おかげばなし批判 注射の逆作用

次ぎ次ぎに病気になる

(本文省略)

此患者の経路をみると、わが神医術の理論を肯定して遺憾なしである。最初の一つの病気が治るや次の病気が発り、又治るや次が起るというような事実は、医学で治っても根治ではなく一時制えという事を物語っている。又根気よく固め療法で小康を得ていたが、林道作業という強労働の為浄化発生したのである。勿論斯ういう人は薬毒多有者であるから浄化発生し易いからでもある。又ヤトコニンの注射をするや悪化し臥床のやむなきに至ったという事は、注射の逆作用である。此様な病人は普通なら、長い間苦しんだ揚句死にまで及ぶのは常に見る処である。全く神療法によって救はれたという事は、大いなる幸運者といふべきである。

(救世五十六号 昭和二十五年四月一日)