日置昌一氏との御対談 米国医学を救う書

明主様 今ね、米国は非常に病人が多い。年々増える傾向なんだ。というのは、まるっきり嘘をやっているから、ますます増える。だから、こうすれば減るということを具体的に教えるわけだ。米国の人間が、なんと日本の生意気な野郎だと思うかもしれんが、しかし、私のいう方が本当だ。

日置氏 どういうような方法ですか?

明主様 つまり薬です。米国の現代医学は病気を治すのでなく、作る結果になっている。そこを衝いてある。それもね、ただ独善的ではなくて、本当にいろんな根本的理論から説いて、どうしてもそうである、それが本当だということを思わないわけにいかないように書いてある。例えば手術は米国で非常に進歩しているが、手術の進歩というものは医学の退歩だ。治らないから手術する、仮りに盲腸が悪いという場合、盲腸をとる。ところが臓器をとるということは医学ではない。臓器をそのままにして病気だけをとるのが本当の医学だ。まあ、こういうことだね。この点は日本の医学でもわたしの説に対して困っている。病気はもともと毒素がそこへ固まって臓器を圧迫するんだ。だから、その圧迫する毒素だけをとって臓器をそのままにしておく。そうすれば元通りの健康体になる。盲腸をとるとか腎臓をとるとか内部を手術するということは患者を内部的不具者にする。それを医学の進歩とはとんでもない。医学が進歩したらとる必要はない。医学が進歩しないからやむを得ずそういう野蛮的行為をするんだ。米国人は読んで癪にさわるらしいけれどなんともいわない。とにかく、わたしの方では、外からとれるのだから威張れる。とれなかったら、ただ理屈だけに過ぎない。

日置氏 薬も使わずに、そんなことになるというんだから、やっぱり我々常人は、奇蹟扱いするほかないですね。奇蹟なんてものの存在を、教祖さんはいつごろから信じられたのですか。

(昭和二十七年十月二十五日)