此患者は極度の神経衰弱症状の為、十数年に渉ってありと凡ゆる医療を受けたに拘はらず、悪くなっても快くはならず、病気の数も益々増え、どうにもならなくなった結果、病院と話合ひの上退院したのであるから、患者も医師も医療に愛想をつかした訳で、此点大いに注目すべきであろう。然し之は本音であって、医学の無力を証明しているにすぎない。処が一度浄霊を受けるや、僅か数ケ月で全快、元通り働けるやうになったのであるから、医学と浄霊との違いさが分るであろう。然し之を知らない世人は、之程治る浄霊を迷信と思ひ、治らない医学を正信と思ってゐるのであるから、全く石が流れて木の葉が沈むの譬への通りである。併し此様な盲聾の世の中がいつまでも続く筈はないから、近き将来目覚むる時の来るのは必然であるから、その時を待つより致し方ないと私は我慢してゐる次第である。
「脳神経衰弱」断末魔の苦しみよりお救ひをいただく
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)