百日咳であるが、此原因はヤハリ出産前母の悪露を呑んだ為で、それが一旦吸収され保有してゐたものが、時を経て浄化によって出るので、何よりも此病に限って、猛烈な咳と共に、必ず泡を吐くのである。そうして百日咳の特徴は、咳する場合必ず息を引く音がするからよく分る。つまり右の泡を出し切る迄に百日位かかるから、その名がある訳だが、浄霊によれば発病後間がなければ三週間位かかり、最盛期なら一週間位で全治するのである。そうして本病の軽症とは最盛期であり、重症とは発病初期である。最盛期か否かを見別けるには、咳が後へ引くやうになれば最盛期である。
急所は胸が第一、背中が第二、胃部が第三と見ればいい、即ち其辺に泡が固まってゐるのである。此病はよく肺炎を起し易いが之は咳を止めようとするからで、溶けた泡が一旦肺に入り、咳によって出るのが順序であるのに、其咳を止めるから泡が出ず肺の中へ溜り固まるので、溶かす為の高熱が出る。それが肺炎であるから、言はば百日咳だけで済むものを、誤った方法が肺炎といふ病を追加する訳である。
〔浄霊箇所〕
急所は胸が第一、背中が第二、胃部が第三と見ればいい
百日咳(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
小児病(文明の創造 昭和二十七年)