子宮内膜炎であるが、之は子宮の内壁にカタルが出来る。つまり毒素が下降して、子宮内壁から排除されやうとする湿疹のやうなものであり、今一つは下降毒素が内壁の粘膜を刺戟し、カタルを発させるので、どちらも気長に放っておけば必ず治るのである。
処が滑稽なのは、此際よく掻爬(そうは)をするが、之は何にもならない。といふのはホンの一時的の効果で、毒素のある間は後から後から汚すからである。之に就て私はいつもいふ事は、子宮掻爬は歯糞を除るやうなもので、物を食へば直きに汚れると同様で、それも歯を磨く位の簡単な事ならいいが、婦人として最も羞恥の場所を指で触れさせるのであるから、断然廃めた方がいいと思ふ。
此病気は、子宮の内壁に炎症を起すので、一種の不快感を催す。原因は、白帯下中にある毒素が粘膜を刺戟するからである。根本としては、白帯下と其毒素を解消しなければ治らないのである。本療法によれば一週間乃至一ケ月位で全治する。
〔浄霊箇所〕
下腹部、鼠径部、背面腎臓部
子宮内膜炎(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
婦人病(文明の創造 昭和二十七年)