文明の創造

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科学篇 擬健康と真健康

今迄詳しくかいた如く、病気は浄化作用であり、医学は浄化作用停止を、治る方法と錯覚して来た意味は判ったであらう。之に就て今一層徹底的にかいてみるが、世間一般の人が健康そうに見えて、兎も角働いてゐる人の其殆んどは毒素を保有してゐながら、強く固結...
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科学篇 人形医学

私は、今迄現代医学に於ける、凡ゆる誤謬の点を指摘して来たが、茲で最も重要なる点は、人間をして人形扱ひにしてゐる事である。といふのは医学には種々の科目がある。内科、外科、脳神経科、泌尿器科、皮膚科、婦人科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科といふ...
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科学篇 薬毒の種々相

凡ゆる病原が薬毒である事は、充分納得出来たであらうが、単に薬毒といっても、非常に多くの種類がある以上、それによる症状も自ら千差万別であるのは言う迄もない。それ等に就て詳しくかいてみよう。先づ洋薬であるが、之にも服薬、注射、消毒薬、塗布薬等種...
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科学篇 手術

近来、医学は大いに進歩したといひ、取り分け手術の進歩を誇称してゐるが、私から見れば之程の間違ひはあるまい。考へる迄もなく、手術が進歩したといふ事は、実は医学が進歩しないといふ事になる。といふと不思議に思ふであらうが、手術とは言う迄もなく、病...
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科学篇 総論

私は之迄病気に対し、詳細に直接的解説を与へて来たから、病気なるものの真原因と、既成医学が如何に誤ってゐるかが判ったであらうが、まだ知らなければならない点が種々あるから、之から凡ゆる角度から医学の実体を検討し、解剖してみようと思ふのである。 ...
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科学篇 小児病

単に小児病といっても、其種類の多い事はよく知られてゐるが、小児病は突如として発病するものが多く、而も物心のない赤ん坊の如きは只泣くばかりで、何が何だかサッパリ判らないので、母親として只困るばかりである。先づそれからかいてみるが、生れたての嬰...
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科学篇 婦人病

一口に婦人病といっても、種類の多いのは衆知の如くであるが、何といっても子宮病が主であらう。子宮の役目としては、月経と姙娠の二つであるが、月経に就ての病気といえば、先づ月経痛と月経不順であるが、前者は月経時、一日乃至数日に渉って、多少の痛みが...
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科学篇 下半身の病気と痔疾

上半身の病気をかいたから、之から下半身の病気に移るが、先づ一番多い病気としては痔疾であらう。此病の原因は甚だ簡単である。つまり全身各局部に溜結してゐる毒素が少し宛溶解して、最も都合のいい肛門から出ようとするので、言はば肛門は糞尿以外の汚物の...
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科学篇 口中の病など

茲で口中の病に関してかいてみると、先づ歯であるが、歯の強弱の原因は、全く全身の健康と正比例してゐるものであって、近代人の歯の弱いといふ事は、健康が弱ってゐるからである。勿論其原因は体内に溜ってゐる薬毒の為ではあるが、其他として入歯の際の消毒...
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科学篇 扁桃腺炎

世間よく扁桃腺炎を根治する目的で、扁桃腺を除去する事が、常識のやうになってゐるが、最近の学説によれば、扁桃腺は貴重なもので、除去しない方が可いとされて来たといふ事である。全く除去した結果は他に悪影響を及ぼす事が分ったからで、実に喜ばしい限り...