昭和二十七年六月二十二日 此日御引見の間に用意された神山荘(神仙郷内)の応接間は恰も箱根大渓谷の樹海に乗り出した船橋の如き雄大な感じのする御部屋であった。
午後二時、フランスで一番大きいパリ・マッチ誌の主筆レモン・カルティユ氏夫妻、通訳の労を執られた外務省情報文化局々員、田付たつ子女史(信者)外随員一名、阿部執事、木原常任理事、長村長生中教会長、末席の記者等二名、一同静粛裡にお待ち申し上げる事数分、明主様には御簡素な羽織を召されて御出ましになり、御挨拶を終えて一同着座する。和やかな光を含んだ空気が漂う様な感じがする。以下御対談の模様を速記によって信徒の皆様にお伝えする次第であります。
(昭和二十七年七月九日)