中村氏、真山氏との御対談(完) アイクにお守を

真山氏 その為にはどういう方法をもってやられるのでしょうか……。

明主様 根本は、つまり光を人類に与えればよいのです。そうすれば善が悪に勝ちますから、人間は他人を苦しめるような罪悪は出来ない事になります。これは信じ難いかもしれないが、まずアメリカの大統領が救世教の御守をかけるのです。ですから私は、今にアメリカの大統領に御守をかけさせると言うのです。

真山氏 それが一番手取早い手段ですか……。

明主様 そうです。そうすると、マレンコフならマレンコフが、自分の目標が始終アメリカの大統領を思ってますから、そう想っているとマレンコフの想念が霊線を通じて始終アメリカの大統領に行くのです。行っているのです。そうすると大統領の此処にある光が霊線を通じてマレンコフの方に行きますから、マレンコフの方の曇りがだんだん減ってきます。そうするとマレンコフは、これは共産主義によって世界を制覇するという事は間違っている。お互いに共同で幸福を楽しむのが本当だ、という事の心になってゆくわけです。そうするとそれでよいのです。

真山氏 マレンコフにかけてはまずいのですか……。

明主様 マレンコフは今かけません。テンデ相手にならないです。それはアメリカの大統領にかけさせる方が早いです。

真山氏 アイゼンハウアーならかけますか……。

明主様 アイゼンハウアーならかけます。とに角アメリカは正義を愛する国、宗教を愛する国です。併し共産主義は宗教は嫌い、反対の方ですから、お守などをかけるわけがないです。ですから私はアメリカに救世教を大いに拡げ発展させようというのが根本です。

中村氏 我々もいろいろ考えて来ましたが、アイクにお守をかけさせるという事は考えつきませんでしたね……。

明主様 それはそうでしょう。世界を救うとしたらそれが第一着手です。

中村氏 吉田さんにかけさせるのは如何でしょうか……。

明主様 それはよいです。併しその気持になるのが大変です。

真山氏 どうしたら宜しいでしょうか……。

明主様 それは私が心配する事はないです。神様がやってますから。

真山氏 神様の意志を人間が左右するということは……。

明主様 それはいけません。私だって神様の道具です。人間の方が神様に使われるのです。

(昭和二十九年八月四日)