全部療病者たれ

以前私は或るお医者さんの講演を聴いた事があるが、その講演の内容が奇抜なので、今も覚えてゐるから書いてみよう。

そのお医者さん曰く“人類から病を除くには、人間一人々々がお医者さんになる事で、それが出来たら理想的で、これ以上の方法はない。然し乍らこれは絶対不可能であるからせめて個人々々が医学の知識を出来るだけ養う事より外にない”と曰うのである。此説は洵に面白いと思ったが、実現の可能性はない事は勿論である。

処が右の如き方法が立派に実現され得る事で、それは本教浄霊を修得する事によって可能である。而も医学の方は、少くも十年以上勉強しなければ病人を手がけるなどは到底出来ないに反し、本教浄霊は数日の教修によって医師の手で治らない病気が、簡単に治る術を会得するのである。勿論病人の身体には手を触れず薬も器械も用いないで治るのだから素晴らしいものである。尤も人により優劣の差はあるが、一度本法を修得しお守をかければ全然無効果のものは一人もないので、全く奇蹟以外の何物でもあるまい。

此事実によって考える時、人類全部が短時日に医者になり得る事も可能である。而も専門の医師よりもよく治るのであるから、此の世から病気を駆逐してしまう事も敢て難しい事はない訳である。此の驚くべき実例報告は無数に来るが、最近入手した左の二例は好適例と思うから掲げたのである。

胃病と肺浸潤が全治 お光に浴し新生活へ

京都府H・M

病歴-十数年前より胃アトニー、胃下垂、胃拡張と慢性の胃病に苦しみ、ある時は吐血して胃潰瘍に悩み、医薬に親しみつつ灸やラジウム温灸、はては電気治療等あらゆる手段を尽しても少しも快方に向わず、遂に昨年春から胸を病み病床に呻吟する身となりました。静脈に大きなカルシウムの注射をしたり其他注射注射と両腕は弓の的ほど穴だらけ、薬は浴びる程服用、 普通難症の病人の辿る道を一通りさまよいつづけたものです。そして安静にして栄養を摂って居れば益々胃を悪くし、又逆に食養生をすれば衰弱して胸は次第に悪くなるといったジレンマにおちいり、見るかげもなく痩せ衰え幽霊の如くなり、今度はいよいよ此の世の別れかと秘かに覚悟をきめていたのです。

御救の動機-現代医学の貧困にほとほと愛想をつかしていた矢先、フトしたことから御浄霊のことを聞かせていただき、本来なら科学で証明出来ぬことは一切信じられなかった私のこととて全然見向きもせぬところであったと思いますが、実は私の祖父が三十数年前に腹部に癌ができ、当時癌の権威であった京都大学のI博士の来診を乞うた結果到底治る見込みなしと死の宣告を受け、一同博士に診てもらって駄目と言われたのだから何とも致し方がないとあきらめていた時、或るお寺の住職が来て下さって指を患部にあてて治療せられた結果、尿がどんどん出て患部が赤くはれ上り、口が開いて膿が出て遂に全快、八〇歳の長寿を保ったのを子供の私が目のあたり見ていたことがふと頭に浮んで、これは或は助かるかもしれないと早速御浄霊をうける決心をしたのです。

経過-京都のS中教会の教導師U先生の御浄霊を受けることになりました。疑っていてもよい、動植物にも浄霊は効果が顕著である旨教えられ、最初の浄霊をしていただきましたところ、その夜は元来便所へ殆んど行かぬのを自慢のようにしていた私が五回も厠通いをし、翌朝は大便が多量に出て尾籠ながらその臭気たるやとても臭くて鼻をつままねば居られない位で、しかも以前食べていたにんにくの臭気が少ししているのでした。唯一回の浄霊によってかくの如き変化を見せていただき驚きましたが、次第に気分も好くなり薄皮をはぐの思いを致しました。K中教会会長先生よりも有難い数々の御話を承り、約三週間余を経過した今日、食欲も増進し体重も増加して顏色も非常によくなり、日々見舞に来てくれる人々を驚かす程元気になりました。食物は何でも食べられるとは唯夢のような有難さで一杯です。頼りきっていた薬や注射の害をはじめて知ることが出来ました時には、 浄化で苦しんだ事も有難いことと感謝するようになりました。その間U先生の御尽力は全く誠そのもので、御浄霊のみならず家の内の事まで御親切にいろいろ御世話下され、感激の外ありませんでした。必ず救われるとの強い信念を得ることが出来て、今後如何なる浄化を頂こうとも確信をもって唯一途に神にお縋りさせていただく覚悟です。

入信-六月末日S先生の御手よりお守をいただきました。白妙の浄紙に包まれた聖なるお守!身の引き緊るを覚えました。誰でも頂きさえすれば人の病気を治せるとの事ながら自分が出来るだろうかと不安な気がしている時、幸か不幸か長男が扁桃腺炎にて三九度五分の高熱になりましたので早速浄霊をいたしましたところ、果せるかな三〇分毎位に便所へ行き翌日解熱全快しました。いつも発熱の時は医者にかかって咽喉をやいたり薬を飲んだりして数日はかかるのに、一夜のうちに治ったのを手初めに、入信後数日ならずして数々のお蔭をいただき、人々にも喜こんで貰うことが出来ました。

自分の力でなく全く光明如来様の偉大なお力であることをはっきりと知らせていただき、感謝の言葉もなき次第で御座います。無神論者であった私は今度という今度はつくづく神の有難さを知らせていただきました。

奴羽玉の罪穢の闇に閉ざされし宿にみ光さしそめしけふ

浄霊をうけて

救はるる嬉しさに座し風涼し

日に夜に浄められきし霊涼し

大いなる神の恵みに浴しつつ日にけに癒ゆる重き病き



療しの業まで許される

福井県S・M

病気と貧乏との中に不安と苦悩に今日迄過して来た私共で御座います。昨年一月K先生より一家九人お守を頂き尊き神様の御道に導かれ、今では光明如来様まで御祭りさせて頂き前途に光明を与えられ、大なる歓喜と希望に生き長らえさせて頂き、唯々感謝あるのみで御座います。この度も御守護を頂き、偉大なる奇蹟を見せて頂き、謹みて御礼申上ます。

昨年五月五日近所の男の児(一四歳)が手の平に腫物が出来大そう痛がって居りました。「お医者様へ行かなくとも私の家の神様に治してもらってあげよう」と言って光明如来様の前へ連れて行き、礼拝し善言讃詞を奏上しお願い致しまして手の裏表に浄霊致しますと、今迄泣顔の男の子はニッコリして楽になったと言うので患部を見ますと、膿が流れ出しふき取って見ますと小さな穴が開いて居ります。たった暫くの御浄霊にてかくも楽にして下さるとは実に有難い事で御座います。

六月六日早朝三時頃でした。近所のA様(一六歳)が俄かに腹が痛み出し息苦しく、私の母に一度浄霊をして頂きたいとの事故早速行って見ますと、大変もだえ苦しみ「痛い痛い」と呼ぶばかりです。母は盲腸に違いないと言い、五月の頃故私にまかせて働きに行かれましたので、私は早速光明如来様の御前に病人を寝かせ『地上天国』第三号の一回の浄霊にて盲腸の苦痛が止る事を読んで聞かせ、一心に念願し浄霊を致しました。約三十分後には今まで「痛い痛い」と苦しんで居りましたが、薄らいで来たのかねむってしまいました。

其の時の私の喜び、全く偉大なる神の御力に感謝致しました。午前中は少しも離れず浄霊しました所、午後になって一時間毎に御不浄に行くのです。夕方母が帰って来まして驚きました。最早痛みは止んで書物を読んで居るのです。「ああ良かった本当に光明如来様の御蔭だったね」と喜び合いました。それから四日程してすっかり治して頂き、学校へも元気で通う様になりました。A様の家の人も大変喜んで下さいました。偉大なる御利益厚く厚く御礼申上ます。拙ない筆を御許し下さいませ。

(救世六十四号 昭和二十五年五月二十七日)