カ氏「兎に角、一つの御教えを弘めて居らっしゃって、それに就いて随分信者さんも多い様ですが、御自分の御考え通りに御教えが弘がって行くでしょうか。未だ思召している様に早くは-」
明主様「いや、思ったより以上に発展しています」
カ氏「日本国中丈でしょうか。それとも、又日本外にも-」
明主様「私の狙い処は世界なんです。それで、近頃段々アメリカからハワイなんかに弘がっているが-ハワイは未だ日本人丈ですが私の狙う処は世界の各国の人ですね。世界でも、兎に角文化の高い国から先に解らせ様と思う。そうすと、文化の低い国は自然に解りますからね。アメリカとかフランスとかイギリスとかそういう文化の高い処に之から宣伝に著手する訳です」
カ氏「その希望をお達しになる迄に、何ういう方法を今お取りになりますので-」
明主様「今、一番私の発展した動機は-何しろ発展の早いのは、宗教史上例がないでしょう。というのは二十二年八月から、ですから、三、四、五、六、七と、今年の八月で始めてから五年です。五年で三十万以上の信者があります。それで日に月にどんどん発展して行きます。何んだというと病気が治る事です」
カ氏「アメリカにも病気を癒す事が出来るお弟子さんがお有りになりますので-」
明主様「あります」
カ氏「アメリカ人で-」
明主「アメリカ人にもあります」
カ氏「やっぱり、そのアメリカ人はこちらで治して戴いて-」
明主様「そうです」
カ氏「病気を癒すという事は、神様があなたに授けて下さった御力で-それとも-」
明主様「神様です。神様が居て病気を治される。仮りに頭が痛いという処を私が斯う(御浄霊)やると治っちゃう」
カ氏「みんなお弟子さんにも……」
明主様「ですから、弟子に御守をあげます。御守を首にかけますと私の身体から御守に、霊線-光の繋がり-それは目に見えないが其人の身体から一種の光が出て、それで病気が治る。光を見る人は沢山あります」
カ氏「其御守様を拝見する事が出来るでしょうか」
明主様「見せてあげます」(阿部執事がお守様を開いてお見せになる)
カ氏「癒す御力というものがお有りになると同時に例えば頭を痛くする事もお出来になりますので」
明主様「出来ません。之は何処迄も善ですから-痛めるのは悪です。苦痛ですからね。但し、痛みを取る為に一時痛む場合もあります。それは浄化作用です」
カ氏「何ういう修行を致しましたら御守を戴いて人を治せる様に-」
明主様「修行は要らないです。只、三日とか五日-教修という、話を聞く丈で御守をかけたら治るんです」
カ氏「神様のお告げという事に確信を持たなければならないので-」
明主様「持たなくても良いです。最初から疑っても良いです。疑り抜いても良いんです。最初から疑わないという事は、己を偽るんです。何んにも信じられないものを、信じろというのは自己欺瞞ですからね。自力はないんです。神様の御力を与えられるんです」
カ氏「それでは、あなたが之ならば大丈夫、斯ういう事が出来ると御判断なされば御守をいただけるので-」
明主様「全然そんな事はないです」
カ氏「お告げを何ういう形でお受けになられたのでしょうか-」
明主様「お告げなんて面倒な事は要らないです。神様が何かやろうという事は直接私に分りますからね」
カ氏「形もなしで-」
明主様「私が感じますね、それは病気の事ですか」
カ氏「いいえ、神様がおうつりになったという、それが何ういう形で-」
明主様「一番最初は神様が私に憑ったんです。神憑りというんですね。その内に、私の此処(御腹)に神様が入って居るんです。日本語で言うと神人合一というものですね。神と人と一致して了うんです」
(昭和二十七年七月九日)