寸鉄活人 (栄光百三十四号)

日本の農民、今や全国一面の農地を戦場とし、総動員で大戦争をやっているが、敵はウンカの如き大軍を以て押寄せ来り、今や敗北に垂んとするという味方の情報を聞いて、吾晏如たる能わず、今直ちに援軍を送らんとす。さすれば勝算歴々たるなり。而して敵の大軍とは害虫軍にして、援軍とは自然栽培なり、豈快ならずや。(自観著 農村戦記の一節より)

近頃の御役人の腐敗さはどうだ、まかさ石炭酸やクレゾールをブッ掛ける訳にもゆくまいから、素晴しい消毒薬を教えてやろうか、知れた事さ、メシヤ教製薬会社一手販売の、蒸溜水じゃない浄霊水なんだ

之を頭からブッ掛けたが最後、みんな溶けちゃうよ、だが慌てちゃいけない

虫だけなんだから、大したもんだよ

之が本当の神薬ちゅうもんだ

サア神薬大安売イラッシャイラッシャイ

拙者をワンマンと言った人があるそうだが全くそれに違いない

全人類のね--アア、いい気持だ

大いに御馳走してやるよ

(栄光百三十四号 昭和二十六年十二月十二日)