寸鉄活人 (栄光百三十五号)

考えてみると、今は虫の天下だね

米の減産も虫の為、結核蔓延も虫の為、役人の腐敗も腹の中の虫の為、だから斯んな虫は残らず焼いて灰にして了えばいいんだ、火素でね-誰だ、虫ケラ人間は石油をブッカケて焼きましょうかと訊く奴は

日本は何と広い塵溜である事よ

アッチにもコッチにも蛆虫が一杯で、どうする事も出来ない有様、処が之を掃除する奴が、ヤッパリ虫なんだから始末が悪いよ

仕方がないから片ッ端からみんな撮み上げて、火素で焼いて了うんだね

だからメシヤ教は塵芥焼却会社で、信者は塵焼人夫なんだよ

シッカリ頼むぜ

(栄光百三十五号 昭和二十六年十二月十九日)