自観叢書

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ソクラテスとダイモニオン(神霊)

一 哲人ソクラテスの思想略説一人の偉大なる人間の伝説が、単に疑問の余地のない事実の記録に終始するような事は非常に稀であり、特にその人が遼遠の昔に属している場合には殊更そうである。ソクラテスも決してその選に漏れるものではない。ソクラテスは西暦...
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釈迦の霊能力

一 成道前の釈迦釈迦はインドのカピラ城の浄飯王の太子として生れ(西紀前六世紀)一七歳にして、容姿端正なる耶輸陀羅妃を迎えて妃となし、鸞鳳和鳴して新婚の夢こまやかに見えたのもほんのつかの間で、日が暮れて静かになると禅定に入って深き物思いに沈み...
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一二 結論

人間は五感の感覚機関のはたらきを通じて外界を認識します。つまり知覚によって外界を認識し、そしてこれと交渉するのであります。そして先ず吾等のために有利であるか、はたまた有害であるかを判断して、有利なものはこれを取り入れ、また有害なものはこれを...
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一一 観音教の死後の世界観

キリスト教においては、イエス・キリストを信仰すれば、イエスの血の償いによる救済の恵みに浴して、死後天国に入ることが出来、イエスを信仰しないものは、冥府に入らねばならないと説いております。また仏教においても、極楽と地獄の説があって、仏に縋るも...
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一〇 岡田自観師の宗教

岡田自観師は宇宙を生命体とみております。そしてこの宇宙生命を宇宙精神と称し、更にこの宇宙精神に普遍愛を観じて、大愛心第一主義、つまり慈悲心第一主義を高調するのであります。師が観世音菩薩に絶対的な信仰を傾けておりますのも、こうした大慈大悲の観...
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九 仏教思想の瞥見

仏教は有神論のようでもありますし、無神論のようにも思われます。また汎神論のようでもありますし、多神論のようにも見えます。諸経が説くところは極めて多岐でありまして、いずれに付いてよいのやら、迷わざるを得ないのであります。けれども、キリスト教が...
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八 密教の興起以後

大乗仏教の発達が既に其の絶頂に達してしまい、そして早くも全盛期を通り越して稍々下り坂になった頃に、従来の全仏教を総括して、これに外界のバラモン教の信仰を考慮しながら新たに組織され、また提唱されるようになったものが即ちここに言う密教なのであり...
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七 大乗仏教の全盛時代

大乗仏教と申しますのは、前の初期小乗仏教時代が前後約六〇〇年経過しました後に、その従来の仏教を嫌厭して起ってきた新興仏教なのであります。所謂「大乗」という名前はその新興仏教の信徒達が自から創唱したものなのであります。この大乗仏教は、地理的に...
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六 初期小乗仏教時代

初期小乗仏教時代というのは、地理的に言うと、インド本土の中央部でありまして、それは仏教が初めて興起したガンジス河流域を出なかったのであります。また時代的に言いますと、釈迦がカピラ城に生誕し仏教を創唱してから後の約四、五百年の間ということにな...
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五 釈迦の生誕と仏教の発展

釈迦は中央インドは今のウード地域にあったカピラ城の太子として生れました。青年期に達した時、それまでに醸成されて来ていた太子の無常観は日一日と強くなり、そして厭世出家の時期は次第に準備されていたのでありました。つまり誰も避けようとして避けられ...