御 垂 示 録 (第五号)

十二月一日

今度、農業特輯号を出そうと思つて、論文を書いて居ます。農林技師で――青森県の方で、三年前から非常に研究していて、確かに良いと言うのがあつた。農林省へ、報告したとか言つてね。あれは一頁位になるが、良い資料でね。それからお蔭話を見た処が、未だ幾らも来てない。

「判りますのは、もつと遅れる様で御座います」

そうらしいですね。止むを得ず遅れるのは仕方がないが、出来る丈早くして貰いたい。特輯号にして――駅辺りにポスターをして、新聞を売ろうと思つている。つまり「農業の大革命、五カ年継続すれば五割の増産確実」と言う様な事を書いて、日本中に――出来る丈大々的に知らせ様と思う。

「只配るより、売らして戴いた方が宜敷い様で御座います」

色々な点でね。配るのは――団体ですからね。農界とか、日本中の新聞社とか、参衆両議院とか、主なものです。農会の原子爆弾ですね。

「新潟の方で、四年間やらして戴いて居りますが、今迄黙つて見ていた連中が――村で三分の一位は――入信はしなくても、一段歩づつ位を来年からやりたいと言つて居ります」

それは良い。そう言う事の報告を書いて出して下さい。つまり、入信者でなく、普通の人がやる様になると、もつと良いんですよ。つまり、急を要する問題だからね。だから、実行さえすれば――出来る丈多くの百姓が実行すれば良いんだからね。凡ゆる問題は、それで解決出来ちやうんだからね。大体、二千万石じやきかない。二千四百万石位輸入しなければならない。金にすれば、千八百億ですからね。千八百億煙になつちやうんですからね。大変なものです。幾ら輸出した処で、さつぴきになつちやう。それで、金がないから――金詰りと言う事になる。商工業者も苦しいと言う事になる。何しろ、日本が――之からドツジが来て、一番いけないと言うのは、オーバーローンと言つてね、銀行が――預金より貸出しが多いんだからね。経済界の悪い事があると、一拠に丸つぶれになる。日本はアメリカの資本を借りたがつているが、恐らくアメリカじや貸さないだらう。そんな不健全な経済では危ぶなくて貸す事が出来ない――と言つたが、そう言う訳です。ドツジは旨い事を言つている。投資インフレだと言うんです。投資と言つても、借金ですからね。投資インフレと言うのは体裁良く言つたんだ。本当言えば投資借金です。日本の今の商工業者位、借金の好きなものはない。自分の金じやない、借金するのが本当だと思つている。借金から借金に繋がつているからね。だから、一人返さないと、幾らでも――それで延長していく。この経済の――固定と言う事が大変な悪い事ですね。つまり甲から乙が借金して、丙が借りて、丁が借りる。丁が若し、一寸何かの原因で支払が出来ない。すると丙が迷惑して、乙が返す事が出来なくなる。之が借金インフレすれば――之丈で喰い止めるのを――それを喰い止められない。こう言う状態だからね。

「医学の注射と同じ事で――」

そうです。一時抑えだからね。今度、「抑えつけ文化」と言うのを書いているんだがね。何でも押し込めている。経済界でも、犯罪が多いが、ああ言つた――官吏の汚職だとか――みんなそうです。一時的ですよね。唯、対症療法的にね。

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「お側に参りまして、一番最初に御教え戴きました家賃の事で、敷は敷だ。一月分は、十二月の末か、一月一日に払うべきだ、と。あれから、そう言う気持でやつて参りましたが、全くお蔭戴きました」

そうすると反つて、経済が豊かになるんです。だから、金に困るとか苦しいとか言うのは、そう言つた種を作つてやつているんです。それが――種があべこべなんだからね。金は、溜めると入りが悪いんです。入りが悪くなつた時に、災難とかがあると、ギユツと苦しくなる。特に神様の事はそうです。私は金の事は余り言わないが、教団が金が苦しいと言うのは、御用をしないからです。御用をするのは決つているんだからね。それ丈の額に満たないと、お蔭に対する借金をしているんだからね。だから駄目なんです。神様の金だから、そうすると楽になる。

「実際にぶつかつた時に教えますと、良く分りますが、実に楽に行けるもので御座います」

そうですよ。

「神様位、本当に人間を只使いされないのは、全く――」

そうです。実に、神様は気が利いて、思いやりがあつて、抜目がない。

「深川の時分に、御教え通り家賃を払つて参りましたが、どうしても金がない――すると家内がニヤニヤして貯金ガメを割つて見ましようと言い、割りました処が――家賃は十八円で御座いましたが、キチンと十八円入つてをりました。良かつたですねと言うので、馬鹿言え、神様にお願いしないから、ホラ見ろきちんと十八円しかないじやないか、と言いましたが、ちやんとすれば、ちやんとなると言う事で、笑つた事が御座いました」

そうですよ。だから、逆理ですね。逆になるね。逆理を知る事が一番肝腎だね。人間の理屈と非常に違う事があるのでね。だから、人間の考えでやつた事は、必ず失敗する。

「そうして、苦しみます」

そうです。

「お任かせするとは、口で言い乍ら、実際はお任かせしてなく、自力を引いております」

そうなんです。だから、物事は楽にする事は結果は良い。苦しんでする事に碌な事はない。それから、私が一寸言つた事が、何でもなく思つている事がある――あれが大変なものです。私が一寸言つた事を、すると、楽にいくんです。一寸でも自分の――我を出したりしたら、大変な事です。だから、何でも楽にやれる事でなければ駄目ですね。私なんか、問題があつたりしても.一寸割切れない事があるんですよ――こちらを立てればあちらが立たないと言う事がね。そう言う事がよくありますが、面倒臭い、神様に任かせちやえと言うと、すると旨くいくんです。信仰の妙味と言うのはそこにあるんでね。

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「小乗と大(ダイ)乗と言う事で、御言葉を戴きます時、大(タイ)乗とおつしやられます。普通は大(ダイ)乗と言うのは、小乗に対する大乗(ダイ)で、経と緯になり、大乗(タイ)は経緯で、もつと大きなものになつていくものと思つておりますが――」

何でも大乗的見方でいくと、一時は悪くても、結果に於て良くなつていきますね。小乗は、一時良くても、結果が悪くなる。医学なんかはみんな小乗です――薬や機械で治すと言うのはね。然し、小乗は直ぐに良く見えるから、良い様に思う。大乗の方は、結果が遅いからね。そこで皆んな間違えちやう。今迄、本当の大乗はないんだからね。そこで、そうかと言つて、大乗丈じやしようがないですね。小乗もなければ――大乗丈じや誤解があるからね。大乗にあらず小乗にあらず、大乗であり小乗であり――較べて見て、どつちかと言うと、大乗にする。一番の間違いはそれから、決めると言う事が間違いですね。決められない様に出来ているんだからね。真理と言うのは、決められない様になつている。だから、決めるべき事と、決めない事と、区別しなければならない。決める事も、永遠に決める、時間的に決める、刹那的に決める――とね。

「大乗小乗は身体で言えば、骨が小乗で肉が大乗と考えまして――」

そう言う点もありますね。だから、教会なんか、小乗だつたら、決して発展しないからね――骨だからね。骨に触るのは、誰だつて厭だからね。やはり肉の方が良いからね。然し、骨丈だつたら――八十以上の婆さん――そうかと言つて、肉許りじやピンとしないですね。グニヤグニヤになつてね。処が、今迄何んな宗教でも、みんな小乗的でね。だから、本当言うと、戒律と言うものも無い位にならなければならないね。処が、戒律がなかつたら危険だからね。それで、人間が本当に良くなれば戒律はなくなる。戒律が要らない様な人間にならなければ駄目ですね。今度の文部大臣の天野氏か――あれが、変な――国民実践要綱と言うのを出したが、あれが今言う戒律だからね。こうしちやいけない、ああしちやいけない。こうすべし、ああすべしと言つて、人間が、良い人間になるんじや――檻が無かつたり紐がなかつたりすると、危ぶないと言うのと同じですね。放つたらかしてやつても、勝手にしろと言つても、ちやんとやるのが、人間の価値があるんです。けれども、今迄の世の中は、そう言つた戒律が無くちや人間が駄目だつたから、有つて良かつたんですね。本当の人間になつてなかつた。半獣半人だからね。獣的の処が、戒律になる。

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「今年の夏、箱根で御教え戴きました西宮の井戸から石が出たと言う事で御座いますが、漸くにして持つて参りましたが、同時に会社を解散し競売する事になりましたが、お蔭様でこちらが思つている通りの値段で売れました。然し、工場の敷地が、道をはさんで両側にあり、別々に売れた為に、稲荷を祀つてない方に作るべきか、共同にすべきかと言う事でございますが」

共同が良いじやないですか。会社は別でも、狐は喜びます。

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「信者で、所持している観音様の画像で御座いますが――昨晩ので御座います」

あれはいけませんよ。

「信者として、仏壇に入つている様な小いさいのと、床の間の大きいのと、茶掛けにしたのとの、取扱いに就きまして――」

値打のあるものなら良い。それが――下らないのは処分した方が――焼いた方が良いです。例えてみれば、贋物みたいな物は反つて御無礼です。夕べのは贋物ですからね。そうでなく本当に良い物は、取つて置いて、然るべく扱つた方が良い。私が見てあげます。

「筆者は――現代の作者で御座いますが――」

出来具合がありますからね。丁寧と、良い加減に書いたのと――兎に角全部持つて来て御覧なさい。見てあげます。

「支那の大同の石の観音さんを写真にして持つてをりますが――」

石仏にも沢山ありますがね。良い悪いが色々あります。それは、額にしても、何にしても良いが、神様の部屋はいけませんよ。他ならね。仏にも、姿で位がありますからね。見てあげます。

「観音さんのお像は御神体の前に安置し、大黒さんは違い棚と御教え戴きましたが、違い棚がない場合には――」

やはり、それも作がありますよ。観音さまは粗末でも、大黒さんが立派なのもあるし、それから、あべこべもあるし、やつぱり見る丈の――

「神光の御書体の前に安置してをります」

それは、極く良い。私の書でしよう。之も御神前に置く物の程はないな。之も瀬戸物の観音さんと一緒に――この方を真中に置いて、瀬戸物は向つて右の方に――それで良い。

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「根廻しに就きまして――」

植木屋がよくやりますが、私は感心しないと思つている。ああ言う商売人でも、逆をやつているのは随分ありますからね。やつぱり一種の迷信ですね。先に、良いツバキに勢いがないので、或る植木屋が、新しい根を出さないから勢いがない。何うするんだ、と言うと、根を切るんですね。すると、新しい根が出て丈夫になる、と言う。その通りやらせたんですよ。枯れちやいました。

「男松、女松を植えましたが、根廻しした方の松の下枝が枯れましたが――」 

先からあるんじやないから、根廻しの為でしようね。それは大丈夫です。枯れた方は、之から未だ枯れるかも知れないから切つちやえば良い。それは、栄養が足りなかつた。根廻しの時に、根を疵つけた、根廻しの土は良い土です。根を切られても、他の栄養分を吸つたから良いが、あなたの処の庭は、そんなに栄養がないから、足りない分丈枯れるんです。沢山ありますよね。

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「天津祝詞を奏げますと、観音さんの右向きの半面を拝し、二、三カ月続き、その後黒染の衣を着た坊さんが杖をつき、晩秋の様なさみしさで、それが二カ月続きました。何のお知らせで御座いましようか」

そうですね。年寄りの坊さんでしよう。坊さんが観音さんを信仰していた。それで、観音さんが救つてやりたいと言うので――坊さんが救われないんだ。そこで、観音さんとしては、幾ら信仰しても救う力がないから連れて来た。やつぱり、目茶苦茶に来る事は出来ない。観音さんが先に来て導いて、それから坊さんが来て――祖先の一員で――之から救われるんだね。

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「夢が当る人が居り、自転車を取られましたが、その時も、前に夢を見て居ります。気持悪がつて居りますが――」

結構だ。正守護神が――そう言う事が上手いんだ。夢で知らせるのがね。正守護神が大いに働いている。

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「天井の格子に字が点滅しているのを見ましたが、点滅が早いので分りませんが、何のお知らせで御座いましようか」

誰か知らせたんですが、霊が気が利かないんです。もつとはつきりすれば良い。霊だと分るんだがね。肉体はのろいから分らない。霊は、気の利く奴もあれば、気の利かないのもある。色んなのがあります。その霊は、元宗教家だね。それであつちに行つて来たんですね。やつぱり祖先の一員だ。支那か西蔵か――そう言う方面に行つたんだね。

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「ハワイの信者よりの質問で、知り合の娘が初めてのお産で入院し、早く出る様にと、出口を切り、後で縫つたそうです」

お腹じやないんですね。

「出口だそうで御座います」

膣を切るんでしよう。日本でも、よくやりますよ。

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「痛いと言うので、ガスをかけた処、全身硬直し丸太ん棒の様になり他の病院に移されましたが、注射も何もしてないそうです。祝詞、善言讃詞を奏げた処、硬直して居りますが、目から涙を流し、お母さんは丈夫ですよ、と言うと泣き、それから依然として硬直し、一カ月経ち、手足も曲つた様なゆがんだ様であつたのが、柔らかくなり、指も柔らかくなり、現在は、鼻から管を入れて流動物を入れている様で、それで息が繋がつているそうです。如何なもので御座いましようか」

それは、霊憑りじやないですよ。何か、おかしな事をしたんです。その為です。薬か、注射か神経の一番肝腎な処に疵つけたんですね。そうすると硬直しますからね。医学の被害者ですね。

「続けない方が宜しう御座いましようか」

霊は救うから結構ですよ。浄霊はやつた方が良いですね。それでもね――病気とか何とか言うんじやないから、絶望とは言えませんね。だけど、こつちでやつたんじやないから、はつきり見当つきませんがね。

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「大黒様を彫るのに、古い家の大黒柱の大きいのを使つて宜敷いでしようか。古いので、御開眼戴くのは失礼では――」

良いですよ――大黒柱はね。何んなに古くても良い。

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「便所を戍亥の方角に張り出してより、家内が顔色悪くなり嘔吐、下痢、胸全体に大変な痛みを覚えましたが、御守護戴き楽になりましたが、便所との関係が御座居ましようか」

別に戍亥は差支えないですがね。艮以外は何処でも構わないです。

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「私も家内の先祖も鹿児島県で、神道です。仏壇の中にお迎えし、親類の位牌を最下段にして居りますが、神道と仏は中心から別ける様にとの御教え戴きましたが、最下段に仏をお祀りしても宜敷いでしようか」

そうですね。この間言つたのは、神道と仏と別けて、真中に観音さんをお祀りするんでしよう。今の――上に神道を祀つて、下に仏でしよう。変えるのは良いじやないですか。

「神道の御簾が下つた、大きなのと変えても――」

仏壇は止(ヤ)めて、全体をか――そいつはまづいです。あんまり仏を侮辱する。

「もう一体御屏風様を戴き、別々に――」

それもおかしいね。この間言つた通りにしたら良い。

「元は仏で四、五代前に強制的にされた神社神道で御座います」

強制的と好んでやつたのは違いますからね。強制的にやつたのなら、神道の方が下じやないか。そうしたら、神道の方は止したつて良い。仏の方丈にしなさい。強制的だつたら止して良い。先祖だつて快くそこに行きません。

「そこのお嬢さんが嫁に行き、戦争中に焼けて実家に帰り、浄化戴き亡くなりました。主人は東京のアパートで、日蓮宗で――」

日蓮宗はまずいな。日蓮宗はそれ丈の――何がないんです。日蓮上人が救われた許りなんだからね。日蓮上人は、自分を拝めと言う事は遠慮して出来ないんですよ。だから、日蓮上人の霊界と言うのは、極く低級なものが行つている。

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「霊が、明主様に御面会戴く為におぶさつて行つたと言うので御座いますが、之は――」

本当ですよ。年中ある。やつぱり、誰かに憑かなければ来れないものなんです。妙なもので、勝手には来れない。人間は勝手に来れるが、霊界は規則がありますからね。憑くべき理由がなければ――勝手に――思い通りにやると言う事は出来ない。

「そう言う時は、浄化を戴く様な事になるので御座いましようか」

そんな事はありません。

「私もありましたが、若い女の人ですが、何ですか気持が悪くなつて参りました」

そんな年寄りじやないでしよう。そんなら、悪い気持じやないですよ。そう言うのは、おぶさつていれば、良いですよ。

「善言讃詞を奏げると、良い香りがするそうで、何とも形容が出来ないそうです」

観音様がお出でになるから芳香を放つんです。神様の位によつて――上の神様になると、香も放つんです。

「人によつて違うそうですが――」

違いますよ。上の人は、御魂が澄んでいるからね。

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「生れて百日位で死んだ妹の位牌丈が戦争で焼け、お寺も焼けて分りませんので、俗名で宜敷う御座いましようか」

結構です。霊は承知してますよ。

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「御屏風観音様を戴きたいが、宗旨を変えると、煩さいと言うので御座いますが――」

変えなくても良い。観音様は全部の宗旨をやつているから――観音様に反対の宗旨はない。

「阿彌陀さんを祀つてある処は、昔から祀つてあるからと言うので、煩さいので――別に致しましても――」

別にと言うのは、仏さんをもう一つ拵えるんですか、それは駄目です。

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「霊が憑り、明主様に御面会戴きたいと言い、御面会戴きに来る時は肩が重く、帰る時は軽くなり、又御面会戴いて居ります時、眠くなると肩をつつきます」 

やつぱり、それは是非私の処に来たいんですよ。だから乗つかつて来たんですよ。そこで、自分は目的を達したから、それで離れた。はつきりしているんですよ。

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「二階の階段を改造し、奥の大光明如来様をお祀りしてある部屋につけるので御座いますが、床の間が戻る様になつてはいけないので――」

戻らない方が良いんですね。そういつた――家の建て具合で、止むを得ないのは仕方がないですが、出来る限りそうしない方が良い。横なら良いです。横なら良いが、戻るのはまづいです。戻らない限り、どつちに行つても構わないがね。

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「娘さんの精神病がよくなりましたが、狸霊が出て、祀つて貰いたい様子で、社(ヤシロ)を造り狸の名前を書いて――」

良いですよ。それは祖霊ですよ。狸に生まれ変つて、救われて再び生まれ変りたいんです。

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「一昨年、国常立尊が北海道の芦別山から印度にお出でになられた事を霊視し、其の後『御教え集』第三号を読ませて戴き、人類の昔の姿に就き――ずつと以前は、半獣半人であつたと言う――」

今だつてそうだ。

「そこを読ませて戴きますと、急に眠くなり、二時間程眠りました。翌る朝、霊視により身の丈六尺で、一寸から一寸五分位の毛が生えてをり、足の甲が非常に厚く、幅が広く、一夜千里と言うが、その比ではない程に早く走れるそうです。左の肩から右の肩に獣の皮の衣を巻き、長い杖をつき、目は大きいそうです。その人は当時の学者であつて、文字を工夫して人々に知らせたそうで、二十許りの記号の様な文字を書き、当時の穴居の三つの形を霊視したそうです。又、土で焼いた皿と壺がありましたそうです。将来何の様に致しましたら宜敷いでしようか」

それは合つてますがね。将来、何うと言う事は、それは霊の意志にあるんだから、つまり唯単に、自分が先に――神代でもない――原始時代の有様を見せて呉れたんですね。然し、それは意味はない訳じやないですね。そう言う事を知らせると言う事も良い事ですよ。そう言う事を信者にも知らせたいと言う心持もあるでしようがね。今後何う言う風にするか、それによつて判断をすべき事はするんですが、差当つて何うと言う事はないですね。

「一応信じましても――」

良いですよ。間違いない。そんな様ですからね――古い時代はね。それでも陶器や何か作つてあるから、極く古くもないですね。

「人間が弓矢を持つた以前だと言つております」

弓矢を持つたより、ずつと古いですね。

「大体何時頃で御座いましようか」

だから、極く古くはないですが――獣から人間になる間だから、数万年――何万年だね。方々から掘り出した陶器なんか、今ありますが、この間の博物館なんかに沢山あるね。この間の博物館のは、極く原始時代の色んな茶碗、お皿みたいな様な形をした物――段々進んで現在の様な花生けだとかになつた。良く分りますね。私は、先に神憑りになつた時――五十万年前だがね。

最初米が出来た時、一ぺんに五、六粒位しかなかつた。段々進化して沢山作る様になつた。だから、米粒は段々増えていくものです。今にもつと増えます。大体百五十粒位ですが、三百粒になり、五百粒になる――人口が増えるに従つてね。人間は、粒が今の儘と思うから心配するが、粒が増えれば何でもない。日本人が何億になつても大丈夫です。

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「畳表で御座いますが、非常にコヤシをやらなければならないそうで、又自然栽培で致しますと短かくなります」

長くならないのは、やつぱり肥毒の為です。肥毒中毒になつているんです。然し、強いとか、何か――ずつと有利です。

「大量生産が出来ないと言う事で御座います」

二、三年辛抱したら、素晴らしい物が出来ますね。やつぱり、神様は色んな事をやるね。然しそれは大した問題でないからね。結局、食糧が一番の問題です。

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実に、この表装(床の間の御神体を御指しになられ)は合つているな。私は、自分で言うのはおかしいが、この位の絵は日本人にはないですね。もつと下手なんです――日本人のはね。支那の牧溪、梁楷は、約この位ある。観音さんとしては、牧溪のもありますが、之より下手です。之は実際――自分で言つちやおかしいが――この位良く書けたのはないですね。大体、他の人のはお顔が駄目です。之位の品位を持つているのはないね。姿は朝鮮ですね。朝鮮の方が良いですね。スマートですよ。法隆寺の夢殿にありますね。百済観音ですね。東洋一ですね――姿の良いのは。今の人でも、観音様は、あれをモデルにしてますね。

「印度のアジヤンタンの――」

あの時代には良い物が出来たんですよ。壁画で、有名なものですね。アジヤンタンよりか、もつと前に観音様とは違うが、仏画がありましたね。仏教は二千六百年だから、観音さんだね。今に手に入るんですが――二千年位前ですが、西蔵と支那の間で、絵画としては古いんです。そう言うのがお手本になつて、印度辺りに発達したんですね。

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十二月六日

「肺結核で、発声不能の者ですが、小銀政一郎と申しますが――」

変つた名前だね。元両替屋か何かしたのかな――

「夢を見ましたので御座いますが、私が明主様の御案内をしてお着きになられヘチマの種を下さり、腕をお出しになられて、小銀にお見せになりましたそうで、お腕に皮膚がない処が三、四寸程あり、肉が見えている様で、ここを撫でて御覧と仰せられ、撫でさせて戴きました処一、二寸に縮んだそうです。そして、ワシも人間だから、ここ迄しか出来ないんだ。然し之からは神になるんで、之からは良いんだ。と仰せられ、そこで目が覚めました。又お腹が空いたから中食を食べさせて呉れ、との事で、天井裏の様な処に用意してあつたので、それをお出し申上げますと、それを召上られて、非常にお喜びになられ、そこで目が醒めました。又車の様な物があつて、それを廻して御覧との事に、廻してをりますと疲れて来、ワシを手の上に乗せて御覧と仰せられますので、お乗せ致しますと、楽に廻る様になりました。すると、パツと蓮の花が出て、明主様のお姿が観音様のお姿になられましたそうです。尚、主人が夢を見ていた頃に、奥さんも夢を見ましたそうです。それは、主人が死んで棺の中に入れている処だそうで御座います。光明如来様をお迎えさせて戴きたいと言う事で御座いますので、お祀りをするしないは、明主様にお伺い申上げてから決めると言つて参りましたが――本人はこの事により、非常に感激し、熱心になつて居ります」

するしないと言うのは、おかしいじやないか。一刻も早くしなければならない。そんな事は私に聞くなんて、おかしい。

「重病の場合に、早く戴いては――」

本人の希望なら良い。霊界で救われるからね。唯、重病でいけないと言うのは、奉斎すると治ると言う、治る為に奉斎すると言うのは、いけないんです。今の場合は本人が、信仰に対する理解が出来ているから、霊を救うと言う意味で、早くやつた方が良いです。病気の方は――

「衰弱が加つてをり、脈搏が早いのに――」

霊です。夢は、私の今迄の経路です。それに、その人の関係があるので大したものではない。

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「本日のお伺の、稲荷を川に流した場合には、何処で稲荷の神体を貰つて来て祀つたら宜敷いので御座いましようか」

御神体は書けば良い。霊だから――別に川から持つて来なくても、新らしく拵えれば良い。名前は分つてるでしよう。本人が知つているでしよう。あなたが、聞いて書いたら良い。それで良いでしよう。

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「船橋徳次で御座いますが、先日霊界に参りましたが、非常に楽に行かせて戴きました。信徒の中に医学博士が居り、診て貰いました処、癌があつたそうで、胃癌と、肝臓と両方に固まりがあつたそうです。私も浄霊させて戴きましたが、力及ばず――」

ヌラは――

「多少出て居りました。死んだ時の診断では、全然固まりがないと言うので、博士が吃驚りし都合によつたら、一ぺん解剖したい。大変な奇蹟だそうで御座います。衰弱が原因で、癌は非常に良く溶けているから、出来る事なら、こう言う時に、衰弱をとめる栄養注射をしたら救われるんじやないか。と言つて居りました」

救われやしない。死ぬのを延ばす丈だ。私のに書いてあるでしよう。龍神が居る時に、癌があると思つて手術しようとして開いて見ると、無いと書いてあるでしよう――癌の病わね。それですよ。霊だつたんですよ。

「その博士に、明主様に御面会戴いて申上げたらと言いますと、確かに寿命が延びるかと問われると、私の方は研究が未だ至つてないから――御面会出来ないと言うので御座います」

延びると言つても、二日か三日ですよ。或はもつと早いかも知れない。そんな苦しい事をしなくても良いじやないか。栄養と言うのは、口から摂るので、皮膚から摂る様に神様は造つてないから、霊界に行つて苦しみます。栄養の注射は、霊界に行つてから相当な癌になつて苦しみます。それは迷信だからね。素晴らしい迷信だから、そう言うのを相手にする必要はない。あれは、医学迷信なんですよ――皆んな。霊だつたんですよ。癌と言うのは決して溶けるものじやないですよ。浄霊でも溶けないものですよ――本当の癌はね。本当の癌は滅多にないですよ。だから癌が全部溶けたと言うのは、やつぱり蛇の霊が居たんです。

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「島根県出東村で、青年団の主催で、農作物の品評会があり、一つは初年度、二つは二年度で特賞品に入りました。その時、明主様の御論文や、松井先生の書かれたものを二百部持つて行つて居りましたが殆んど出ました」 

それは面白いね。さつきの、農業を書いてある――土の精分ですね。土全部が肥料だと言う事を、大いに話するんですね。今日の自然農法と言うのはね――落葉や枯草は自然だ――つまり神様ですね。その言う事を大いに強調するんですね。だから、固まらない土だつたら、土許りで良いですよ。何も不純物を混ぜてなかつたら、とても良く穫れるんですよ。米なんか、今の倍位穫れます。土の本来の力を発揮するからね。丁度、人間が薬を飲まない様なものです。

「その場合、堆肥は必要がなくなるので御座いましようか」

固まらなければね。土自体の性質もありますからね。赤土なんかね――ああ言うのは固まらない迄、堆肥を使わなければならない。

「畑の方は草の落葉で――」

そうです。

「下の方に入れますので、或は混ぜますのでしようか」

混ぜる必要はないですね。葉にもよりますがね。松葉みたいなものは、杉だとか――針葉樹の様なものは、土に混ぜて良いですが、葉の類は筋がありますからね。あれが腐る迄大事ですからね。葉は床に入れると書いてあるでしよう。然し、土に混ぜても良いですよ。それは臨機応変ですね。

「畑に、草の方と藁を切込んだのとやつて見ましたが――」

藁は米――稲ですよ。

「畑の藁は――」

藁は畑に入れちやいけませんよ。理窟にはずれている。藁は何処迄も米です。

「麦に藁は――」

藁はいけないです。畑のものは、全て落葉と草です。

「畑の場合に、附近に落葉も草も御座いません場合に、麦の藁を使用する事は――」

いけませんね。麦は固いものですね。長く置いて腐れたものは良いが――相当長くね。取りに行けば良い。無精するからです。一里や二里行けばありますよ。草を――雑草を生えさせる為に土地を空けて置いても良いじやないか。何んな処でも――種を蒔かなくても生えます。

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サツマイモは大きいので目方は何の位が普通ですか。

「大体二百匁から五百匁と言う処で、皆丸く――フツトボールの様で御座います」

有肥栽培でも、その位のが出来ますか。

「出来ません」

そうでしよう。兎に角、無肥の方は、大きいのが出来るんでね。この間大きいので五百五十匁かあつた。だから、サツマイモも無肥でやつていくと丸くなります。長細いものは段々少なくなつて、段々丸くなります。ジヤガイモみたいになる。

「保存が非常にききます」

ききますよ。米でも野菜でも、肥料がなければ――神様がそう言う様に作つてある――保存がきく様に作つてある。

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「藁を堆肥にする場合、土と草と藁を交互に置き、下肥とか風呂の水を使いますが、そう言うのをかけないで腐らせた方は――」

それが堆肥ですよ。クソをぶつかけるのは堆肥じやないですよ。だから、田舎の人はクソをぶつかけるのが堆肥と思つている。どうも良く出来ないと言うのを聞いてみると、クソをぶつかけている。だから、出来る丈清浄にとあるでしよう。馬のクソとかやるが、何もやらない――純粋のだと、とても良い。考えがあべこべなんです。肥料迷信ですね。クソをぶつかけたり――色々しなければ、物が出来ない様な――そんな下らない土ですね。そんなつまらない土に、神様が作る訳がない。薬を入れる方が丈夫と言う様なね。大変な迷信です。全然、頭がひつくり返つている。切変えどころじやない。よく、堆肥は何貫目入れたとか言つて――堆肥が肥料になつて、それで良く出来ると思つているが、あれが大変なものです。土を大変に軽く見ている。土を軽蔑するんですよ。神様が作つたものだから――人間の分際で、神様を軽蔑する様なもので、神様に対する反逆です。神様が作つたものは尊ばなければ――感謝しなければね。

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「無肥三年目で、苗代の時腐り――」

未だ肥料が残つているんです。

「収穫も半分以上腐つてをりました。然し近所並で御座いました」

それは、みんな肥毒が残つている。肥毒が全然なければ、腐るなんて絶対にない。大変な間違つた教育をされちやつた訳ですね。

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「本日糯米を五升持つて参りました信者の話で、五年目で御座いますが、脱殻機には、粒が大きいのでかからないそうで御座います。八人やつて居りますが、八人共かからないそうで、脱殻機を改造しなければならない事になります」

「普通のお米でも、網の目から落ちないそうで御座います」

着物なら合わない。洋服なら小いさいと言う訳ですね。よく田舎では、無肥にして、一、二年だと、良い加減出来ると、之は先の肥料が残つているのだからだと言うが、年に従つて良く出来るので、面くらつちやいます。肥料迷信に、徹底的に固まつちやつているんですね。迷信打破運動ですね。そいつを、先が迷信打破と言うんだからね。それは迷信屋から見れば、迷信でない者が迷信に見えるのは当り前でね。宗教と言えば、大変な――一つの運動ですね。迷信打破運動です。

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「本教の教師をして居り、大光明如来様と光明如来様を戴いて居り、新しい宗教に迷い、大光明如来様を表装からはずし、今度貰つて来た御神体を掛け、その表具屋は本教信者で、そこの家に大光明、光明如来様は要らないからと言つて置いて行き、表具屋で預つて居りますが何う言う風に致しましたら宜敷いでしようか」

取つて置きなさい。

「表具屋にで御座いますか」

そうです。どうせ今に、その人はじたばたするから、その時に返してやれば良い。

「他の人で、戴きたいと言うのに――」

それはいけません。今に詫まつて来たら、先の通りにやつてやつたら良い。どうせ――見てて御覧なさい。大変な事になる。下手な事をすると、命を無くする事になる。命を無くしないうちに気がつくと仕合せだがね。新宗教に悪く言われるんですよ――色々ね。それで迷つちやう。然し、珍しい話ですね。邪神にやられたんですね。然し、そう言うのは、強(アナガ)ち非難する事は出来ないです。と言うのは、他の宗教をやつて見て、ひどい目に合つて、それから目が覚めて熱心になると言う事もありますからね。中途で止(ヤ)めると言う事も、強ちそれつきりになる事はないから、メシヤ教以上のものはないから、いづれは目が覚めるに決つているから、そう言うのは打遣らかして時期を待つんです。邪神は――どうも、色んな事をやつてますよ。邪神と言つても、邪神は誰に憑るかと言うと、信者に憑るんですね。邪神としては、一番効果があるんですね。未信者に憑つても大して効果はない。メシヤ教が一番脅いんだからね。邪神の方で、腕のある奴はメシヤ教の信者にくつついて色々やろうとする。すごいものですよ。

昨日なんか――静岡で公判があつてね。あそこの邪神の活躍と言うのは大変なものです。安田屋と言う――あそこに行くと一人も迎えに出ないんです。おかしいなと思つて入つて行くと、一人玄関に出て来て吃驚りした様な顔をしてた。二階に新しい座敷を拵えてあるが――二度許り入つたが、そこに入つた。泡食つて雨戸を開けてない。おかしいなと思つてね。何時も、稲葉さんと信者の娘さんと、あと水取さんなんかが、必ず出迎えたんです。それが、蔭も形も見えないでね。兎に角、之は徒(タダ)事ではない、とこう思つた。丁度、不意のお客が宿屋に飛込んだ様なものです。それで、聞いて見ると、汽車に事故があつて、熱海発が遅れたんですね。それで、来られなかつた。それからして、雨戸を閉めてあつたのは、女中が気を利かして、床の間に日が当るので日を避ける為に戸を閉めたと云うが、一寸変ですね。床の間は、三十分や一時間日に当つても、大した事はない。私よりも床の間が大事と言う事になる。女中の頭ではそんなものですね。そうして、そんな具合で分つたんですがね。と言うのは、邪神は始終そう言う事をしたりして――汽車を止(ト)めたのも邪神がやつたと見なければならないんだね。と言うのは、そうして私を――要するに、奉つたり、良くする様にしない様にする。と言うのは、霊界ではそうすると、私の光なら光がそれ丈薄くなる。それを狙つている。丁度、神様の――御神体と同じで、一人か二人拝むより、十人拝むと光が違つちやう。邪神は、それを非常に狙つている。本当と思えない事がよくあるんですよ。私に関係した色々な――周囲の者は、邪神が腕によりをかけて、多勢狙つている。信じられない様な事がよくありますよ。一番――邪神は光が脅いんだからね。だから、光の――要するに、電燈ならキロワツトをね――少なくしようしようと言う、それが邪神が最も狙つているんですね。光が強くなれば、救われる人が多くなるからね。救われる人が多くなると。自分の方が――敵が力を出すんだからね。だから、私の光を薄くすると言う事を努力しているんですね。未だ色んな事があつたね――昨日は。

だから、邪神と言つても、邪神と言うと未信者に憑く様に思うけれども、あべこべなんです。連中が一番憑き易い――憑き易いと言うより、狙つている。そうでなければ、邪神の力の強い奴は狙うんです。大本教のお筆先に「何時も抜身の中に居る様な気持でないと危ないぞよ」「悪神が狙いつめて居るから一寸の油断がありても――」そう言うのがありますね。それが、邪神が悪い事を言うんなら、それは分りますがね。良いと思つて悪い事をやられるんだから脅いんです。之が良いと思つて――御本人は一生懸命やるから、それが大きなお邪魔になつたり――それが脅いんです。そう言うのは、邪神でも高級の――智能的な邪神です。之は、信者でなくジヤーナリストに憑るので、智能的な邪神ですね。メシヤ教と言うのがいけないから、大いに攻撃してやれとか、やつつけてやれとか、始終私語くんです。それで、奴さんがその気になつて、口惜しそうになつて書くんです。何うして、あんなに口惜しがるかと思う位にね。この間の山彦学校もそうです。考えて見ると、邪神も情ないんですよ。もう間がないんだからね――奴さん達が往生するのはね。

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「諏訪の方では、有肥で十三俵位穫れるのがあり、肥料によつて穫れたと言う事を思わせる様で、然し米撰器落ちと言う、小米が非常に出て結局は同じで御座います」

凡ゆるものはそうなんです。丁度、麻薬中毒みたいなもので、最初は麻薬をやると、良い気持になり元気が出るので、それで一杯喰つちやう。それと同じで、硫安なら硫安をやると一時はギユツと出る。それで、之に限ると思つているが、駄目になる。今迄の文化と言うのは、最初は良いんです。それに迷わされると、段々駄目になる。こつちの自然栽培と言うのは、最初は良くないが、段々良くなる。熱冷ましも、最初は良いでしよう。それで、熱冷ましをやるものと思うが段々悪くなる。肥料もそれと同じ理窟です。今私が書いているのに「抑えつけ文化」と言うのを書いてますがね。何でも抑えつけですね。悪い事をするのに、取締りとか、法律でやつつける。当分出来ないが、今度はもつと旨くやろう。今迄は下手だつたから知れたので、今度は知れない様に旨くやろうと言う様に、段々進んで行きますね。今、役人の汚職事件をやつてますが、然し現われたもの丈を抑えつけ様と言うやり方ですね。だから、抑えつけ文化ですね。理窟は簡単に解る様なものだが、簡単に解らないと言うの  は、非常に強い迷信にかかつてますね。学校で迷信教育している様なものだね。

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「鳥取県の住吉村と言う漁村で――以前に、入信すると漁が少なくなると言う事でお伺い申上げました処で御座いますが、直径三尺の死んだ男亀が網にかかり、その後同じ大きさの女亀が浜に打上げられておりました。それを山に埋めて『お亀さん』と言つて、お参りして居りますが、何か意味が御座いましようか。死んだ亀が捉まると言うのは、初めてだそうで御座います」

女亀は妻君だね。余程神秘があるんだね。それは、海の神様が――事代主尊と言う、金毘羅さんですね。その眷族ですよ。やはり働きたいんですね。肉体があつちや働けないから、霊になつて働きたいんですね。人間ですよ。人間が生まれ変つて亀になつていた。事代主尊だつて、昔は人間だつたからね。大いに働くから。之からは其処も開けますよ。今はそこ迄行つていないが、神様も一日増しにメシヤ教の為に働くと言う事になつて、今に総動員になる。神様が、メシヤ教でなくちや救われないんだからね。だから、今度地上天国に出すが、私が京都に行つた時、方々の神様が御挨拶に来たり――色々したが――そう言う様なもので、神様が救われなければね。と言うのは、その神様と言うが、それを支配している神様があつて、その神様が、位が低かつたり或は邪神の方の系統になつたりしてね。だから、罪の裁きを受けなければならないから、早く最高の神様に御用をして救われたいと、こう言う訳だからね。だけどやつぱり、そう言つた人間が間違つた事したり、知らないで――良い事と思つて悪い事をやつたりすると言うのも、今迄はやはり必要があつたんだからね。一番面白いのは、世界の二大潮流としては、アメリカの資本主義と、ソ連の共産主義ですね。どつちも反対のものだがね。つまり資本主義が出来るから共産主義が出来るんだね。つまり資本主義は、共産主義が作つたものです。だから、封建主義が人民の自由を奪うからして自由主義が出来る――こう言う事になる。善と言うものは、悪が生む様なものなんですね。生むと言うよりも、悪があるから善がある。だから、善悪と言うものは、人類がある限りあるんですよ。仕方がないが、今迄悪の方が力があり過ぎた――勝ち過ぎた。善の方が圧迫されたり、苦しまされた。そこで不幸と言うものが生れる。五六七になると、善の方が強くなつて、悪の方は或る程度以上は出来なくなる。そこで、幸福の世界になる。人間だつてそうですよ。仏さんの様な人なんて、初めからありませんし、若しあるとすれば、何にもならない。「沈香も焚かず屁もひらず」と言うみたいになる。つまり、悪を抑える善の力が強ければ、立派な人間です。仏教の方じや、生き物を殺すのは、全て殺生だからと言うんで、地べたを歩くと蟻を殺すから、地べたも歩く事が出来ないと言う事になつちやう。それから、今でもアジヤの――東南アジヤ辺りは、フイフイ教辺りは、随分そう言うやり方ですね。こう言うのは、つまり善が無抵抗主義になるんですね。

「その場合、一寸見は良い様に見えますので――」

そうです。それは確かに良いですよね。良いけれども、結局滅びたり悪が跋扈したりするからね。この頃印度なんか、気がついて来たんで、大分やり方が変つて来たがね。飽く迄、善の方が勝つと言う――抑えつける力があると言う事が本当なんですね。そこで、やはり十字になるんですよ。経は善ですからね。緯の方が悪ですね。どつちに偏つてもいけない。で、つまり経の方が緯よりか一寸長ければね。それで、同じでも霊の方が勝つ――霊主体従だからね――原則になつているから、それで良いには良いがね。それで、私は何時か男女同権論ではいけない。男女合権論と書いたが、そこで男が五分五厘で、女は四分五厘ですね。人間の簡単な事はそれで良いが、本当の大きな事から言うと九分九厘――神は一厘になつている。悪の方が一厘でも勝つとすれば、世界は崩壊している。そこで九分九厘と一厘――或いは神は十全とね。だから、大本教のお筆先に「大本は一厘の仕組であるから、一厘の御魂が出たら世界はひつくり返るぞよ」と言うのがある。一厘で、手の平を返す。で、一厘と言うのは、つまり私なんですよ。之は先にも話した事があるが、或る人から古銭――天保銭を一枚、五十銭銀貨、昔の一厘銭を一枚と、三つ貰つた事がある。天保銭は年号は書いてありませんが――大本教の教祖と言うのは天保年間に生れた人で、聖師様は明治四年に生れた。そうすると、五十銭銀貨と言うのは、明治四年なんです。私は一厘だから一厘銭を貰つた。その時神様は、面白い事を知らされたと思つた。だから、大本教の教祖は経の御魂――変性男子でね。変性女子は聖師様で、聖師様は緯の御魂であるからとね。経と緯を結んで、真中のポチだね。つまり心棒みたいなものが一厘になる訳です。で、一厘で手の平を返すと言うのは――私がやつている事は、一厘で手の平を返す事になる。今迄の凡ゆる間違つた文化ですね――それをはつきりさせる為に――ひつくり返つちやう。唯、理窟丈じや駄目だから病気は薬を無くして治して健康にして了う。それから、食糧でも――作物でも、肥料を使はないで増産する。農業をひつくり返しちやう。それから、犯罪は魂さえ神様と繋がれば犯罪は無くなる。と、みんな一厘でひつくり返すと言う意味になるんだね。夜の救いが昼の救いになる。つまり、暗が昼間になると言う訳ですね。神様の方は、そう言う風に決つているんだからね。そう言う事も「⇒文明の創造」に書いてある。今「⇒文明の創造」の天国篇と言うのを書き始めてね。最初の処を時間があつたら読ませる積りだつたが、之は非常に面白いんです。今日読ませ様と思つたのは、国際関係とか議会とかね。そう言うものの変り方ですね。然し、何しろ非常な大変りですからね。只この儘で行くなんて、そんな生易しい事じや、手の平をひつくり返すなんて出来ない。つまり今迄のやり方では、二進も三進も行かなくなるんですね。病気なんかも非常に増えて、之は今信者の人でも、古い人でも、幹部の人でも非常に浄化が起るがね。それが世の中に――一般にそうなつて来るね。医学で――医者が治そうとすると、逆になつて来るから、愈々いけないと言う事になる。メシヤ教に縋らなければ助からない――病気は治らないと言う事が段々分つて来る。そこで、一ぺんにひつくり返つちやう。浄化を止(ト)め様止(ト)め様様と努めている。浄化が起ると、熱が出て、注射や色んな事で浄化を止(ト)めているので――僅かに肩でフラフラしてね。この間新聞にあつたでしよう。一時病気を止(ト)めている、そのあとが脅い、とね。今度出るがB・C・Gで一時浄化が止まるから、それで良いと思つているが、今度は、それで止まらなかつた悪質な病気がうんと増えると書いてます。何しろ、私が書いた通りに、段々出て来るから――大本教のお筆先に「神の申した事は一分一厘も違いはないぞよ。髪の毛筋の横幅程も違いないから――」と言う事がありました。

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十二月八日

「最近、箱根の御造営の奉仕者がちよいちよい怪我をします事が御座いますが――」

この前丈じやないんですか。

「その前にも一寸御座いましたが、ああ言う場合には、浄まらなくて早く御奉仕に上げるからと言う事で――」

そんな事はありません。然し、やつぱり訳があるんですよ。偶然じやないですからね。怪我するのは、皆んな怪我する原因があるんですからね。少しづつ位怪我した方が、罪が消えて良いですよ。

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「位牌が十五以上あり、仏壇の段が一階で――」

それは駄目だ。つまり、全て相応しなければならない。仏壇の大きさと位牌の数は、丁度良い様にしなければ――御先祖が来ても、居心地が悪いですよ。人間と同じで、狭い家に多勢居ては気持が悪いでしよう。そうかと言つて、広過ぎても――一人か二人でも何だ――今言つた様な具合にやりなさい。位牌を拵え直すと良い。

「先祖を真中にした場合に、主人の父母の位牌を別々にした場合は、向つて右が上座なので、父は先祖に近い方に――」

真中が一番上座でしよう。真中に寄つた方が上座にすれば良い。その場合は、右左は関係ない。何でも左が上だと言つて、左にするとおかしいものになつちやう。下座上座がない様な場合は左が上座になる。そうでないのは、そう言つた――真中を上座にする。私が此処に居て、左が上座と言うと、あつちに行つちやう。恰好が悪い。

「主人側の兄妹の位牌と、奥さんの里方のは、どちらが上で御座いましようか」 

里方が下になる。里方は枝になるからね。兄妹は実家だから、そう言う場合は、兄妹が上になる。

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「勝浦の大火で、火元になり――」

斎藤さんの処じやないか。

「そこが火元で御座います。一家九人全滅で――」

※素晴らしい浄化だね。(※すごいなどの強調の意)

「支部は風下の猛火の中を助かり、その支部を境として全部助かつております」 

神様は几帳面だね。

「焼死しました霊は、何んなにして慰めたら宜敷いでしようか」

そこの家が皆んな信者になれば良いんだ。それが一番良い。

「姫路に本家か何かの系統の家があり、弟を養子に出し――」

そんなはつきりしない場合は、あなたの家で祀つてやる。実家が信者であれば良いが、そうでない――信者以外だつたら、全部あなたの所で祀つてやんなさい。仏さんの、一番下座――端の方にですね。戒名を作つてからは、そうだが。新仏のうちは、普通に座敷で良いですね。幾人ですか。

「家族が五人、女中が二人、お客が一人で御座います」

家族丈は普通の祀り方にして、家族の者はあなたと関係あるんですか。

「弟の家内と――」

そう言うのは、普通の――仏壇にして、一つ々々小さい戒名にして、あとのは共同にして――三人一つ戒名で良いです。

「何う言う書方を致しましたら――」

戒名を貰わないですか。尋ねて――共同で良いです。端の方にね。それで救われます。余程訳があるんだね。何しろ、段々神様は厳しくなりますからね。厳しくなると言う事は、浄化が強くなつてね。

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「親鸞上人の軸を、御用させて戴く為に処分したいと――」

売つて御用したいと言うんですね。それは良いけれども、あんまり高くないぞ。信者か何かなら良いかも知れないが、序ででもあつたら、やつても良いがね。弘法大師は高いがね。弘法大師なら、私でも買つても良いが、非常に高いですよ。

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「高木定次(三十八歳)酒が好きで、あればある丈飲むと言う状態で、御浄霊も本人はその意志がなく、お許し戴き遠隔浄霊を――」

そんな事は、遠隔なんて必要はないよ。酒飲みの遠隔浄霊なんて、反つて神様に勿体無い。そう言うのは、神様の新聞とか雑誌を読ませて、そうして放つたらかして置く。本人が読むと結構だが、本人が読まなければ、側の人に読ませれば良い。あなたが、余計な手数を掛ける必要はないですよ。それでもお慈悲だ。

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「水稲一年目で、副穂が出て、三年目になると殆んど出なくなります。土地の肥毒が取れるに従つて、益々良くなる程、副穂が出ると思つて居りましたが、効果は反対で――」

今迄、副穂では実らなかつたんですか。

「多い方で三十粒で御座います。一旦出なくなり、それから先は分りません」

先のは、有肥の副穂で、今度は無肥になる。未だ出ないけれども、いずれは出るだろうと言うんですね。それは出るでしよう。本当になるんだからね。つまり。今迄中毒にかかつているからぼんやりする。それが本当になるから、出るでしよう。今度出ると、三十粒やそこらじやない。ずつと多くなる。本当に肥毒が無くなつてから出るのは本当のものだからね。何しろ、肥毒がなくなれば、非常に沢山出来るんだからね。野菜でも、こんなに沢山出来る様になるかと思う位に出来ます――土の活力と言うのはね。肥毒の抜けた土で、何度も作つていくと、年々作物を良くする様な力が出ていく。それは五年以上でなければならないが、そうなれば今の倍位は何でもない。だから、連作でなければいけない。連作だと、そう言うのは段々良く育つて来る。土の力を出すと言う事はそう言う事なんです。一つ物を作ると言うのは、段々土地の力が出て来る。力が旺盛になつて来る。

「最近出て、段々出なくなりますのは――」

それは、今迄の中毒が段々取れて来る。酒飲んで威張つている奴が、禁酒するとぼんやりになるでしよう。飲まないで元気になるのは、之は本当だ。

「有肥では全然出ません。」

ああそうですか。すると一寸違うな。それは、肥料のかけ方に因るな。丁度、こう言う理窟になる。肺病になるが、浄霊すると一時良くなるでしよう。それから暫く立つと、良くなつて喜んでいると、再浄化が起る。その理窟です。肥毒でひどい目に遭わせて穫るから、一時良くなるが芯から良くなるのではないから、肥毒の害丈は現われる。そう解釈するのが本当ですね。

「初めての年は、肥毒の為に苗の伸びが遅く、八月過ぎから急に伸びるので、分蘖が間に合わないので、出ると言う事を言つて居りますが――」

それも理窟だね。それは良い。今の枝と言うのは分蘖ですよ。結局分蘖ですよ。下から分蘖するのを、肥毒がある為に出なかつたのが、下は育つちやつて間に合わないので、上に出る。ありそうな事ですね。

「北陸の方で、二年目三年目になつて漸く有肥と同じになり――福井、富山、石川で御座いますが、地域的に邪神と言いますか――」

そこは肥料をうんとぶつかけた処です。肥料が多い為に肥毒が抜けるのに暇がかかつたんですね。それで今年普通と同じになれば、来年は増産になると言う訳ですね。

「自然栽培の御垂示は良く解りますが、経済的に困難となつて居り、又この儘で行くと減つていくんじやないかと言う考えが致し――」

然しそれは当り前で、私が言つた通りです。最初は減る場合がある。と、それは段々続けて行つて、肥毒が無くなるに連れて増産になる。と言うのは、私が言つてある通りです。経済上にあるなら、一ぺんにやらないで、仮に一町あるとすれば、そのうちの二割なら二割――最初はね。二段丈やる。それから、その次は三段やる。次に四段やる。すると、一方の有肥の方は今迄通りやる。無肥料の方が一旦減つても、段々増えていく。そう言う様に、漸進的にやると良い。土地によつて、肥料を多く使う処と少なくする処が、非常にあるから、そう言う処は肥毒を余計受けている。だから、肥毒が減るのに暇がかかると言うんだ。酒飲みでも、うんと大酒飲みもあるし中位もある。大酒飲みはうんと暇がかかる。

「一般からは、事実は事実だと、自然栽培を全然受けつけられません」

それはしようがないじやないか。薬毒のひどいのと同じで、薬毒のひどい人を、直きに健康にしようとしても出来ないからね。その理窟の解らない人は、解る迄おつぽらかすよりしようがない。解つた人は良いが――肥毒が抜けるのを待つよりない。それも厭なら止(ヨ)すよりないね。

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「言霊返しと言う事に就きまして御伺い申上げます」

あなたの苗字は「アライ」の言霊返しは「ア」です。「イワヲ」の言霊返しも「ア」です。アイウエオの行ですね。「アライ」もアイウエオの行だし、それから一番下の言葉ですね。つまり、私のは「オカダ」だから、やつぱり「ア」になる。「モキチ」と言うのは、「チ」はマミムメモで、「モキチ」は「ミ」になる。「オカダモキチ」は「アミ」になる。それを、もつとすると「イ」になる。「アライイワヲ」は「オ」だね。下が「オ」だからね。「イワヲ」の「イ」が「オ」になるんだね。

「ローマ字で書きますと、良く分りますが――」

いや、普通の字で分ります。仮名で分ります。「キハラ」ですね。「キハラ」は「カ」ですね「ラ」がア行ですからね。ア行に「キ」をつけると「カ」になる。「ヨシヒコ」はオ行だね。「ヨ」だね。「キヨ」になる。カ行だね。一字にすれば、「キヨ」は「コ」だからね。

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「元、大本教の清友先生の本を見ましたが――」

あれは、言霊を知らないですよ。出雲の方に居るでしよう。神道の教派を作つて居る。右翼の団体か何かで、にらまれていた。ヒゲを生やしてますが、ヒゲを生やしているので、碌な奴はない。あれは、一種の装飾の様な、驚かしの様なので――偉ければ、こんな事をして立派に見せなくても良いが、それ丈偉くないから、形によつて偉く見せ様と言うんです。

書こうと思つているが、どうも神様から許されない。と言うのは訳があるんです。言霊が分ると神秘が分るんです。土地でも名前でも、神秘が分るんです。すると具合が悪い事がある。言霊学としては、本居宣長ですね。二千年か三千年前には、言霊と言うのはあつたそうだね。それが暫く絶えちやつたので、本居宣長が復活したんですね。だから、中興の祖としてある。そのあとは長島静史と言つて、静岡県のです。その弟子が大本教の王仁三郎先生だ。私がその弟子になる。弟子だけれども、私は独特なものを自分で編出した。それを自分は実用に使つている。

「平田篤胤は――」

平田篤胤はあまり言霊はやらなかつた。霊の研究ですね。浅野式の方ですね。

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「颱風の中心が三田尻を通り、周囲はひどいのに、無風状態だつたそうです」 

中心は無風ですね。空虚ですからね。

「青空が見え、目の様にまん丸く見え、その中に月と星が見えましたそうです」 

はつきりしているな。

「中心が龍神の目になるので――」

そうじやない。つまり、こう巻いてますが、巻くと言う事は、中がガランドウでなければ出来ない。中があつたら巻きやしない。車と同じですね。車が廻つても、心棒は廻りやしない。あの理窟ですよ。目と同じですよ。廻り乍らいくんですからね。つまり、龍神が巻いて、掃除するんです。だから濁りの多い処からやるんです。それで、空虚の――中心がひどいんです。それで、段々廻りに行く程弱いんです。大抵、低気圧は南方の海の方から出ますがね。

「鉱山が中心で御座いました」

其処の処は曇りがひどかつたんだ。それから、曇りがひどいと言つても、其処に曇りが発生したんじやない。他の曇りが其処に移動して、それを払うと言う事が始終ある。だから、其処が風がひどかつたから、曇りが多かつたと言う事は言えない。山とか鉱山と言うのは、そんなにある筈がない。反つて都会の方が多いです。処が、都会をやると、色んな物が壊れたりして、折角の神様の経綸を疵つけるから、人民の稀薄な処に寄せつける。それで、その土地々々をやると言うやり方をやつてます。だから、海上がひどいですが、何も――海上に曇りが――と言う事はない。あれは、陸上の曇りが行つて、やるんですからね。

「そう言う場合、信者と未信者の違いがはつきり分ります」

そうです。霊界は違いますからね。

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「夜の時代の罪と昼の時代の罪は、多少違つて――」

多少どころか、全然だ。大体、夜の時代がなくなると、そんな大きな罪は犯せない。順序が決つているから出来ないんです。罪が違うとか違わないとか言う比較でなく、不可能になる。

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「キリスト教の、女を見て色情を催したのは、姦淫と同じだ、と言う事が御座いますが、その時代はそうだつたので御座いましようか」

つまり、キリスト教の中にも大乗と小乗がある。今の解釈は小乗善なんです。小乗善を説かなければならなかつた訳なんですね。小乗的人間は、やつぱり小乗善を説いてないと、大乗で許りだと危ぶないんです。然し、思うのはしようがない。それでなければ神様に苦情言つて良い。あゝあいつは良い女だ。ああ――と言う心と言うのは、神様が作つたので、そんなら神様がそう言う想念を作らなければ良い。

「東洋の道徳は皆んな――」

全部そうです。

「将来の教育には、大した役は御座いませんので――」

そうですね。半分の役をする。だから私が、大乗と小乗で、真中が伊都能売だと言うんです。経だから、緯がないからですね。一番の大罪は間違つた思想――間違つて教える事です。殺人行為と言うのは、一人対一人だからね。

「天地間に逆うと言う事が――」

そうですよ。然し、唯それ許りじや、漠然として分らないですよ。天地間の――と言つてもね。

「そう言う処から、親鸞、日蓮と言う高僧でも地獄に落ちると言う事が――」 

そうですね。小乗善ですね――結局ね。

「メシヤ教の信者は、善言讃詞を聞かせて戴く丈で、大きな――」

救われますよ。てんで較べものにならない。

「医学で、良いとしてやつているのは――」

小乗善だからね。あれは小乗善迄いかない。あれは邪神の計画で――悪魔の計画です。私は今書いてます。邪神がやつて、人類の生命を掌握している。人類を弱らせ、それからやる――と言うね。小乗とか大乗――そこ迄いつてない。悪の方です。

「化学肥料で、良いと思つてやつているのは、大きな罪になりますでしようか」 

良いと信じてやるのと、悪心でやるのは違いがある。そこは、神様は公平である。やつた行為は悪いから、地獄に行きます。然しそう言う地獄の苦しみは、少ないんです――短かいんです。それから、悪心でやつた奴は長いんです。

「年寄りの病人で、邪魔になるから殺そうと思い、薬をやると助かるからと、薬をやらなかつた場合には――」

家族の者が――悪いですよ。悪だ。大変な悪だ。動機が悪だ。内容が悪だから、非常な罪です。然し、行為の方は、薬をやらないから善ですね。然し、それをカバーして余りある位の罪になる。地獄に行つて、何百年も――

「薬をやらなかつた為に健康になりました場合には――」

結果に於て健康になつても、動機が悪だから、非常に悪いですよ。

「行為に因つて生じた結果は、神様丈しか分らないので御座いましようか」 

そうでもない。あなたが浄霊してやつたら治る――善だと分るでしよう。神様もそう思う。

「良いと思つて悪事を働き、結果としては良い、と言う場合は――」

動機と結果と両方ですよ。ですから、結果と動機で、結果が大きくて動機が小いさい場合もあるし、動機が大きくて結果が小いさい場合もある。それ相当に罪を蒙る。然し、どつちかと言うと、動機悪の方が――之が非常に悪い。

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「浄霊すると、痛みが無くなるのが本当ですが、痛くなると言うのは――」 

それはそうですよ。固まつたものが、浄霊によつて溶けるでしよう。痛いですよ。溶けたものを浄霊して、もつと溶けると良くなると言う訳です。痛いと言うのは、浄霊の初めだね。

「悶える様に痛がりましたが、一カ月続き――」

治りますよ。治り良いですよ。私は何時か、娘でパピナールの注射をやつていたが、身体がこうあると、こう(浄霊)やると、ああイタタと言う。一尺離れてやつても、イタタと言う。止(ヤ)めると何でもない。それは薬毒ですよ。注射の薬のどれかです。そんなのは治り良いですよ。皮膚の直ぐ――皮下に薬毒が集つている。芯じやないんだから、治り良いんです。だから、やると直ぐに痛むんです。

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「身体の右左が――耳も大きい小いさいがあり、手の働きも違います。之は前世の――」

いやいや、人間はそうなんです。同じ人は一人もない。その人は、それが著しいんです。それは、前の世に片つ方許り使う職業をやつていたものですね。

「浄霊で――」

赤ん坊なら治りますがね。

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「四十二才位の男で、十年位の間、サンマ一匹あれば、一日の食事になり、カリントを五本だと良いが、七本だと腹が膨つて来る、と言うので御座います」 

胃が小いさくなつているんでしよう。

「顔色はありませんが、話は非常に元気があります。霊的では――」

大体は体力があるんです。元気なんです。霊的じやないですね。それは、胃の廻りに毒が固まつていて圧迫していたんです。薬毒がうんと入つて、それが固まつている。背中は――

「丸くなつて居ります」

其処に毒がある。それを溶かせば、拡がつて来ます。

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「生まれつき心臓が右にあり、内臓が反対なのは、短命で御座いますが、関係が御座いましようか」

ありますね。ああ言うのは罪ですね。物を反対にした罪ですね。宗教――神様ですね。それに関係した罪ですね。

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「姙娠の時は身体が丈夫ですが、産後悪くなり、頭が痛み、肩が凝り、食欲が減り、物を持つと直ぐにだるくなります。六人の子供があり、三人目の時に気がつきました」

おかしいな。訳があるんです。産後は普通のやり方ですか。

「姑が言う通りにして二十一日間は――」

姙娠中に薬を飲んだりなんかしませんか。

「一寸、それは分りません」

それが肝腎ですね。よく、姙娠中に持薬なんて――薬を飲むと、産後悪いですよ。何か原因がありますよ。決して普通じやないですよ。聞いて御覧なさい。

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「十八才の時性病にかかり、六○六号十本打つてをり、横隔膜に卵を半分に割つた位のものが二、三箇あり、浄霊で良くなりましたが、七月より咽喉が悪くなり、話が出来なくなり、浄霊で良くなりました。八月末から耳が痛み浄霊で良くなりました。十一月始めに顔面神経で左の方に上つて居ります。何処を浄霊致しましたら宜敷いでしようか」

上つている処を、何処か――押すと痛い処があるから、そこに固りが吊つているんだから――顔面神経と言うのは、割に治り良いものですよ。原因は、性病の時に使つた薬です。薬毒です。性病と言う奴はそう言う薬を使うからね。だから、性病なんて何でもないが、薬毒が恐いんだ。性病で、何だ彼だ言うのは、皆んな薬毒だ。それから六○六号の薬毒が、一番恐いんだからね。先ず、何処か悪かつたら、六○六号を頭に入れなければならない事になる。

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「仏壇に善言讃詞はいけないと御教戴いておりますが、信者さんで何か仏さんに奏げたいと言うので御座いますが――」

善言讃詞はいけないですね。幽世大神――それをやつているでしよう。それで良いです。

「御屏風観音様御奉斎の時に善言讃詞は――」

いかんですよ。つまり、神様と祖霊と同じにする事がいけないんですよ。祖霊の方がずつと下だからね。その区別を著しくしなければならない。同じ扱いでは御無礼と言うよりも、祖霊が苦しむんです。御讃歌で、あとは構わない。

「命日には――」

命日にも色々あります。新しい仏の命日と、古い仏の命日と違いますからね。少し沢山祖霊があつたら、毎日命日があると言う事になる。唯、法事と言うのがありますが、その時のは善言讃詞を奏げて良いですよ。

「未信者で、御魂を戴き、御屏風観音様を戴けないと言う者で――」

だけども、まあ信者だね。だから、何時も――幽世大神に御讃歌で良いです。

「御屏風観音様を初めて戴き、光明如来様はお祀りして居りませんが、御魂鎮めの形式は――」

良いですよ――初めての時はね。

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「健康診断により、右側肺浸潤で五月より九月迄気胸療法し、後三、四回水を取り――」

気胸療法した為に肋膜をしたんだ。

「右側腕に痛みが出て参り――」

注射だ。

「痛みを取る為に、血を循環させると言うので、一心療法と言うのを三回し、全然手が利かなくなつて了い――」

余計循環した為ですね。

「十月に入信し、毎日歩いてお参りに来て居りましたが、足が吊る様になり、教会より三、四日置きに行つて居ります。三週間経つて手に熱が出、あと手と足の吊りが取れず、手は中気で胸に置く様な状態で、浄霊は首の廻り、肩の附根、鼠蹊部、腰を致して居ります。段々楽にはなつて居ります」

それで良いですがね。段々治つて来ますよ。

「足は内側に吊り、内側鼠蹊部を浄霊させて戴いて居ります」

足は鼠蹊部許りじやないですね。股(モモ)の外側――ここも肝腎ですよ。

「足に力が入りません」

ここ(股(モモ)の外側)に毒がある。

「食事は三膳位で御座います」

それは治ります――気長にやればね。

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「二女を分娩してより、腰がふらつき、お腹の力が抜け、歩行困難となり、一年間薬と注射をしましたが、医者にかかつて居乍ら悪くなり――」

医者にかかつて居乍ら悪くなると、よく言うが、かかつているから悪くなるんです。

「大浄化で、全然腰が立たなくなり、その家の二十七日の例祭をさせて戴き、その後で、私が浄霊していると眠くなり、十分程寝ましたが、夢で紙包みの上に木龍が憑いてます、と書いた紙を差出し、そこで目が醒め、病人に言いますと、病気になる迄、夢で蛇がものすごく追いかけて来て、最後に自分の身体に憑いてから、夢は全然見ませんそうです。父は大工をして居り、天狗が憑いていると言う欅の木を切り――」

御神木だね。

「その前後ではないかとの事で御座います。二階に父の弟が居り、夫婦が休む時は何ともないが、一人になると何かに締められる様になるそうで御座います」 

それは木龍だね。全くそれが祟つている。欅(ケヤキ)の木にくつついていて、居所が無くなつたので憑いた。庭はありますか。 

「ありません」

一寸した空地はないですか。其処に欅の木を植えて――お腹に憑いている木龍に対して、つい知らずに今迄大変あなたに苦しい思いをさせた。お詫びするから勘弁して呉れ。その代り居所として欅の木を植えたから、それに憑いて下さいと頼むんだ。

「乳の下を紐で締められるそうで御座います」

それは、蛇に締められた。今の様にすると解決します。

「お供物は――」

簡単なもので良いですよ。魚は要らないから――野菜でね。

「その時、式は何か致しますので――」

いやいやそんな事は要らない。

「善言讃詞は――」

無論、善言讃詞は奏げて良い。その位憑いていると、やつぱり霊がくつついているので、直ぐには行かれないが、段々離れます。

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「暖かくなると蛇が出るそうで、その家の猫と喧嘩して、飼つている猫なので勝たせたいと思い、蛇にD・D・Tをかけました処、それからは一度も見た事がないそうです」

それは蛇が面倒臭いから、姿を見せない様にしようと言う訳になつちやつたんですね。

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「破傷風と、浄霊の急所に就き御願い申上げます」

破傷風と言うのは何でもないですよ。その人に毒があるから、毒の質(タチ)の悪い――薬毒だからね強いのは、そこで膿んだり痛んだりして――破傷風で、よく命を取られると言うが、そう言う事は滅多にないので、色んな医療や何かやるので、死んじやうんですね。

「破傷風の時、手足が硬直になり――」

打遣らかすと良い。

「浄霊は何処を致しましたら――」

怪我した処をです。

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「血統の悪い――天刑病――そう言うのを知つていて、結婚問題とか世話するのは、悪い事ですが――」

承知で貰えば構わない――本人同志がね。それを隠してやると言うのは悪いですね。あとで知れたら怨みますよ。人を欺まして、その怨みが恐いですよ。

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「仏壇は何の位置に置きましたら宜敷いでしようか」

神様をお祀りする次の間辺りにね。或いは座敷――居間ですね。そこも良いです。それも、そう難しく言わなくても、見廻わして、ここに祀りたいなと言う処がありますよ。きつとあります。祖霊様がその人に、此処にしろ、と言うのでね。

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「お額のお祀りの仕方も御座いますのでしようか」

それは要りません。

「順序は――」

順序はあります。額を二つも三つも掛ける場合は、意味が一番大きい意味ですね――そう言うのを一番御神前に近い方にやる。意味が色々ありますが、字の意味で違いますね。

「今度戴きました『大浄力』は何処に致しましたら宜敷いでしようか」

御神前に向つて――そこに大浄力をやつたら良い。然しね。大した事はないんですよ。だからね――まあ、強いて場所を決める場合にはそうすれば良いと言うので、そう違つても、別に差支えないですよ。

「順序が違つておりますと、落ちると言う事が御座います」

あんまり違い過ぎるからですね。

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「奥さんの里の先祖代々の位牌は、主人の兄弟とかより上に――」

さつき言つたでしよう。兄弟の方が上なんだ。

「大きさも小いさく」

そうです。

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「大建設のお額の釘がぽろつと取れ、『大』の字が破れましたが、器用な人で、綺麗に直しましたが――」

良いでしよう。尤も、分らない様になつたら良いでしよう。

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「先祖代々の稲荷の鳥居が折れましたのは、新たに造りますので――」

それは鳥居を直してやんなさい。先祖代々――古いんですね。

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「絵画、彫刻等で、観音様のお姿を画く場合に、御魂相応の者でない場合は罰と言う事は――」

そんな事はありません。

「子供が書を稽古したい為に、明主様の御文字を真似て書いても宜敷いでしようか」

真似て書いて良いが、書くなら床の間に掛けて真似するのは構いませんよ。それを、お手本みたいにして、こう(机の上に)するのは絶対にいけません。

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「旧約聖書を見ますと、昔の古い人の年が六百、八百となつて居りますが、日月の運行が違うので御座いましようか」

いや、そんな事はない。

「ノアの洪水は、ノアが六百歳の時と――」

それは嘘ですね。旧約聖書ね――あれは、実に荒唐無稽なものです。然し、全然嘘ではないですよ。実に素晴らしいものがありますよ。然し色々な――一種の、あの時代のお筆先みたいなもので――奇々妙々な、暗示的なもので、あれをその儘信じてはいけません。武内宿彌は三百四十何歳で、之は本当です。

「天津教にあります――」

あれは、どうも未だはつきり分らないが、私は別に知る必要もないからその儘にしてますが、建物の大きいのが――間口四百間、奥行五百間とね。あの時代にあんな大きなのが出来る筈はない。天鳥舟尊と言うのがありますね。何処の国に行つたとか――あの時代に、飛行機みたいな、そんな事がある訳がない。何かの寓意かも知れないですね。いずれ、神様に聞こうと思つているがね。全然嘘でもないですがね。と言うのは、日本の高い山には、皆んな相当大きな建物があつた。富士山でも、昔兄の花咲爺姫の御殿があつた。越中の立山――大雄山ですね。其処に立派な御殿があつた。今も土台があると言うんです。その時代は非常に洪水があるので、高い処高い処となつたんですね。そう言う事を大袈裟に書いたんですね。アフリカと言うのは、あの時分に旱(ヒデリ)だつたので、何処かから御神体を持つて来て、アメフリ神社と言うのを詰めてアフ神社となつた。

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「自然農法一年目で、切り藁を苗代に入れて、非常に成績が良く、平均八俵が十二俵に穫れましたが、苗代に土を入れると良いと言う事を聞きまして――」 

それ丈穫れりや――それ程欲張らなくても良い。肥毒が強過ぎて穫れないのは、客土をしなければならないが、それ程穫れりや良いでしよう。

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「御垂示録に、副守護神と副霊は違う様にありましたが――」

同じです。そんな事は言いませんよ。同じですよ。

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「御神体の前に、処分するお札を三宝に乗せて置きました処、金色の蛇が二匹棟の上を通つて入つたと言うので御座いますが、龍神さんの御神霊が昇天されたのでしようか」

それじや、あべこべだ。棟から入つて来たんでしよう。お札の中から出たのなら昇天したと言う事もあるが、そこから、入つて来たと言う事は、意味がお札とは関係ありません。

「御神前に半年程置き――」

処分して良いですよ。

「何処で致しましたら――」

庭が良いですよ。唯、稲荷様丈は一寸違います。稲荷様以外はそれで良いですよ。今迄のお礼を言つて、お帰り願つて――それで良いですよ。

「先祖代々の稲荷の小いさいのを御神前の側に置いて居りますが――」

良いでしよう。いずれは庭にお祀りするのが本当なんです――狐わね。此処(座敷)は人間の住いですからね。ですから、其処に入つていると言う事は嘘なんです。狐は四足ですからね。だから外が本当なんです。

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「十八歳の娘で御座いますが、白ナマズで、十三歳の時横腹に白いアザが出来、十日間で上半身が真白になり、衣服を着て見えない処は真白で、後頭部も白く、十一月上旬に、浄霊していると、ゲツプが出、霊的と思い審神致しますと、白龍が出て来て動作によつて解りました事は、三十年前の罪で白龍になつた。途中二、三回は生まれ変つたが、罪の為に現在こうなつている。お救い戴くべく、因縁によつて憑つた。祠を作り祀つて居ります。来年一杯に治ると言う事を言つて居りますが。そんなに短期間に治るもので御座いましようか」

そう言う龍神が――今の話の様な事はあり得べき事ですよ。それは嘘じやないだろうが、何時治ると言う事は――はつきりした事は、龍神にも分りませんよ。いずれは治りますがね。時ですね――それは一寸分りません。

(垂五号  昭和二十六年十二月二十五日)