戦争よりも恐ろしい結核

世界広しと雖も、結核は本教以外に治せる処は絶対ない事は保証する。それは医療における左の経路を見れば分る如く、医学が結核を作り悪化させ、生命までも奪うという信ずべからざる程の事実である。これによってみても現代人が如何に医学迷信の為苦しんでいながら目が覚めず、そのため疑いと信頼と相半ばするという妙なジレンマに陥っているのが殆んどである。しかも長年月の苦しみと莫大なる療養費を注ぎ込んでも苦しみは増すばかりとしたら、全く戦慄の一語に尽きるであろう。しかもこのような医学の実体を看破出来ず、反って進歩しつつあると思い込んでいる。政府も専門家も一般人の頭脳も摩訶不思議である。

処がこれが日本のみではない世界中に亘っての事であるから全く驚くの外はない。私はこの迷夢を覚ますべく、先頃結核信仰療法なる著書を出版したが、これから凡ゆる手段を尽くしてこの医学迷信打破に努力するつもりである。でなければ余りに哀れなる人類社会で、寧ろ第三次戦争よりも恐ろしいとさえ思えるのである。これに就いて左の御蔭話はそれをよく物語っている以上、右の言の偽りない事がわかるであろう。

死寸前の全身結核の癒えしよろこび

(本文省略)

(栄光二百二十九号 昭和二十八年十月七日)