地上天国第36号  妙智之光  講話集

昭和二十七年五月二十五日

【お伺】芸術家や芸術鑑賞力のある人は、一般的に言つて曇りが少い訳でありますから、本教へ導き易い訳で御座いましようか。

【御垂示】そういう意味も確かにあるが、生れつきそういう素質の為もある。斯ういう人は霊統的に上魂の持主である。併し芸術的に導く事によつて下魂の人も漸次向上するものである。私が芸術を奨励するのはそういう理由の為である。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】去る二月十八日の「ジヤパン・ニユース」紙上に要旨左の通りの記事が出ています。

「北極専門家であり又ヴアーモント大学総長兼ニユヨーク州立大学総長であるウイリアム・カールソン博士は火曜日夜、クリーブランド医学図書協会に於ける講演並びに記者会見に於て、左記の通り語つた。

“北極の氷の頭が驚くべき且つ解明し難き速度を以て溶けつつあり、為に海岸水位を上昇せしめ、海港を水浸しにせんとする恐れがある。此溶解の為に大結果を生ずるには何百年かかるであろうが、今半世紀間に於ける溶解速度は非常に速い。又ノルウエーとアラスカの氷河は、五十年前に較べると僅か半分の大きさになつた。スピツツベルゲン近辺の気温は大いに変化した為に、年間に於ける航行可能期間は三カ月であつたものが八カ月に延長されている」と。

処が予て明主様より

「今後科学者が解明出来ないでマゴツク処の天文現象自然現象が起つてくるかもしれない」という御示しを戴いています。

此の報道記事に就いて御垂示を賜わり度く御願い申し上げます。

【御垂示】地球上、北極南極の氷は、段々溶けて、将来は人類の住む土地が殖えてゆくのである。此理由としては、地殻が収縮するので海面が低くなるから、各河川が浅くなつて干いて了う虞れがあるので、その水を供給する為である。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】朝夕御神前並びに御仏壇に礼拝の場合、御仏壇には命日以外善言讃詞を奏上しない様に再三御注意を頂いて居りますが、入信日浅くして御神体並に御屏風観音様の御奉斎の御許しを得て居ない場合、朝夕御仏前へ善言讃詞を奏げてはいけないので御座いましようか。又御屏風観音様のみ御奉斎させて頂いて居る場合は如何で御座居ましようか。

右謹んでお伺い申し上げます。

【御垂示】光明如来様を御祭りして、規定通りすべきである。御屏風観音様だけで短期間ならいいが、長くそのままにしておくと、祖霊が気に入らないから、御気づけをされるから、一日も早くしなさい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】謹んで御伺い申し上げます。

昭和二十一年一月十八日初めて明主様より御浄霊を頂きました節、私儀には「傍系にあたる先祖で胃癌で死んだ祖霊が憑依して居る」との御言葉を頂きましたが、その御言葉通り間もなく、その霊が出まして「自分は執着の為龍神になつているから是非祭つてもらい度い」との事、早速お伺い致しました処「三休明神と命名してお祭せよ」との事で御座いまして、御指示の通りにお祭り致して居りました。処が其の後父が帰幽致しました関係で山口県萩市の寺院(天台宗にて南明寺と申します。右の祖霊はこの寺の中興の祖と云われている三休和尚の霊で御座います)を後任住職に譲る事になりましたので現在の住所、島根県出雲市大津町に転居致したので御座います。

三休明神のほこらは南明寺にそのまま置いてあるので御座いますが、その後、地理的にも亦時間的にも、仲々南明寺まで行つて三休明神の月並祭をする事が出来かねて居りまして、どうもそれが最近気にかかつてなりません。

右三休明神は現住所の方へ、おうつりを願つてお祀りすべきで御座いましようか、何卒御教示の程お願い申し上げます。

【御垂示】勿論そうしなさい。それでなくては龍神さんは救われないからで、急いでるから一日も早い方がよろしい。現在の仏界では、最早救われない為である。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】私共一家全部入信致しまして、光明如来様は昭和二十五年二月御奉斎、同年五月に屏風観音様御奉斎、同年九月大光明如来様御奉斎致しまして御道の御用をさせて頂て居る者で御座いますが、入信前御祭りしてありました御神体は如何処置致しましたら宜敷う御座いましようか。御伺い申し上げます。御神体は宇佐八幡宮、朝見神社(氏神)早吸日女大神、車折神社の四体を一つのホコラに入れて神棚にそのままにしております。又、応召中親戚、知人等より寄せられた御守(清水観音、石鉄山、朝見神社、観音寺、明治神宮、宇佐八幡宮、熱田神宮、阿蘇神社、広瀬神社、春日神社、鵜戸神宮、八坂神社、杵原八幡、諏訪神社、尺間神社、成田不動等)も妻が入信前持つて居た御守り(千手観音、法華経の巻物、生目神社等)と共に神棚に置てありますが、此の御守りの処分方は如何が致しましたらよろしう御座いましようか、御伺い申し上げます。

【御垂示】御神体も御守も全部一箇所へ纒めて御祭りをし、勿論饌供もし、今迄の御礼と共に光明如来様を御祭り致しましたから、元の御座へ御還り下さいと丁寧に言上して焼き捨てればよろしい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】私は田村家を相続せねばならぬ身分でありながら、大正二年(四十年前)廿六歳の時、家を妹に譲つて郷里を出て親方の仕事(鍛冶屋)を引きつぎました。(親戚一同承諾の上です)

当時寄留が八釜しい時代であつた為に、辺見庄蔵(母の妹婿)の弟として仮に入籍をして五年目に分家致し、辺見を名乗つて三十五年間現在の処に住んで居ります。(庄蔵氏の宅を本家と言つて今尚つづいています。)

最近、実家田村家の方がほんとうの姓であり、両親を始め御先祖様がなつかしく、妹に家を譲つて立派にやつてくれて居りますが、先祖代々之霊位としてお祀りする時、矢張り辺見家を主と致すべきか、実家の田村家を主に祀らせて戴けばよいものでございましようか。御垂示の程、謹んで御願い申し上げます。

【御垂示】辺見家を主とすべきであつて、田村家を祀つても差支えない。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】私は昭和廿一年秋入信させて戴き、御屏風観音様は廿二年の春、御神体は同年秋御奉斎させて戴いている者でございます。

廿四年の春、僅か三日の腹痛で母親(信者)が死去致し、そのふた七日の夜、突然腹痛を戴きました。(死亡した母と同様の症状)十日間程苦しみ、とうとう周囲が気をもみますので注射を打ちました。それ以後毎月一回位の割合で、腹痛の御浄化を戴き、四カ年間つづいて居ります。胃部の激痛で一週間か十日位痛み続けます。痛みがやむと、誠にあつさり平常の元気にかへります。初め三、四回医師の診断を受け注射を打ちました。然し腹痛には何の反応もなく、申訳なさにやつと気づかせて戴き、御わび申し上げて以後一切やめて居ります。腹痛が始りますと、右肩が大変こつたようになり、多少の痛みを感じます。

私達が至らぬ為か、私の妻が度々母の夢を見ます。本年一月十三日には、母の体一面紫色にはれて「これでもか、これでも解らんか、薬毒だよ、々々々々」と言う様な、きつい夢を見せられました。

御守護に依り、最初の様な猛烈な痛みはございませんが、四年間と言う可成り長い間、殆んど同じ様な腹痛を繰り返えして居りますので、何か霊的ではございませんでしようか。若し霊的ならば如何させて戴けばよろしうございましようか。又他に何か間違いでもございましようか御教えの程謹んで御願い申し上げます。

【御垂示】薬毒である。此人は肩から背中に固まりがあるから、其処を気長に浄霊すれば必ず治る。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】一、昭和十八年十月  鼻茸手術、大出血後衰弱甚しく、約八カ月発狂状態になりました。

一、同十九年七月  脳病院にて半年治療し、約四年間は大体良くなつて居りまし  た。

一、同二十三年三月  狂暴性になり「カツカツ」と奇声を発し、水を吐く様な状  態甚しく、家人他人の見境なく暴行を加えます。この頃より本人は少し気分が  良いとお大師さんや種々の神様に一人でお詣り致しますので、本人の希望と思  い親も種々の信仰を致しました。

一、同二十六年七月  本教のお道を知り、母がお守様を頂き、同時に屏風観音様  を御奉斎、他家に嫁ぎし姉も共に入信させました。

一、同二十六年九月  本人入信し、お蔭を頂きまして大分良くなりました。一、同二十七年二月  光明如来様を御奉斎。約一カ月後またもや狂暴性になり、  家人に暴行を加える。(特に母)

一、同二十七年三月二十七日  勿体なくとも、光明如来様に手を掛けて引破り、  仏壇をも覆し、其後も相次いで仏壇を覆し、最後に祖母の位牌をばらばらに壊  しましたので仏壇を階下に降しました。四月十四日頃までは引き続いて母に暴  行を加えて居りましたが、その後は大分落著き、寝る時が多くなりました。一、家は元真言宗を信仰致して居りましたが、今より六十年前、曾祖父が黒住教  に転向し、二十六年三月より(本教入信前)病床の祖父承知の上、御仏壇には  断りなしに元の真言宗に復帰しました。

一、昭和七年頃までは、家運とても良かつたのですが、家の裏の榎の古木を切  り、そこに炊事場を建ててよりだんだん家運が傾いて来ました。

一、十八年十月  兄が輸送船沈没により水死しました。その兄が炊事場より這入  つて来る夢を、家人が三人共見、此の時より家人が相次いで二人死亡しまし  た。猶遠い親戚にも古木を切つてより後に発狂して死亡した者がございます。一、父及び兄夫婦はお道の事が判らず未入信で、兄夫婦及び子供等は危険につき  別居させています。

現在では御守護により落着いております。

イ、本人の発狂は何が主因となつて居りましようか。

(古木と何か関係がございましようか)

ロ、勿体なくも光明如来様を破り、また仏壇を覆えすのは何ういう訳でしよう  か。

ハ、今後如何様にさせて頂いたら宜敷うございましようか。

右謹みて御垂示の程お願い申し上げます。

【御垂示】直接の原因は鼻茸手術の為である。鼻茸手術は非常に恐ろしいもので、酷いのは気が狂つて死ぬ人もある。榎伐採の為木に住つていた木龍の祟りもある。併し手術の方は今更仕方がないが、木龍の方は、庭の成可清い処へ小さくともよいから榎を植えて、光明如来様に木龍がそれへ移るように御願いすればよろしい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】昭和廿一年以来家族全員入信させて戴き喜んで居ります一家で御座います。

昨年十二月末、父が下痢の御浄化を戴き、九十日余続きました。其間三、四日下痢の止つたことが二回ございました。其うち、胃の下部が時折高くふくれて何んとも言い様のない苦痛を感じます。御浄化を戴くと、グヅグヅと低くなり、又高くふくれて参ります。

其頃から食欲が衰え、やせて来ました。

三月三日、中教会にお詣りさせて戴き、会長先生の御浄霊を戴きました。五日程お詣りさせて戴き大変気分が楽になり、少々仕事も出来る様になりましたが、食欲はすすまず、胃部の高くなるのが日一日と回数を増し、モゴモゴ動くようになり、気持が大層悪く、食事がいよいよ進まなくなりました。胃部のふくれは其ままで移動致しますし、右の方も大変高くふくれて参りました。御飯等は殆んど食べられずおかゆの汁、卵、ミルク等を少しづつ食べて居ります。

腹の空いた時は、ふくれた高いものが割合低くなり、モゴモゴも致しません。又横に寝るとモゴモゴ動くのが少く、食後と上向に寝るとモゴモゴが強く、苦しみも大きうございます。

四月十四日頃から便秘致し、益々食事が進まず、胸がムカムカつかえて居りました処、廿日の夕方、洗面器(直径六寸、深さ四寸位)に殆んど一ぱい一度に嘔吐致しました。其後暫く胸も腹も共に楽になりましたが、又直ぐ元の通りに苦痛が増し、食事も戴けません。

然し御守護に依りまして用便も一人ですませ、入浴も毎晩のようにやつて居ります。又食べる味も、煙草の味も少しも悪くございません。従つて気力も仲々元気でございます。

如何なる御浄化か、如何させて戴けばよろしうございましようか、謹而御伺い申し上げます。

【御垂示】原因は薬毒で、それに悪霊が邪魔しているのであるから、割合長くはかかるが、治るから心配しないでよい。よく神様に御願いし、御神書を読むようにしなさい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】信者羽床正利二十二歳(最近入信)は五、六歳頃より左足大腿部より足首迄の後側に卵大の固結二箇、小指程の固結四、五箇出来、何等変化なく、今日に至つて居ます。労働後若干痛みを感ずる程度ですので放任しておりましたが、四、五年前より種々の治療を致しました。足首の小さい固結一箇を手術除去致しましたが、又もと通りになつてしまいました。

浄霊を始めましてより未だ一週間で御座居ます。特別に変化は御座いません。固結の出来る以前には薬は一切使つた事がないそうです。原因は何で御座いましようか謹んで御伺い申し上げます。

尚浄霊は熱心な信者綱川敬国(三十五)がさせて頂いて居ります。

【御垂示】親の薬毒である。根気よく浄霊すれば長くはかかるが必ず治る。出来るだけ運動する方がよい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】一昨年十月頃より左耳後より少しずつ脱髪しだし、昨年四月頃までにすつかり全頭脱髪してしまいました。其間に早くぬけた所は先を切つた様な荒い毛が生えて来て居りましたが、それも四月頃までにはすつかりぬけ、夏頃より色のない、うぶ毛が全頭に生えて来ましたが、一向にのびず、色も出ないので困つて居りました。

御浄霊は昨年十月中頃より戴き、お守様は十二月の初めにお受けして毎日御浄霊を戴いて居りますが、四月現在幾分手ざわりが荒くなり、かすかに色が出だしたかしらと思う程度でございます。

脱髪し始めました一昨年の十月には、前の年から婚約も整い、挙式を待つばかりになつて居りましたところへ側から邪魔が入り、無理に婚約を解消させられ、とても苦しんで居りましたので、それがシヨツクになつたのでは無いかとも思つて居るのでございますが、如何でございましようか。

御浄霊は主にどこをさせて戴きましたらよろしゆうございましようか。

尚お道に入るまでの治療として殺菌消毒に重きを置いて参りましたのでございます。

【御垂示】之は俗に台湾坊主という病気で、浄霊は頭を主としてすればよい。

普通は二、三カ月で治るものであるが、殺菌消毒をした為治りが遅くなつたのである。併し一、二年かかると思えばよろしい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】昨年十月十六日、私儀子供英敏(四歳)が高さ二尺位の座敷から庭に転落致しまして、その際左額面に長さ三センチ幅五ミリ位の裂傷を負いました。直ちに私が御浄霊をさして頂き、痛みも出血も止りましたが、尚念の為錦織万一教師の御浄霊も御願いしました。

四、五日経ちますと膿が出まして、一寸御浄化がありましたが、それも間もなく治り、現在では完全に癒えて居りますが、傷痕が少し低く、薄皮にて赤くなつて居ります。御浄霊は毎日続けて居ります。今後も気長に続けて居りますと傷痕はすつかり消えるで御座いましようか。

右謹んで御伺い申し上げます。

尚私儀お蔭様で御屏風様、大光明如来様御奉斎させて頂いて居ります。

【御垂示】勿論元通りに治るから安心しなさい。

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昭和二十七年五月二十五日

【お伺】加藤一重卅五歳。昭和廿一年入信、本年一月二日より痔出血が始り約五十日位続きました。大体出血が納つた二月廿四日頃より震いが来て心臓の動悸をおぼゆる様になり、御浄霊も現在迄毎日続けて居ります。心臓部の周りの毒素も漸次取れて参り、今日では大体楽になつて参りました。

現在、夜中(三、四時頃)に目が覚めますと、動悸が始りますが、之は何でしようか。

尚、三月十五日に霊媒に見て戴いた処によりますと、父の親戚関係の者で戦死した霊が憑依して居るとの事です。その霊を取つて頂いてより、一時急に楽になりましたが、その後又もとの様な状態に変り、それ以後、御浄霊の御守護に依り快復に向つて居ります。

本人は廿歳前後に胸部の打撲や風邪等にて湿布や薬剤を多量に使用致して居ります。此様な場合には主として御浄霊は何処をさせて頂いたらよろしいので御座いましようか。尚、離脱した霊には、その霊の云う通りにしてやりましたが救われて居るものでしようか。憑依した霊の実家では未だ入信致して居りませんがこの様な時にはどの様な方法を取つたらよろしいのでしようか。

尚、四月三日の夜、足部より震いが来て全身に及び十分位続きましたが、之は霊的でしようか。本人の家では大光明如来様と御屏風観音様を御奉斎させて頂いて居ります。

右御垂示の程お願い申し上げます。

【御垂示】之は貧血による霊の憑依であるから、血液が充実するに従って、憑依されなくなる。併し此死霊は救われたい為であるから、常に祝詞、善言讃詞、御讃歌を聴かせるようにすれば、それだけ早く治る。

(地天三十六号  昭和二十七年五月二十五日)