子宮癌

子宮癌であるが、真症は滅多にないもので、普通医師から子宮癌の診断を受けた者でも、殆んど癌ではなく、子宮外部に溜った濁血の塊りである。そうして医学では更年期以後出血がある場合は、先づ癌の疑ひを起せと言はれるそうだが、私の経験上此説は誤りである。何故なればその年頃癌と診断された患者を、今迄幾人も浄霊したが、間もなく大量の出血があり、癌とされてゐた手に触るる程の塊りも消散して了ふからである。之によってみても子宮癌と診断された患者は、殆んど経血の古い塊りと思へば、先づ間違ひはあるまい。之等も医学が今一層進歩したら必ず分る時が来るに違ひない。

此病気は割合多く、治療困難とされている。症状としては、子宮部の痛み、出血持続、悪臭の白帯下等である。原因は、子宮の外部に溜結した毒血と水膿が、時日経過によって濃度を増し、化膿性となって子宮の内壁にまで侵入するのであって、此点胃癌の経路と同一である。

本療法によれば、驚異的に容易に治癒するので、軽症で一週間位、重症で三週間位と思へばいいのである。但し治療の場合、多量の出血をする事があるので、予め患者に言明してをく必要がある。そうして出血がある程速く治る。然し末期で衰弱が余り甚しいのは治療困難である。何となれば癌腫溶解迄生命が保てないからである。

〔浄霊箇所〕
下腹部、鼠径部、背面腎臓部

子宮癌(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
婦人病(文明の創造 昭和二十七年)