此患者の症状からみると、立派な疫痢である。それがいとも簡単にその日の中に全治したのであるから、浄霊の効果たるや驚異の外はあるまい。医学からいっても疫痢は最も危険な病とされてをり、死亡率も高いので、医師は特に慎重に取扱ってゐるのは誰も知る通りである。処が此子供の母親は、疫痢らしいと主人から言はれても眉一つ動かさないのであるから、如何に浄霊の効果を信じてゐるかが分る。従ってその安心感たるや大したものである。之によっても考へられる事は、子供の病はいつ出し抜けに発るか分らないから、夜中など急に医師を招ぶ事など容易ではない。而も此病気は時間を争うとしてゐる位だから、その心配は一通りではあるまい。それが母親一人の手で簡単に治るのだから、その安心たるや言うまでもあるまい。之こそ本教信者のみが与へられる大いなる恵みでなくて何であろう。
悪性疫痢十時間で治る
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)