医学に対する挑戦ではない

左の御蔭話は、結核信仰療法の著書の広告を読売紙上で見て本教浄霊を受ける事になり、それが機縁となって早速入信し、救われたという極く最近の生々しい事実である。そればかりかその事が入院中の患者に知れた為、次々退院、浄霊に縋る事となったのであるから、結果からいえば宗教が科学に挑戦し、勝利を得た訳である。しかし私はそんな考えは毛頭ない。只医学の誤謬の為に多数の患者が言うべからざる悲惨な運命に沈淪している事実を知る以上、神の代行者として救わなければならないからである。従って今後もこの様な事は至る所に起り、療病転向者も続出するであろうが、これも右の如く万止むを得ないのである。それに就いて考えてみて貰いたい事は、昔から医は仁術なりと曰われ、正業としているに違いないが、それが逆である事に気が附かないので、結果からいえば善意の悪徳者である。故にこの人達に対しても一日も早く目醒めさせ、救わなければならないと痛感するのである。というのは真理の光は必ず逆理を打ち消す事になるからで、結局医学の滅亡も時の問題でしかないのは断言出来るのである。としたら医業者諸君も、その時になっては時已に遅しで、今の内考え直すべきでそれをお奨めする次第である。

結核で二年一カ月
入院中を救われ入信す

(本文省略)

(栄光二百十四号 昭和二十八年六月二十四日)