眩暈(メマイ)も多い病気であるが、医学では不明とされてゐる。然し、其原因は頗る簡単である。
原因として最も多いのは、右側延髄部に固結があり、それが眼球へ送血する血管を圧迫する為で、その圧迫が波状的の故を以て視神経が動揺するのである。次は高熱の場合、眼球附近にある毒結の浄化作用に因るので、恰度酒に酔った時や、ストーブの火に直面した時等と同様の理である。
不眠症は眩暈の原因と殆んど同一で、右側延髄部の固結に因る血管圧迫の為、一種の脳貧血を起すからである。其結果として、神経過敏症状となり、それからそれへと物を考へがちになるのである。其他脳の前部及中心部にある毒結浄化の場合もある。
(天国の福音 昭和二十二年二月五日)