寸評 (光新聞一号)

本教団は「光」とい週刊紙を発行する事になった 之は活字の攻撃に対する活字の防衛だ 活字の戦争だ 鉛の弾丸は危いが鉛の活字なら安全だ 所謂安全戦争ともいえるね

吾団を迷信邪教だといふのは迷信邪紙か

今度の選挙で 共産党が景気がよかつたのは 暫くおとなしくしていたからだ

キリストにサタン 釈迦に醍婆 観音教団には何ぞ

信仰によらないで 人心を改善する事が出来るとしたら それは大魔術だ

悪魔曰く 善人位うるさい奴はない俺の邪魔をするのはいつも善人どもだ

政府の援助を得なければ仕事が出来ないといふ意気地なしが多過ぎるよ

天は自ら助くるものを助くとさ

御光様出現によつて 闇屋共大恐慌

木と紙の家を建てて 火事で焼けないような発明は出来ないものかな

懐手しながら 白足袋でシャナリシャナリ それで天下をとつた喰えない吉田さんではある

もと小間物商人トルーマン氏が 大統領になつたとは羨しい大学出でなくては大臣になれないといふ日本に比べて

ドブロク密造 ヤミ煙草 カストリ麻薬テモウルさい世の中だ

宗教は老舗にかぎる 新店はみんな迷信邪教

社会党を没落さした社会主義

(光新聞一号 昭和二十四年三月八日)