著述編

明日の医術

守護神

人間の善悪を解く場合、霊的方面から解釈する時、守護神なるものを説く必要がある。守護神又は守護霊といひ、読んで字の如く、人間を常に守護してゐるものである。人間が此世に生れてくるといふ事は、神からの受命による事は曩に説いた通りである。此神から受...
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神と悪魔

私は、神と悪魔に就て説いてみるが、之は洵に大胆極まるものと思ふ。何となれば人間は人間であって神ではない。又同様な意味によって人間は悪魔でもない。従而人間は飽迄神たる事も得ない代りに、悪魔たり得る事も出来ないのである。ただ一時的神に等しき想念...
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兇党界

兇党界とは悪魔の世界であって一名邪神界ともいふ。此団体は常に正神と対抗してゐるのである。神の方に八百万あるやうに、悪魔の方にも八百万あるのである。そうして正神は此世界に善を行はんとするに対し、邪神は悪を行はんとし、常に相対峙してゐるのである...
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龍神界

龍神などといふと、現代人は荒唐無稽の説となし、古人の幻影的作為の産物と想ふであらうが、決してそうではないのであって、全く実在するものである。それに就て私の体験をかいてみよう。私が宗教や霊の研究に入った初めの頃である。或日、精神統一をしてゐる...
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天狗界

天狗界は大体、各地の山嶽地帯の霊界であって、天狗なるものは、それぞれの山の守護としての役を司ってゐるのである。又名山などで、高級な神霊を鎮祭する所では、その神霊の下にあって、山に関する種々の業を司ってゐる。天狗界にも上中下の各階級があるのは...
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顕幽の関係

抑々人間が死と共に霊界に往くや、天国、極楽、中有界、地獄の何れかに帰属する事は既に説いた通りである。それに就て何れに往くべきやは、死の直前の状態そのままが持続するのであるから、それによって自ら行先の見当はつく訳である。それは死に際会し何等の...
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霊界の構成

そうして天国、八衢、地獄を通じて最も顕著なる事は光と熱による差別である。即ち天国は光と熱の世界であり、地獄は暗黒と無熱の世界であって、八衢はその中間であるから丁度現界と同位である。故に最高天国即ち第一天国に於ては光と熱が強烈で、そこに住する...
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霊界の審判

抑々人間は、現世に於て各々その与へられたる天職使命を完全に遂行すべきであるに拘はらず、大多数は事物の外観的方面のみをみて判断し、目的の為に不知不識悪に属する行為も敢て為すので、それが長年月に渉るに於て、相当の罪穢となって霊体に曇が堆積するの...
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輪廻転生

前項に述べた如く、人間は生き更り死に代り何回でも生れ替ってくるのである。然らば一体、人間死後誰しも往かなければならない霊界とは如何なる処であるか、私の研究によって知り得た事を書いてみよう。先づ、霊界とは如何なる処か、それは眼にも見えず手にも...
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再生

人間の再生には非常に遅速のあるものである。そうしてその再生の遅速は如何なる理由に由るかといふに、それは其人の意志に由るのである。例へば、死に際し現世に執着をもった者ほど早く再生するのであるが、然し、之は結果が良くないのである。何となれば、霊...