キリスト教と呼応する
(問)世界平和が宗教の力で実現可能ですか
(答)絶対可能と信じている。前にも述べた通り、西洋にキリストあり、東洋にメシヤあり。この二大勢力が東西相呼応して平和のために全信徒が、真面目にたたかってゆくなら必ず永遠の平和が齎らされるものと思う。いかに無神論国といえども、神の怒りに触るることは嫌だらうからネ。世界メシヤ教の教義はもちろんこの人類永遠の平和希求に根をおいていることは申すまでもない
(問)世界の何処かになんらかの反響がありましたか
(答)既にあった、先般渡米した参議院議員の中村嘉寿君からも数日前ワシントンから便りがあった。本教機関紙の『光』が同胞のあいだで大モテだったようだ。自由に交通が許されるようになったら『救世』も大いに海を渡って普及されるであろう。また岡本米蔵君という人も、本教の出版物を飜訳して出したらあちらでは大変なセンセーションを巻き起すだろうといっている。アメリカでも最近バハイ教という新興宗教が非常な勢いで発展しているという。キリスト教ばかりでなくいろいろな宗教がやはりアメリカ人間で信仰されているわけである。だがいづれも迷信的なところは少しもなく至極合理化された教義にのっとっているらしい。しかもなんらの圧迫もないから良心的に自由な活動ができる。本教のごとき現実を対象とした宗教も必ずやアメリカの人達にも理解できる時がくると思う
(問)本教の『おかげばなし』があまり多すぎるので疑念を持つ人が一部にあると聞きますが
(答)いや相当各方面で疑念をもってあれを一々戸別訪問して調べた向もあったらしい。ところが全部が真実で、なんらの粉飾もないので、すっかりびっくりしている様子である。こちらではあのおかげばなしが、あまりにも多く殺到するのでその処理に困っているわけで、現在掲載しているのはホンの一部分で、大半は『ボツ』にしている。そのため信者から何故『ボツ』にするかと苦情がきて弱っているところだ。まさにあれは御利益の真実を告白する生きたバイブルであり、先日やって来た毎日の或記者は『どれを調べても一つのウソもなく、まさにあれは廿世紀の聖書だ』といっていた。大新聞の記者はウソも書かないだろうし、お世辞も云はないだろうからネ
(昭和二十五年三月十一日)