寸鉄 (光新聞四十四号)

お釈迦さんよ貴方を虐めた提婆族を今度こそ片付けますから御安心下さい、といふとお釈迦さんニヤリニヤリ

読売新聞よ、君は本教宣伝に熱心だから、今後本教の宣伝係に任命するよ、どうだ、有難いだらう、但し、給料はユスリの手から渡すよ

今の世の中は尻の穴の狭い奴が多過ぎるよ、之をヒロげるには先づ寸鉄だね

屁のような事に右往左往する奴が多過ぎるよ、風に吹かれたカンナ屑のやうに

虫ケラ、ゴミクタ、ガラクタ、蛆虫、糞蠅等々の肩書を、観音様が除って下さるんだから有難いね、それからが本当の人間様だよ

虱のような汚い奴や、蚤のような血を吸ふ奴、ダニのようにしつっこい奴がタカって来るんだから、やり切れないよ、今に火素で焼き殺されるんだから可哀そうでもなんでもないよ

神様が、少し大きな事をし始めると、虫ケラ共が騒ぐ事、騒ぐ事、恰度蟻の中へ煙草の吸殻を落したやうに

本教のアラ探しに、鵜の目鷹の目の奴は鳥族だね

提婆族、サタン族、パリサイ新聞等が本教めがけて何れも手に空ウソの大砲、活字の機関銃、二枚舌の剣、毒ガスじゃない毒舌を揮ひ、法螺貝を吹きつつ、ノンノンズヰズヰ征めたてて来るので、光の一弾を放ったら雲散霧消屁の河童の如く消えて了ったのである(之は、自観戦記の一節)

(光新聞四十四号 昭和二十五年一月七日)