肺臓癌

肺臓癌は、最も恐るべき症状であって、然し極稀ではある。此病気の多くは、肺臓そのものに癌が発生したのではなく、他部に発生した癌が漸次移行して、肺臓を犯すといふのが普通である。肺臓癌は肉食多量が原因で、肉中に含む一種の毒素によって血液が濁り、それが肺臓内に溜り、一旦硬度の腫物となるが、浄化作用によって逐次喀痰となって出る。

然し此病症は性質が執拗で長くかかるのは勿論である。原因は菜食不足の為であるから、菜食を多く摂るだけで全治するのである。何よりも肉食多量の西洋人に多いにみても肯かれるであらう。