百日咳

此病気も麻疹と同じで、生れながらに有する一種の毒素の排除作用であります。 百日咳とは、治癒迄に百日かゝる意味で、それは毒素の排除に百日の日数を要するのであります。その毒素といふのは、患者が猛烈な咳又は嘔吐によって排除される白い泡の如きものであります。
普通の咳と百日咳との異りは、百日咳の方は後へ引く癖と、咳が深刻で持続性である事であります。
本療法によれば驚くほど容易に治癒するので、軽症で三、四回、重症で十日以内で全治するのであります。そうして本病の軽症とは最盛期であり、重症とは発病初期であります。最盛期か否かを見別けるには、咳が後へ引くやうになれば最盛期であります。(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)