(メシヤ会館に於て)
明主様には、六月十五日以来、信者は勿論、一般人の御面会も一切御取止め遊ばされておられましたが、新聞社関係より、御面会戴きたいとの再々の申込あった為に、十一月九日メシヤ会館(向って左側御廊下)に於て御引見賜わる事となった。
明主様には、御奥様御同伴、阿部執事随行されて、午後一時半頃御着き遊ばされ、御着座の後、大草管長より御挨拶あって、御引見となった。
只今のところは長時間の御引見は御許しなく、約五分程にて御退座遊ばされたが、その折賜わった御言葉を左にお伝えさせて戴く。
新聞人 私達、お会いしてお話を伺いたいと思っておりましたのですが、如何でしょう、今の日本について、何かお話はございませんか。
明主様 沢山ありますが、今は、中途半端ですから、いずれもう少したったら、ゆっくりと話します。
新聞人 「アメリカを救う」ですか、アメリカを救済するという事についての御構想を承りたいのですが。
明主様 一言いっておきますが、全部メシヤ教信者になれば、アメリカは救われますよ。
新聞人 全部がメシヤ教信者にならなければならないんですね……そういう訳ですね。
(昭和二十九年十一月二十四日)