寸鉄 (光新聞四十号)

読売紙、しきりに神様に向って喧嘩を吹っかけるとは、腕白坊ちゃんのオイタだね

読売紙殿、悪役御苦労で御座る

読売紙は観音教財閥という、とすれば今に森脇宗教なんていうのも出来るだろう、とすれば読売記者は角兵衛獅子のように逆立してるんだね

病気の治らない方が科学的で治る方が非科学的なんだから、僕は今、火で物を冷し水で物を焼く方法を発明中だよ

要するに、本教の発展をヤキモチを妬くんだから、本教は先づ宗教界の色男だね、と思って自惚れてゐるよ

カミ様とカネ様とどっちを拝むかと訊いたら、両方拝むのだという此欲張り野郎

ウソつき、毒つき野郎が運のつきとなったので、びっくり仰天尻餅をつき、今にペコつき、腰つき、あやまりに来るだらう

文芸春秋には、本教の資産五十五億と出てゐる、成程これをみたユスリどももじっとしてはいられまい

読売は本教を伏魔殿という、確かにそうだ、悪魔から神様を見ればねえ

弁護士に関する問題をデカデカに扱ふほどに、本教には書く材料がない事を、天下に示してくれる読売紙ではある

時々読売紙が、本教を新聞へ出してくれるので退屈ふさげになるよ、これからもチョイチョイ頼みますよ

(光新聞四十号 昭和二十四年十二月十七日)