寸鉄活人 (栄光百二十一号)

今の世の中はあんまり汚なくて溝泥のようなんで、その中でウヨウヨしている人間共は、鰌(ドジョウ)と同じなんだから、拙者は片ッ端から救ってやるんだよ、之が即ち鰌掬(ドジョウスク)いの唄と踊りなんだ、アラッ エッ サッ サッ

尺鉄殺人罪が後から後から出る世の中に、拙者は寸鉄活人なんだから偉いもんじゃろう、処が寸鉄も使わないで、目に見えない屁のようなもので、人を活かす術が即ち御浄霊で御座るんだから、アナ有難や、アナ嬉しや、あな不思議、アナ大変や、アナだらけの医学をホジリたや

大抵な事は止しだ(吉田)といって逃げるワンマン首相、今度ばかりは気(キ)を入れたと見えて、ヨシ、キダと請合ったんだとさ

○○○は嘘の吐き放題で威張っており、○○は正直でビクビクしている、公僕が王様で、人民は奴隷とすれば、自由主義封建国家という訳だが、之は日本じゃないんでもないんでもない、もう一つないんでもないんでもないよ

(栄光百二十一号 昭和二十六年九月十二日)