太郎のお伽噺は如何なる意味か、又玉手箱より煙の出たという解釈。

【答】木曾の寝覚の床に浦島太郎の持つたという釣竿が祀つてあるのをみても浦島太郎は実在のものであろう、これは漁の好きな若者が、沖で難船し、朝鮮に漂着したのである、龍宮城というのはその頃の朝鮮の王城であつて、王様は須佐嗚尊であつた、その皇后は乙米姫という御名であつた、素盞嗚尊は神典にある如く、天照大御神の弟神であるから、弟姫をつめて乙姫と唱えられたのである、当時夫神は日本に渡来し、出雲朝を打樹てたりして不在であつたから孤閏の淋しさから浦島太郎の眉目秀麗なるに恋慕し寵愛した、太郎という名前であつたが、後世の作者が浦島という姓をつけたものであろう、日本に対し朝鮮は裏になるからである、玉手箱は作り事であろう、もし本当なら空箱が残つている筈である。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】眼疾にて医師より白底翳と診断され、通院している内に体質から来ていると言はれ、梅毒の原因ではないかと六○六号を七本注射しましたが、その結果右眼を失い、一週間後左眼も見えなくなりました、一年二ケ月浄霊を受けておりますがあまり変化もありません。治るでしようか。

【答】底翳など眼を多く使う人に多い、眼を多く使うと溶解した頭の毒が集溜してくるからである。

底翳は眼球の裏で、白底翳は白い膿、青底翳は青い膿、黒底翳は毒血で、一番黒底翳が悪性である、浄霊は前頭部と眼球を主とし、次は延髄附近次は肩腎臓部の順である。

今迄余り効果がなかつたのは眼薬のために固まつたためと、浄霊が急所を外れた事、浄霊者の霊力が弱い事等である、気永に浄霊をすれば治る。

(昭和二十四年四月八日)

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不良児の悩み

親に苦しむ罪があるため

【問】不良になつた子供の霊的原因及びその解決法。

【答】不良児のために悩むのは親に苦しまねばならぬ罪がある為で一種の浄化作用でもある。故に世のため人の為善徳を積む事によつて自らが浄まるから相応の理によつて不良児も良くなるのである、即ち心配すべき原因が減り又は消滅するからである。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】御神体(光明如来)の上で寝ては良くないと聞きました、ただし真上ではありませぬ。

【答】これは無論いけない、真上でなくも近くはいけない。むしろ光明如来様をお祭りしない方がよい、ただし、御神体でない書体ならば差支へない、例えば「光明」の二字ならよろしい、又、階上でなくても離れならばお祭りしてもよい。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】姓名の意義又はつけ方に就て。

【答】その人の名前の働きによつて性質まで違つてくる、従つて運命にまで影響する。

人から名を呼ばれ、自分で名を想う事によつて言霊が働くのである、何れ言霊学の本を著すからそれをみれば判る。言霊とは言葉の霊で、聖書の冒頭に「始めにコトバあり万物之によつて造らる」という事があるが、これは真理で言葉は言霊界に響くと活動が起り、種々の物質まで変化する。

(昭和二十四年四月八日)

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世界経済の見透

【問】日本及世界の経済に就て今後の見透し並びに正しいあり方に関し御説明願います。

【答】これは簡単にはいえない、今日は質問が多いから次の機会に譲る、ただ、今後、米ソの関係の動きによつて、経済に影響する訳である、それは米ソ関係が緩慢になれば、物価は下り緊迫すれば下らない、それが根本である。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】先日お尋ね致しました唖娘の家の件、木を伐り取つた跡は既に家が建つており、どの方面に代りの木を植えたら宜敷しう御座いますか。

【答】これはどの方面でもよろしい、伐つた個所のなるたけ近くの植えられる所へ植えればよろしい。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】既設家屋にて西廂棟東は不可なりと言う事が昔より伝えられておりますが如何なる故ですか、又西廂のない家は長男があつても家庭に居つかないと言い、それは現実にあるようですがこれは易の関係か又は霊的の関係ですか。

【答】これは凡そ意味ない、たまたま長男が居つかぬ事があつた為から言はれた迷信であろう、強いて言えば、西廂とは、西陽が当ると夏など暑いから廂を附けよ、棟東というのは東は朝日はあまり暑くないから廂の要はないという意であろう、西洋建築には廂はないが、そういう災あるを聞かないではないか。

(昭和二十四年四月八日)

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霊媒について

【問】各地におきまして霊媒研究が盛んに行われております、人形、ラツパ、蓄音器等を用い踊らしたり鳴らせたりするそうであります。又縄抜け等もするとかこれは如何なる霊が行いますか。

【答】そういうような元祖は亀井三郎という人でこの人は先日私宅へ来た、最初立会人(普通十人乃至十五人)が霊媒を椅子へ縛りつけ、結び目に紙片をゆわえ封印をする、ラツパなど空間へ稲妻型に迅速に動く、到底トリツクなどでは出来ない、時々空間で鳴らす。

不思議なのは縄抜けで、これは物質の霊化で再び物質に還元するのである、右の亀井氏にはバラモンの行者の霊が憑いてやらせるのでこの霊は非常に大きな男で酒好きだそうで、実験後三升位は飲むそうで、その為亀井氏は大酒呑となり近頃はウヰスキー一本を飲まないと酔わないと言つていた。霊は明るいと活動が出来ないので実験は真暗な所で種々の器具に夜光液を塗つて行うのである、こういう事は一度見てしまえば興味を失い、永続性はない。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】東北地方でよくありますが、浄霊すると立つたまま居睡りしたり、フラフラしたり無意識に笑う人があります、お教え下さい。

【答】これは恐らく睡眠不足のためであろう、私も歩きながら電車の吊皮にブラ下りながら浄霊しながら夢をみる事がよくある。これは睡眠が非常に少い為である。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】私の兄弟は六人あつたが世帯を持つと死ぬ、現在では私と姉の二人だけです。霊的原因をお教え下さい、尚法華教でみてもらいましたら、父が仏壇の上にいた蛇を殺したその祟りだそうです、そういえば兄が死ぬ時「へび、へび」と口走りました。

【答】これは無論その通りで蛇は青大将であつて、これは祖先が執着のため蛇に生れ、それで仏壇の近くへ寄り経文など聞きたがるのである、それに対しては出来るだけ祝詞を奏げてやり幽世の大神様に「人間に早く生れ代るよう」お願いしてやるとよい。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】昨年三月生れた子供が障子の目もみる事が出来ません、昨年から浄霊しております、如何なる原因でしようか。

【答】前世死の際、変死した霊の再生で、死の際失明したのが、霊界に於ての浄化不充分のまま生れたもので、親が信仰を励み、気永に浄霊すれば全部又は或程度治る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】シヤツクリの原因と浄霊法。

【答】(一)胃の噴門部(二)横隔膜(三)延髄部を浄霊すれば治る。

(昭和二十四年四月八日)

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【問】私は魚鱗鮮で悩まされておりますが治るでしようか、又何の霊の憑依でしようか。

【答】龍神の転生で世間よくあるが、之は一生治らない、龍コケの模様で赤黒紫等の色である。

(昭和二十四年四月八日)