蜂窩織炎・丹毒

之もよくある病気ですが、之は床屋等へ行って、剃刀で傷つき、そこから黴菌が入って起るとされております。無論そういふ事もあるでせうし、そうでない事もあるでありませう。やはり浄化作用の為「潜在的に保有する毒素」がそういふ機会によって誘発され、排除されるのであります。此病気は、最初顔が脹れる。ひどくなると身体の方まで脹れ、尚進むと睾丸まで脹れる事があります。又高熱の為衰弱するのであります。衰弱をしない内、本療法を行へば訳なく治ります。半身位迄脹れた時ならば五、六回、顔だけが脹れた程度なら二、三回位で治ります。

此際氷冷其他の療法によって、浄化作用を停止せんとする時は生命の危険を来すのである。

(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
(医学試稿 昭和十四年)