中村氏、真山氏との御対談(完) アメリカを救えば日本も救われる

中村氏 教祖が「アメリカを救う」という本をお書きになった事が、アメリカで非常に我々の方の読者から投書が来まして、それにつきまして、東京支局としては、教祖にお会いして色色お質ねしたいと思いまして…。私共もアメリカを救うという本を拝見しましたのですが、大体健康を救うというのが目的ですか……。

明主様 そうです。アメリカ人を健康にする事です。

中村氏 それが即アメリカ、国体を救うということまで考えておられるのですか……。

明主様 国体は向うでやりますから、私は関係ないので、健康を良くするという事です。

中村氏 先程の、大統領に御守をという事は、大統領の健康を救うという事になるのですか……。

明主様 そうではないのです。大統領は世界を平和にしようとして色々しているのですが、その力になるのです。大統領は非常に正義が強いですが、つまり世界の正義を守るというのに一種の威力が出るのです。つまり、大統領の意志が思うようになるべく霊的力を与えるわけです。というのは、神様が私を通じて大統領の仕事がうまくゆくようにされるわけです。

中村氏 時に、アメリカを救うという前に日本人を先ず救わなければならないという事をお考えにはなりませんか……。

明主様 処が日本人は舶来心酔で、日本直接では駄目ですが、アメリカから来れば直ぐほれます。

中村氏 日本人は舶来崇拝者だから、アメリカを先に救えば、アメリカから逆に戻って来る。それによって日本は必然的に救われるという事ですね……。

明主様 そうです。

中村氏 強い言葉で言えば、経営手段という事になりますね……。

明主様 そうです。一つの手段です。

中村氏 併し、手段でも人が救われれば良いではないか--結果論という事ですね……。

明主様 そうです。結果論です。

(昭和二十九年八月四日)