日本観音教団教義

◇…大宇宙を創造され給ひし造物主たる主の大神は、此の地上に天国を顕現すべく太初から大経綸を行はせ給ひつつあるのである。之が為神の代行者として人間が造られ、又万物は人間の為に造られたる事を信ずると共に今日迄の歴史はその為の準備工作であり、其時代々々に必要なる人間を顕はし給ひ夫々の使命を遂行させ御目的を達成され給ふのである。

◇…主神の御分霊たる聖観世音菩薩は仏界に下られ給ひし御名であって専ら救世済民の為三十三相に変現化身せられ、或時は光明如来と現じ、又或時は応身彌勒と化し、実に応変自在自由無碍の御活動をされ給ふのである。茲に世界の大転換期に際し、神幽現三界の救済の為無限の力を発揮され給う事になったのである。其暁病貧争絶無の世界は樹立され、人類の理想たる真善美の完き光明世界は、茲に実現するのである。

◇…本教顧問岡田自観先生には、観世音菩薩が人類救済の為の代行者として選ばれたる力徳者たる事を信じ、吾等は其聖業に参加を許されたる光栄を感謝すると共に、全力を尽して神意に添ひ奉らん事を期するのである。

(光新聞号外 昭和 二十四年五月三十日)