新春熱海炉辺談 霊界明るくなる

光明の兆あらわる

記者「講和会議の空気が濃くなり、日本のことしの年まわりは相当希望的のようですが、大先生の御意見は如何でせうか」

大先生「いゝ年でもあり、悪い年でもある。霊気が変って霊界が明るくなったから、それに伴い光明の兆がハッキリ出ている。その代り悪の世界は衰亡の一途を辿るであろう、善事のために努力すれば必ず報いられるが、悪事を働けば直ぐシッポがばれる。つまり霊力によって悪の発見が早くなったのである。悪人の大掃除時代、これがことしの日本の肩に課された負担である。掃除されても、塵埃箱に捨てられぬぐらいのゴミならまだいい、精々、役立つゴミ程度までになっていないと大変だ。この意味において悪人共には悪い年まわりといえるのである」

(昭和二十五年一月一日)