日本の農民、今や全国一面の農地を戦場とし、総動員で大戦争をやっているが、敵はウンカの如き大軍を以て押寄せ来り、今や敗北に垂んとするという味方の情報を聞いて、吾晏如たる能わず、今直ちに援軍を送らんとす。さすれば勝算歴々たるなり。而して敵の大軍とは害虫軍にして、援軍とは自然栽培なり、豈快ならずや。(自観著 農村戦記の一節より)
近頃の御役人の腐敗さはどうだ、まかさ石炭酸やクレゾールをブッ掛ける訳にもゆくまいから、素晴しい消毒薬を教えてやろうか、知れた事さ、メシヤ教製薬会社一手販売の、蒸溜水じゃない浄霊水なんだ
之を頭からブッ掛けたが最後、みんな溶けちゃうよ、だが慌てちゃいけない
虫だけなんだから、大したもんだよ
之が本当の神薬ちゅうもんだ
サア神薬大安売イラッシャイラッシャイ
拙者をワンマンと言った人があるそうだが全くそれに違いない
全人類のね--アア、いい気持だ
大いに御馳走してやるよ
(栄光百三十四号 昭和二十六年十二月十二日)