竹内四郎氏外との御対談(二) 私は宗教は嫌い

明主様 私は大体宗教は嫌いなのですよ。

小西氏 私はあなたのような教主にお目にかかったことがありませんね。外の宗教の教主にはよく会いましたが、大抵はコケおどしをやられたり、いきなり、「南無妙法蓮華経」と言われたりしてびっくりしたこともあります。

明主様 私はそういう異様な教主とか教祖とかいうものは大嫌いなのです。普通人と少しも違わないでいる方がよほど楽ですし、それが本当だと思います。宗教家とは言ってもやはり同じ人間ですからね。

竹内氏 私も強羅で初めてお目にかかった時は何か変な物を着てくるのではないかと思ったのですが、ケロッとしてタバコを吸われているので、それからすっかりおもしろくなってしまったのです。教主の人柄から見ても、救世教というのは、コケおどしに人をおどしたり暗い感じが全然ないところが、私が非常にいいと思うのです。

明主様 要するに宗教臭くないでしょう。

竹内氏 実際抹香臭くないですね。

明主様 私はそんなことは問題にしませんが、実際にやっている仕事が物を言うのです。それが本当に人を救い世の中の為になっていくというのならいいのですからね。

竹内氏 救世教は文化的であり、堅実味があるところがいいですね。

(昭和二十八年三月十一日)