著述編

明日の医術

病気と霊 六、カリヱス

カリヱスには脊髄カリヱスと肋骨カリヱスの二種あって、前者は、脊髄に毒素固結し、それが為、脊柱が彎曲するのであって、即ち傴僂(セムシ)となるのである。医療に於ては発病の場合、脊柱の彎曲を防ぐ為、胴体にギプスを嵌め、仰臥させ動く事を禁ずるのであ...
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病気と霊 五、胃癌

此病気も真症と擬似と両方ある。真症は霊的であるからそれを書いてみよう。此病気は胃部に固結が出来るのであって、初めは気のつかない位の小さなものが漸次膨大して終に拳大又はそれ以上に及ぶものさへある。そうして右の固結が胃又は幽門を圧迫するので食欲...
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病気と霊 四、小児麻痺

此病気は、真症の小児麻痺と擬似小児麻痺とあるが、医学ではその区別を知らず混同してゐるのである。真症小児麻痺は、その原因は霊的であってその殆んどは脳溢血で斃れた死霊が憑依するのである。従而、その症状は脳溢血的症状であって、言語不能、涎を垂らし...
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病気と霊 三、癲癇

癲癇は、精神病と同じく霊的ではあるが、唯だ異なる所は、癲癇の方は一時的発作的である事と、その症状が人により頗る多種多様である事である。そうして癲癇の方は其殆んどが動物霊ではなく人霊であって、稀にはそれに動物霊が、複数的に憑依してゐる事もある...
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病気と霊 二、精神病

精神病は全然霊的病気である。然し乍ら、発病の動機は、肉体的病気の誘引による事が多いのである。それは、精神病の最初の発生は、例外なく不眠が持続するにあるといふ事である。不眠の原因は、曩に説いた如く、右側延髄附近に溜結せる毒素が第一原因であって...
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病気と霊 一、肺結核

医学上、結核は黴菌の伝染に因る事は何人も疑を挿まぬまでに鉄則となり、常識となってゐる事である。然るに私の曰ふ所は、結核は黴菌による感染ではなく誤れる医療と、今爰に説かんとする霊的原因の二つによるといふ事である。そうして、結核発病に就て、或特...
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病気と霊

病気は浄化作用であるといふ事は詳細説いた通りであるが、茲に、霊に因る病気も相当多い事は軽々には出来ないのである。従而、専門の治療士は固より、何人と雖も自身の健康を保持し、家庭の平安を得んが為には、一応は知っておかなければならないのである。又...
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怨霊及び地縛の霊

世間よく怨霊といって、昔から稗史(ハイシ)や伝説等にいろいろあり、恐ろしきものとなってゐる。そうして怨霊とは怨みの霊がその復讐として、当事者又はその子孫に対し、危害を加へようとするものである。之等も決して想像や仮想的なものではなく、実際にあ...
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神憑り

神憑りに就ては大いに注意しなければならないのである。それは神憑りなるものは、一般人は殆んど無知識であるから騙され易いのである。故にそれを奇貨として、世間何々の行者、何々の修験者輩が、いかがはしき迷信や邪教を鼓吹し世を惑はすものが少なからずあ...
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祖霊の戒告

元来祖霊は我子孫に対し、幸福である事を欲するあまり、不幸の原因である過誤や罪悪を行はしめざるやう常に警戒してゐるものである。然るに其子孫が偶々悪魔に魅入(ミイ)られ、天則違反の行為ありたる時、それを戒告する為と、犯した結果としての罪穢の払拭...