光新聞

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或質屋の話

此間東京神田の某質屋の主人から聞いた話だが、最近質屋は大繁昌であるそうで、新規開業も殖えつつあると言う事だ。そうして此原因はと聞いてみると「病気の為」で、今日医師に罹った場合、医療費が非常に高く而も長びくので、生命には代えられないからヒト工...
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算盤を無視するな

私は、日本の政治家に最も欠けているものは経済知識であろう。経済知識といっても、詮じ詰めれば算盤である。処がひとり政治のみではない。人間万事算盤を忘れては何事も成功は不可能である。といって金銭に関係した事だけが算盤ではない。如何なる問題でも利...
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人間は想念次第

感謝が感謝を生み、不平が不平をよぶとは正に真理だ。何となれば感謝の心は神に通じ不平の心は悪魔に通ずるからだ。此理によって常に感謝をしている人は自然幸福者となり常に不平不満や愚痴を言う人は不幸者になるのは事実だ。大本教のお筆先に曰く「喜べは喜...
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月世界

近来、英国で月世界行を可能とし研究準備をしている学者があるそうだが、之は絶対不可能で、百万年経っても駄目だ。とすれば外の研究へ努力を換える事を、勧告したい。(光新聞二十五号 昭和二十四年九月三日)
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厄介な世の中

よく本教を誤解したり非難したりする場合、一部の悪い点だけを誇張していふ癖がある。一体世の中に完全なものがあるであろうか、どんなに良いものでも十のものなら九つ良くて一つ悪いという事はやむを得ない事である。それを九つの良い事を蔽いかくして一つの...
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美人になる法

単に美人といっても大別して三種ある、人工美、自然美、感覚美である。人工美とは白粉や紅で人工的に偽粧する。自然美とは健康美で、血行がよく、活々した美だ。感覚美とは心が美しく、何となく敬愛したい気になる。今日の女性は、無暗に白粉や頬紅口紅を着け...
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自家中毒

よく医学では自家中毒といふが、之は意味が解らない。普通中毒とは飲食物等によって外部から入る事をいふのだが、自分が自分を中毒させるとは如何にも変だ。処が便秘すると自家中毒が起るとよく言はれるが、之は便が体内に侵出するように想ふからだらうがこん...
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社会不安の真因

今日、当局の談によれば「犯罪者が殖えて困る、之は如何すればよいか」とよく訊かれるが、之に就て些か所見を述べてみよう。忌憚なくいえば、現代人は未だ真の人間として完成してはゐないのである。というのは獣的分子が未だ多分にある、いはば半獣半人である...
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結核新薬に就て

結核に対する新薬位現われては消え現われては消えるものは外にあるまい。之は何によるかという事の私の見解を述べてみよう。吾々が常に唱うる如く薬剤なるものは、浄化作用である病気を一時的停止するだけの効果であって、停止された場合病気治癒の様相を呈す...
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黴菌は根絶出来るか

世間一般、黴菌は有害とされているが、もし黴菌は有益だといったら狂人としか思うまい。処がだ、人間体内の毒血を浄血にする役目が黴菌なのだ。だから伝染病とは浄血作用で黴菌が体内に入るや、血液中の毒素を食うそれが黴菌の食物なのだ。故に食物の多い程繁...